スペイン語では必ずしも「食べる=comer 飲む=beber」ではない

食べる=comer 飲む=beber
という日本語をそのままスペイン語に当てはめた考えをすると、スペイン人から見て「なんか変だな、聞き慣れないな。」と思われることがあります。
「食べる」「飲む」とスペイン語で言いたい時に、comer、beber、tomarをどう使い分ければ良いかを学びました。
必ずしもcomer=食べるではない
スペイン語で食べる=comerと最初は覚えるけど、必ずしも「食べる」が毎回comerではないということに気がつきました。
comerの意味
comerは一般的な「食べる」という意味と、「昼食をとる」という意味があります。
今から昼食をとる。
私お肉は食べないんです。
ポテトチップスやpipas(ひまわりの種)など、お菓子を食べる時もcomerを使います。
夕食をとる時はcenar
同じ「食べる」という意味でも「夕食をとる」はcenarなので、夕食時はcomerではなくcenarを使います。
もう夕食とったの?
ただ、バルでタパスなどを軽くつまんだ時は「He comido.」と言っている気がします。
cenar を使うのはちゃんとした夕食をとる時。
バルで「何か食べる物ありますか?」と聞く時は、夕食時でも「Tiene algo para comer?」で大丈夫です。
comerではなくtomarを使うケース
食べる対象が固形物じゃない時は、comerではなくtomarを使います。
例えばアイスクリーム。
日本語だとアイスクリームって「食べる」部類に入るじゃないですか。
でも、アイスクリームは完全なる固形物じゃないから、comerじゃなくてtomarが正解です。
アイスクリーム食べたい。
アイスクリーム食べたい。
必ずしも飲む=beberではない
ご存知beberは「飲む」という意味です。お酒に関して使うと「飲酒する」という意味になります。
日本語の「飲む」にはいろいろな意味が含まれるので、必ずしもbeberが適した表現ではないことがあります。
beberの意味
beberの一般的な意味は「飲む」です。
フラメンコのバイレレッスン中に先生が
水飲んで
とよく言っています。
beberを使ったら変に聞こえる時
これは感覚的なものですが、「何か(バルで)飲もうよ。」という時はbeberではなくtomarを使います。
何か飲んで/飲みに行こうよ
何か飲んで/飲みに行こうよ
beberって水とかジュースが目の前にあって、それを「(割とごくごく)飲む」と表現する時に使います。
飲む対象物がはっきりしない時や、落ち着いてお茶を飲む時、お酒を飲む時は tomarを使うのがスペインの口語では一般的です。だから、
→ Quiero tomar una cerveza.
の方がよりナチュラルに聞こえます。
お酒に関してbeberと表現する時に気をつけたいのは、「Te gusta beber alcohol?」と聞くと、「あなた酒飲みですか?」みたいに聞こえてしまうこと。「Te gusta tomar alcohol?」がスマートな聞き方です。
関連記事 ▷ スペイン語で「お酒に酔っている」を酔い度合い別に言ってみよう
comer/beber/tomarの使い分け
comer、beber、tomarの使い分けは、日本語の感覚を持ち込んではいけない(と私が思ってる)シリーズです。
以前にスペイン語の先生に「日本語をそのままスペイン語に変換することはやめなさい。」(逆も然り)と言われました。
comer/beber/tomarの使い分けはまさにその通りで、「この日本語はスペイン語でこれ」と当てはめない方がいいケース。以前に紹介したcocinar/hacer/prepararの使い分けもこのケースにあたります。
関連記事 ▷ スペイン語で「料理する」cocinar hacer prepararの使い分け
食べる=comer、飲む=beberだと思って使っていると、ネイティブの人たちから見て「何か変だな?」と聞こえている可能性があるので、スペインの口語ではどのような使い方をされているのかに注目したいところ。
こういうニュアンスの違いは、スペイン人と会話しないとわからないのよね。文法的にはcomerでもbeberでも合っているし通じるから、わざわざ注意してくれない人も多いと思うし。自分で「ん?何か違うかな?」と気づいて観察していくしかない。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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