2019年夏のことですが、スペインの家にコウモリが出ました。
家の外に逃していつの間にかコウモリはいなくなっていたのですが、その後にコウモリは様々なウイルスを持ち、中には狂犬病にかかって死に至るケースもあることを知りました。
コウモリが我が家に出現してから1年半以上経過し、ようやく心が落ち着いたのでブログに書こうと思います。
コウモリは我が家に突然やってきた
ある夏の日、突然同居人が叫びました。
彼女の声に驚いて廊下に出ると、なにやら廊下に黒い物体がいます。
近づいてみて思わず
ギャー!
と声を出した私。
コウモリは弱っているようで、動きそうな気配はありません。
同居人は震え上がってる。落ち着けわたし。と心を落ち着かせて同居人と会話して、とりあえず中庭に出そうということになりました。
コウモリを家から出す
同居人はバタバタ慌てながらコウモリに箱を被せました。
「どうするの?」と私が聞くと、箱をずらしながら中庭まで移動させ、コウモリを中庭に逃そうと。彼女のやろうとしていることを理解した私は、一緒に箱を少しずつずらしていきました。
この時は焦っていたのでマスクや手袋などしていませんでしたが、後から考えればマスク・手袋を着用すればよかったと思うし、袖の長い服を着ればよかったと思います。
1日経っても中庭に居座るコウモリ
中庭にコウモリを逃した後は、中庭のドアを閉めて窓から様子見。
コウモリは弱っていたようで、翌日中庭を見ても昨日と同じ場所にうずくまっています。
ネットで調べると、飛べないコウモリや歩き方が変なコウモリはウイルスに侵されているかもしれないから気をつけよと。
ヒェー!怖い怖い。
同居人の友達がコウモリに水を与える
遊びに来ていた同居人の友達が、コウモリに水を与えてみたそうです。どのように与えたのかは謎なのですが、少しコウモリは元気を取り戻した様子。
その翌日中庭を見たら、コウモリの姿はいなくなってました。
飛べるようになって自ら飛んで行ったのか、ワシなどのさらに強い鳥類に食べられてしまったのかは謎です。
気をつけなければいけないコウモリのウイルス
コウモリが我が家にやってきてからコウモリのことを詳しく調べ、コウモリに接する時は細心の注意を払わなければいけないことがわかりました。
何度そう思ったことか。
コウモリが持つウイルス
コウモリは病原菌の塊です。
有名なのは狂犬病のウイルスがコウモリを介して感染するということ。日本国内で狂犬病に感染することはないようですが、海外で犬に噛まれたことが原因で日本国内で発症してしまった事例はあります。
狂犬病と言えば発症したら確実に死に至る病気…。改めて狂犬病の記事などを読んで震え上がる我。
コウモリに噛まれたことではなく、洞窟の中にいる大量のコウモリの唾液が原因で狂犬病にかかってしまった例も世界にはあると知り、ますます怖くなりました。
また、欧州では狂犬病ウイルスとは別にリッサウイルスという類似ウイルスがあるそうです。症状は狂犬病とほぼ同じで、発症後は助からない。
コウモリからリッサウイルスに感染した事例をいくつか読んで、これまた我震撼。
コウモリを中庭に移動させる時、マスクや手袋をしておけばよかった…。
コウモリの侵入経路
コウモリがいつどこから我が家に侵入したのかは謎です。
気付いたら家にコウモリがいた時に気をつけなければならないのは、寝ている時に侵入されて知らぬ間に噛まれていたということだそうです。
噛まれたのに気づかないことなんてあるの?と思いましたが、あるのだそう。特に子供だと、寝ている間に噛まれて気づかずというケースがあるらしい。
もしかしたら廊下で同居人がコウモリを発見する前、私の部屋にいたのかもしれない。ただ私の部屋の窓から入ってくることはないはず。いやしかし、同居人の部屋の窓から侵入し、ドアの下から私の部屋に一時的に侵入した可能性もゼロとは言えない…。
もうここまでくると軽くパニックです。
コウモリのウイルスが怖くなり病院に行く
海外で犬に噛まれるなどして狂犬病の恐れがある場合は、噛まれた後すぐにワクチンを接種する必要があります。ワクチン接種によって発症を抑えることができるそうです。
もし知らず知らずのうちにコウモリに噛まれていたら…そう思うと気になって気になって。
「実際に病原菌をもらってたら嘔吐とか下痢とか深刻な症状が出るんじゃないか?」と言われまして、そんな症状は出ていなかったのですが、気になりすぎて病院に行くことにしました。
加入している保険会社の病院へ。「数日前に家にコウモリが出まして、大丈夫かどうか知りたい」的なことを受付で話したら、受付の方々がしばし固まり、とりあえず診察してくださいと案内してくれました。
こんな感じでアッサリ終わりました。結構適当だった感。
自覚症状がないのに実は噛まれていた!ってことはほぼないということなんですかね。
海外でコウモリに出会ったら要注意!
海外の事例では、コウモリに噛まれて2年の潜伏期間の後に死亡してしまった人がいるとどこかの記事で読み、家にコウモリが出てから数ヶ月は心配が続きました。1年9ヶ月経った今はさすがに落ち着いたけど。
もしスペインの家でコウモリに遭遇してしまったら、まず手袋・マスクを着用し、噛まれないように長袖を着て、家の外に出すようにした方が良いと思います。
くれぐれも素手でコウモリをつかむことがないように!それは危険!
みなさまが、家でコウモリに遭遇する事態に遭わないことを祈ります。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちは。いつも楽しく拝見しています
…が!今回は「ひぇぇぇぇ~」と読みながら声出てました。
とにかくご無事で良かったですね。気を付けようがないけど教訓にしたいと思います…
>かおりんさん
コウモリ怖いですよね!
日本にいるとあまり馴染みがないけど、私が住んでいるセビージャは割といるみたいです(ToT)
見かけるくらいならいいけど家に入ってこられるのは本当に困りますし、怖すぎます。
この事件の後、コウモリについて少し調べて改めてコウモリって注意しなければいけないなと思いました。
コウモリを見かけてしまったら、とにかく近づかない、そして噛まれないようにする対策しかないですね!
コウモリに出会わないことを祈りますが、もし出会ってしまったらくれぐれもお気をつけください。