スペイン語で「〜してもいいですか?」という依頼文をつくるとき、ダイレクトな言い方を避けて「〜するの気に障りますか?〜するの気になりますか?」みたいな言い方をします。
依頼の疑問文がそのような形だと、返答も少々難解になります。
「えぇ気に障ります=嫌です」
「いいえ気に障りません=いいです」
答え方も非直接的な感じになるわけですね。
「〜してもいいですか?=〜するの気に障りますか?」系のスペイン語の依頼疑問文に対する答え方をまとめてみます。
スペイン語のお願い表現
スペイン語で相手に何かをお願いする時、ダイレクトな言い方をするならこんな言い方があります。
Quiero que tu hagas(動詞)〜
私はあなたに〜してほしい
しかし、知らない人や目上の人にお願いするならあまりに直接的すぎる。英語の「I want you to〜」と同じなので。
そんな時は、英語の「Would you mind〜?」にあたるスペイン語のお願い表現が使えます。
スペイン語の丁寧なお願い ¿Te importaría…?
英語の「Would you mind…?」にあたる表現は、スペイン語では「¿Te importaría…?」を使います。
¿Te importaría abrir la ventana?
あなたが窓を開けるの気に障りますか?
=窓開けてもらえますか?
importaría の後ろは動詞の原形がきます。
「¿Te importa…?」も同じ意味ですが、「¿Te importaría…?」の方がより丁寧な印象に聞こえます。
動作の対象が私で、「私が〜してもいいですか?」と言いたい場合はこうなります。
¿Te importaría que fume aquí?
ここで私がタバコを吸うの気に障りますか?
=ここで私がタバコを吸ってもいいですか?
Te importaría する人(気に触る人)と fumar する人(タバコ吸う人)が異なるので、que 以下の節は接続法を使います。
スペイン語は主語がよく省略されるので que 以降の「yo」は省略になってますが、ここで yo を入れると「私が」というのを主張している感じになると思います。
「わたくしが」ここでタバコを吸っても構わないかしら?みたいな女王キャラ的に少し聞こえるかも。笑。
¿Te importaría…?の答え方
「¿Te importaría…?」の答え方には注意が必要です。
その動作をされるのが嫌ならSi、問題ないならNoになります。
Si 嫌だ
No, no me importa. 気にしないよ
「No」だけで答えるとぶっきらぼうな印象になるので、「No, no me importa.」という答え方が多いです。
もし嫌ですと返答したい場合、「Si」とだけ答えるとかなり直接的に「嫌!」と言うことになります。実体験からこんなにダイレクトに「嫌」という人はいないような気がする。
たいていは「Lo siento es que…」と「ごめんなさい〜だからできないの」と理由や言い訳を説明して、やんわりと嫌だということを伝えます。これは日本語も同じよね。
ちなみに「いいよ」と答える場合は「Claro」という返答もよく使われます。「Claro」で返してあげると「まさか気に障るわけないじゃない〜」的になりますね。
「〜するの気に障りますか?」で覚える
「〜してもいいですか?」と訳すと「Yes=OK」「No=だめ」と勘違いしてしまうので、「〜するの気に障りますか?〜するの気になりますか?」と訳すとわかりやすいなと個人的には思いました。
「〜しないんですか?」のような否定疑問文の場合は、するならYes、しないならNoで日本語と反対に動作をするかどうかが答えになりますが、その感覚でいると上記の例の文を間違えそうになります。
気になるならYes!気にならないならNo!
Yesとダイレクトに断ることはほとんどない!
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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