アンダルシアのひまわり畑を見に行く前に知っておくべき現実

実際のひまわり畑を見に行くまで、私はひまわり畑に過剰な幻想を抱いてました。

ひまわり畑に行ってみて初めて

とわかったことがいくつかあります。

ひまわり畑に幻想を抱く前に、知っておくとよろしいかと思われる現実をお伝えします。

ひまわり畑はメルヘンな世界ではない

アンダルシアのひまわり畑と言えば、

• 一面に続くひまわり畑が素晴らしく！
• 青い空とのコントラストが美しく！
• 世界の絶景の一つ！

と良いイメージを持つ人が多いと思います。

もちろん素晴らしい景観であることは間違いないです。青空とひまわり畑のコントラストも美しい！

しかし、ひまわり畑のすべての景観が絶景というわけではありません。

実際のひまわり畑は時としてそのイメージから程遠いものであったりします。

ひまわり畑=メルヘンでは決してない

ひまわり畑を見に行ってからがっかりしないために、そして事前に準備をしておくために、実際のひまわり畑にまつわる残念な現実をお伝えしておきたいと思います。

ひまわり畑について知っておくべき現実

全面ひまわりじゃない畑もある

視界に収まらないほど一面に咲き誇るひまわり畑の写真が有名なので、アンダルシアのひまわり畑は全て広大！と思う人もいるかもしれません。

がしかし、実際のひまわり畑の大きさはさまざま。

小さいひまわり畑、細長いひまわり畑など視界に収まりきるひまわり畑もあるし、黄色が足りないと思うひまわり畑もあります。

ひまわり以外の植物が群生していて、ひまわりだけじゃない畑。

車窓から見たら黄色かったけど、近くに行ったら実際はひまわりとひまわりの感覚が広くて、全面黄色！じゃない畑。

時間帯によってひまわりが向いている方向が残念な時がある

ひまわりは日光を浴びて成長していくので、太陽の方向を向く植物です。

ひまわり畑に行く時間帯によっては、ひまわりがこっちを向いてくれない。

自分がテレポートしてひまわりの正面に移動できるわけじゃないから、ひまわりが明後日の方向を向いていると「えーん」ってなります。

実はひまわりの背中も意外と素敵です。ひまわりが向こうを向いている時は、背中を見守ってあげましょ。

年によってひまわり畑の場所は変わる

ひまわり畑は年によって場所が変わります。

これは小麦とひまわりを交互に植えるケースが多いからで、必ずしも毎年同じ場所でひまわり畑を見られるという訳ではないのれす。

インスタグラムやTwitter、ブログの写真を見て「来年この景色を見たい！」と思っても、来年はその場所にひまわり畑がない可能性があるので考慮しときましょ。

来るたびに違うひまわり畑の景色が見られると思えばいい。

基本的に私有地だから入っちゃいけない

ひまわりの海の中に埋もれる！そんな写真を撮りたいと思っている人も多いでしょう。

実は、ひまわり畑は私有地だから勝手に入ってはいけないのだそうです。

日本だったら稲作の水田に入っていくようなもの。「スイデンキレイ」とか言って外国人にそんなことされたら、農家の人困ります。

とは言え、ひまわり畑の中に入ってみたい。そのために来ている人もいるんだから。

失礼させていただいて畑に侵入する時は、ひまわりを潰したり荒らしたりしないように気をつけたい。侵入禁止のテープが張ってある場合は、無視して侵入せずにテープの前から観賞するようにしましょ。

スペイン人は私有地だなんて細かいことを気にしない人も多いようで、最初に私たちをひまわり畑に連れて行ってくれたぺぺ氏は「畑の中に入っちゃいなYO」ってジャニーさんみたいなこと言ってました。

ひまわり畑で寝転ぶは幻想

ひまわり畑の中で寝転びたい！

そんなコメントを聞いたことがあります。

ひまわり畑の中で寝転ぶのは不可能です。

正確には不可能ではないかもしれない。がしかし、

• ひまわりは自分の背丈くらい高い
• ひまわりは固く頭が重たい
• ひまわりの茎はトゲトゲしていて痛い
• ひまわり周辺に謎の植物が群生していてその茎も痛い
• ひまわり畑の中はハエが飛びまくってる

こんな状況で寝転べるかい？

車がないとキツイ

私はスペインの車の免許を持ってないし運転に自信がないので、ひまわり畑を見に行くとしても歩きだなぁと思ってました。

しかし実際は、理想のひまわり畑に出会うには車がないとキツイです。

そもそも「ひまわり畑はここにあります」とピンポイントで教えてくれるひまわり畑マップはないの。

だから、カルモナ・アラアル周辺のSE-4108やA-380、ウエルバに伸びるA-472、コルドバやレブリハ周辺など、ひまわり畑がありそうな道路をドライブしながら見つけるしかありませぬ。

