セビリアの発展を陰で支えた「黄金の塔」を15年ぶりに訪れる

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「黄金の塔」は、グアダルキビル川とともに成長したセビリアの街を支えてきました。

黄金の塔をなくしてセビリアの歴史は語れないと言われるほど、セビリアの街にとって黄金の塔は重要な存在です。

セビリアとグアダルキビル川の歴史を紐解く鍵は黄金の塔にありそうだと思って、大学生以来の15年ぶりに訪れてみました。

目次

セビリア市民が守った黄金の塔

黄金の塔は高さ36メートル、幅15メートルの石でできた塔です。

セビリアのグアダルキビル川と黄金の塔

グアダルキビル川と黄金の塔

かつてセビリアの旧市街地は城壁で囲まれていました。グアダルキビル川のセビリア港への外部からの侵略を防ぐためにムーア人建てたのが黄金の塔です。

つまり黄金の塔はグアダルキビル川を守る要塞としての役割をしていて、川から侵入しようとするものを見張っていたということですね。

グアダルキビル川の水面に映る塔が黄金に見えたことから、黄金の塔と呼ばれるようになったそう。昔は川べりがもっと近かったのかもしれないけど、現在でも晴れていれば水面に黄金の塔がチラッと映ってますね。

セビリアの黄金の塔

12角形の黄金の塔

塔は12角形の土台となる部分、その上の小さい12角形の部分、一番上の黄金のドームがついた円柱の部分の3つで構成され、それぞれ異なる年代に建てられました。土台を造って足してったってことね。

黄金の塔の土台の建設は1220年3月30日に開始され、1221年2月24日には終わっています。つまり1年未満で最初の土台の部分は出来上がったということ。早っ。

土台の上の小さい12角形の部分が建てられたのは14世紀です。その後、黄金の塔は1755年のリスボンの地震で大きな被害に遭ってしまいますが、黄金の塔のシンボルとも言える一番上の円柱と黄金ドームは、1760年に追加されました。

セビリアの黄金の塔

馬車が映える黄金の塔

1868年にセビリアの城壁を解体する動きが出た際、黄金の塔も解体の危機に直面しますが、セビリア市民の懇願により黄金の塔の解体は免れました。ありがとう、セビリア市民さま!

1992年のセビリア万博(EXPO)開催にあたり、黄金の塔はリスボンの「ベレンの塔」と姉妹協定を結んだそうです。

moni
そう言われると、リスボンのベレンの塔に行ってみたくなるね。

黄金の塔の内部は船の博物館

黄金の塔の内部は船の博物館となっています。

黄金の塔の博物館がオープンしたのは1944年。マドリードの海軍事博物館から400点ほどの展示品を持ってきたらしい。

博物館には航海に関する絵画や、船の模型、航海の道具、歴史的な資料などが展示されています。

セビリアの黄金の塔の博物館のサンタマリア号

コロンブスが載っていた船の模型

コロンブスにゆかりのあるセビリア。黄金の塔でもコロンブスの形跡を見ることができます。

コロンブスが初めての大西洋横断航海の時に乗船していた「サンタ マリア号」の模型です。

セビリアの黄金の塔の博物館

スペイン初の蒸気船

1817年にセビリアのトリアナで造られた、スペインで初めての蒸気船「Real Fernando」の模型もあります。

セビリアからサンルーカル・デ・バラメダまで8〜9日かかったそうです。今なら車で1.5時間なのに…。

黄金の塔の頂上からセビリアの街並みを見る

黄金の塔は螺旋階段で頂上まで登ることができます。

セビリアの黄金の塔頂上からの眺め

黄金の塔頂上から見る景色

頂上に着いても塔の柵があって景色が見えないやーんって最初思いましたが、塔の真ん中あたりに狭い階段があり、そこに登るとグアダルキビル川やトリアナ橋、セビリア大聖堂などを一望することができます。

セビリアの黄金の塔頂上からヒラルダの塔を見る

黄金の塔から見えるセビリア大聖堂

セビリア大聖堂のヒラルダの塔は改修中でお姿がちょっとアレでしたが。

黄金の塔は月曜無料

セビリアにとって重要な役割を果たし、セビリアとグアダルキビル川を守ってきた黄金の塔は、なんと月曜日は無料で入場することができます。しかも時間限定とかじゃなくて月曜日は朝から無料!太っ腹。

黄金の塔はマエストランサ闘牛場、救済病院の近くにあります。3つの観光名所はいずれも月曜日に無料時間があるので、合わせて観光するのがおすすめです。

黄金の塔(Torre de Oro)
住所:Paseo de Cristóbal Colón
入場時間:月曜〜金曜 9:30-18:45 土日 10:00-18:45
無料時間:月曜 9:30-18:45
休館日:祝日
料金:大人3ユーロ/子どもと65歳以上1.5ユーロ
観光所要時間:30分〜1時間

関連記事 ▷ 入場料無料の時間があるセビリアの7つの観光名所

実は銀の塔もある

実は黄金の塔の近くに銀の塔があるって知ってました?

moni
私は銀の塔の存在を長らく知りませんでした〜。
セビリアの銀の塔

銀の塔

黄金の塔と同じく13世紀に建てられ、城壁と一体になっていました。今も城壁にくっついています。城壁はかつては黄金の塔まで伸びていました。

銀の塔の中には入れず黄金の塔より全然小さい塔ですが、黄金の塔から近い場所にあるのでついでに寄ってみたらいいと思います。

セビリアの銀の塔の入り口

この入り口が目印

サンタンデール通り(calle Santander)のこの場所の中に入ったところです。現在はカフェとホテルが銀の塔の脇にあります。

銀の塔(Torre de Plata)
住所:Calle Santander 15, Sevilla

セビリア発展を陰で支えた黄金の塔

セビリア大聖堂やアルカサルという観光名所の陰に隠れて素通りされてしまうことも多い黄金の塔ですが、グアダルキビル川を見守り、セビリアの発展を支えてきた重要な場所です。

サンテルモ橋から見たセビリアの黄金の塔

セビリアを支えてきた黄金の塔

現在でも黄金の塔はグアダルキビル川のシンボル的存在で、私はサン・テルモ橋から見える黄金の塔の景観が好き。

サンテルモ橋から見たセビリアの黄金の塔の夜景

夜の黄金の塔

サン・テルモ橋は黄金の塔の脇にかかっている橋。そこから黄金の塔を眺めてみてね。夜景も素晴らしいです。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため、会社を退職して2015年〜2021年までスペインのセビージャ暮らし。スペイン生活の中で気づいたこと、セビージャのこと、旅の思い出、スペイン語などなどをブログに記録。熱中したら止まらないB型。Sevilla tiene un color especial〜♬
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