「高い」「安い」「大金」「お金がない」など、お金に関係することを言う時に使えるスペイン語のフレーズをご紹介します。
高い=caro、安い=barato、大金=mucho dinero、お金がない=No tengo dineroだけじゃない!
スペイン語の新たなお金にまつわる表現を手に入れたい時にどうぞ。
「高い」のスペイン語の言い方
スペイン語で「高い」と言いたい時にまず浮かぶのはcaro/caraです。
La vida de japon es cara.
日本は生活費が高い。
costar un ojo de la cara・costar un huevo
さらに高いことをスペイン語で言いたい時は、「目が飛び出るほど高い」という意味のスペイン語表現が使えます。
Los gastos de la casa me costaron un ojo de la cara.
家の光熱費は目が飛び出るほど高かった。
Esta camisa cuesta un huevo.
このシャツは目が飛び出るほど高い。
動詞costarは主語と時制によって変化させる必要があります。「高かった」と過去形にするならcostó、主語が複数なら現在形cuestan/過去形costaronなど。
「costar un huevo」のhuevoは卵。高いものを表現する時に、なぜ高くもないhuevo(卵)が出てくるのかは謎。と思っていたらtwitterで回答してくださいった方がいました。
これは危険。huevoは確かにそちらの意味もありましたね。huevoを使う表現は、全体的に気をつけた方が良いかもしれませぬ。
costar una barbaridad
さらに金額が高いことを表現する場合は、「びっくりするほど高い」「恐ろしく高い」という意味のスペイン語フレーズが使えます。
Este reloj me costó una barbaridad.
この時計はびっくりするほど値段が高かった。
una barbaridadで「たくさんの量」という意味になります。
costar millones
Viaje por extranjero cuesta millones.
海外旅行は恐ろしく値段が高い。
これは数字が入っているのでわかりやすい。millonesは数百万という意味です。
「安い」のスペイン語の言い方
スペイン語で「安い」と言う時の一番有名な表現は、barato/barataです。
Esta falda es barata.
このスカートは安い。
pagar poco・costar poco
安い=支払いが少ないという考え方で、少ししか払わない、少ししかかからないという言い方のスペイン語で「安い」と表現することができます。
Lo que vale mucho cuesta muy poco.
とても価値があって安い。
これはスペインでは有名なフレーズ。なぜってスーパーマーケット「ALDI」のキャッチフレーズだから。
estar tirado
「とても安い」の表現でちょっと変わったものはestar tirado/tiradaです。
Este coche está tirado.
この車はとても安い。
tirado/aは投げられた、散らかされたという意味がありますが、estar tirado/tiradaで、「とても安い」というスペイン語の表現になります。価格が投げ捨てられたというニュアンスなのかな。
bajo precio
bajo(高さが低い)やalto(高さが高い)を使って、価格の低さや高さを表現することができます。
bajo precio 安い価格
alto precio 高い価格
El paño fino en la tienda
una mancha le cayó
se vendió por bajo precio
porque perdió su valor薄い生地が店にある
一箇所汚れがある
安い価格で売られていた
なぜならその価値を失ったからSoleá de Alcalá
フラメンコのソレアの有名な歌詞の一部。Soleá de Alcalá(アルカラのソレア)のJuan Talega(フアン・タレガ)の歌詞です。
スペイン語で「大金」の言い方
スペイン語で「値段が高い」という言い方は知っていても、「大金」ってなんだっけという人も多いのでは。「大金」と言う意味のスペイン語を集めました。
人によってどの単語、フレーズを使うかはくせが出るので、以下が「大金」という意味なんだと知っておくと役立ちます。
・mucho dinero
・dineral
・menudo precio
・mucha pasta
スペイン人はironiaと呼ばれる皮肉をよく使うので、「大金」という意味の言葉を使っても、実際は超安いってことがあります。ironia(皮肉)かどうかは、シチュエーションと言い方で判断してね。
スペイン語で「お金がない」の言い方
スペイン語でお金がないという時パッと思いつくフレーズは「No tengo dinero.」ですが、「No tengo dinero.」以外の「お金がない、お金が足りない」のスペイン語表現をご紹介します。
faltar dinero・no llegar dinero
Nos falta dinero para viajar por Andalucía.
私たちはアンダルシアを旅行するお金が足りない。
No me llega dinero para tomar el cursillo.
私は短期講習会を取るためのお金が足りない。
faltarは不足しているという意味のスペイン語なので、後ろにdinero(お金)をつければお金が足りないという意味になります。
llegarは到達するという意味があるので、no llegar dineroでお金に到達しない、つまりお金が足りないという表現になります。
estar corto
Estoy cortito.
私、お金ないんです。
estar cortoで不足した状態を表すことができるので、お金が足りないというスペイン語の表現になります。
cortitoはcortoにdiminutivoをつけて可愛らしくしてみました。「お金がない」って言うのちょっと恥ずかしいと思うから。
estar cortoを使う時に、中指と人差し指の2つの指で鼻を挟むように、鼻の上から鼻の下に指を滑らすジェスチャーをすると、お金がないというニュアンスを伝えることができます。
このジェスチャーだけでもお金がないということは伝わります。詳しくはこちら。
estar a dos velas
Estoy a dos velas.
私はお金がないです。
直訳すると2本のローソクで生きている。ローソクしかないくらいお金がないという意味です。
スペイン語で「大盤振る舞いをする」の言い方
私がおもしろいなと思ったスペイン語のお金にまつわる表現をご紹介します。
Voy a tirar la casa por la ventana!!
大盤振る舞いするよ!
初めてこのフレーズを聞いた時、意味がわかりませんでした。「窓から家を捨てる?は?」って。師匠からのボイスメッセージだったので、聞き間違えたのかと思って何度も聞きました。笑。
大盤振る舞い=窓から家を捨てるほどのことをするということなのかな。お店や市場の人が商品をまける時に使いそうなスペイン語の表現です。
お金にまつわるスペイン語の表現を使いこなそう
スペイン語で「高い!安い!」や「大金」「お金がない」と言う時に、どうしても慣れている言い方で話してしまいます。
が、ボキャブラリーを増やしておくと、特にスペイン人の話を聞く時に役立つと思います。「今のどういう意味?」って思うことが少なくなるから。
私は最近は意識して色々なお金にまつわる表現をするようにしています。スペイン人に一番笑われたのは「mucha pasta」かな。笑。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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