結局私は車を手配したり、レンタカーを運転してもらって見に行ったのだけど、車もレンタカーも手配できない場合は、タクシーで見に行く覚悟が必要。

どちらにしろ、ひまわり畑を見に行くにはそれなりのお金がかかります。

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日本人を狙った金稼ぎに注意

毎年6月は、たくさんの日本人がひまわり畑を見るためにアンダルシアを訪れます。特に注意したいのは有名すぎるカルモナ。

いつもは観光客がそんなに来ないカルモナも、ひまわり畑の時期は稼ぎ時！

田舎の人は親切な人が多く、カルモナのひまわり畑を見に行った時に車で送ってもらったなど、良い体験をブログで書いている人もいます。そういう人に出会えればラッキー。

しかし、中にはこの稼ぎ時を利用して法外な料金を請求してくる人もいます。

カルモナにはセビリアのような白タクがありません。カルモナのタクシーは個タクで、タクシーを生業としているわけではなさそう。

カルモナでタクシーを捕まえる場合は、インフォメーションでタクシーを呼んでもらい、事前に値段の交渉をしっかりとしておきましょ！

どこのひまわり畑に行くかとどれだけ拘束するかにも寄るけど、タクシー代は10ユーロ〜20ユーロが妥当。30ユーロ、40ユーロと請求されるならそれは高すぎます。

参考までに、カルモナのインフォメーションに記載されていたカルモナからセビリアまでのタクシー代はこれ。

カルモナ周辺に行くタクシー代がこれよりも高いのはおかしいです。

タクシーがないからと言って、一般の人の車に乗る際はさらに注意が必要です。

タダと早とちりしたと言えばそれまでなのですが、カルモナに来る日本人はお金を落としてくれる人と思っている人もいるみたいです。。。タダで人の観光に付き合ってくれるほど暇な人はそういないものね。

日本人にお金を要求しようとする方が悪いのではなくて、メルヘンな頭で出かけてはダメということ。

ひまわり畑に行く時の服装と持ち物

実際のひまわり畑を見に行くのは意外と大変！っとわかったところで、ひまわり畑に行く時の服装と持ち物を書いておきます。

服装

ひまわり畑に行く時は、ひまわり映えを考えてかわいい服装で行きたい！そんな風に考える人もいるでしょう。しかし、ひまわり畑に行く時は

肌が隠れる洋服を着てくべし！

ひまわりは可愛らしい花ではなく、茎にはトゲがあり頭の重い植物。そして、ひまわり畑の周りにもトゲのある植物がたくさん。

肌が見えている服を着ていくとトゲで肌が傷つけられてしまうので、特にボトムスは肌が隠れているものを着た方が良いです。

かわいい服装で行きたい気持ちもあるけど、まずは肌が守れる服装を重視して。

田舎の道は舗装されてなかったりするので、ボケっとしてるとこういう目にも遭います。汗。

持ち物

ひまわり畑に行く際に絶対に持っていかなければいけないものは、飲み物です。できれば凍らせた冷たい飲み物。

ひまわり畑は超暑いです。

6月〜7月というアンダルシアで最も暑いと言われる時期に遮るものがない畑に行くわけなので、超絶暑いことは覚悟しておいて。熱中症にならないようにこまめに水分を摂取しましょう。

女性で日焼けしたくない人は日焼け止めも持って行きましょ。炎天下の中、畑に滞在することになるので、間違いなく日焼けします。

ひまわり畑に興奮する日本人の不思議

スペイン人には、ひまわり畑を見るためにスペインを訪れる日本人が心底不思議に見えています。「ひまわり畑を見るためにスペインに来る？あんたたち狂ってるの？」って言われるのが常。

スペイン人にとってひまわり畑はひまわり油や、ピパスと呼ばれるひまわりの種（おつまみにもなる）を採るためのもの。日本でいう稲作水田みたいな？

だから、それを見るためにわざわざ日本からやって来る日本人が信じられないそうです。

友達と車に乗っていた時、ひまわり畑ばかり見ている私に友達は話しかけました。

そして菜種の説明をしようとして菜の花の写真を検索しました。

草原に一面の菜の花が咲いている写真を見せた瞬間、友達は

ほんまや！

確かに、菜の花のバックは壮大な青空だわ…。

ひまわり畑を見に来る日本人がニュースになってた。カルモナが有名だけど、バスでアンダルシア走ってたらいろんなところで車窓から見えるよん🌻 pic.twitter.com/YPuvjxyu2D — moni@スペインセビージャで修行中 (@moni0623) 2017年6月5日

スペインのひまわり畑の現実を知っても

それでもやっぱり、スペイン アンダルシアのひまわり畑は素敵！

どこまでも続く広大なひまわり畑は印象深く、ひまわりの形は一本一本違うし、種類も畑によっても違う。このひまわりの形が好きだな、と考えながらひまわり畑を巡るのは楽しい時間でした。

ひまわり畑に行くと写真を撮ることに集中しがち。でも、目の前のひまわり畑を見てみたら、写真なんかよりずっと印象的だよ。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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