スペイン語の皮肉と言えば私は “ironía” が思い浮かぶのですが、もう一つ “sarcasmo” という単語もあります。
どちらも「皮肉」を意味するスペイン語ですが、違いがあることをまさかの最近知りました!
というわけで、スペイン語の “ironía” と “sarcasmo” の違いを書いてみます。
スペイン語で「皮肉」を意味する単語
スペイン語で「皮肉」を意味する単語は、“ironía” と “sarcasmo” の2つあります。
“ironía” と “sarcasmo” はどちらも名詞ですが、形容詞「皮肉っぽい」は “irónico” と “sarcástico” となります。
“ironía/irónico” と “sarcasmo/sarcástico” は厳密には、ニュアンスが異なるので同義語(sinónimo)ではないです。“ironía” の中に “sarcasmo” も含まれているイメージ。
英語が話せる人は “irony/ironic” と “sarcasm/sarcastic” の違いで理解されているかもしれません。(←英語勉強中我)
ironíaとは実際と反対のことを言うこと
“ironía” は、実際に起きてることや考えていることと反対のことを言う皮肉の表現です。
冗談を言うような形で真逆のことを言って、そんなわけないだろ!ってなります。日本語だとボケやノリツッコミ、または自虐に近いと思います。
例えば
Hace mucho frío hoy ehhh. Me he puesto el abrigo y los guantes de mano.
→暑すぎることを強調したいためのボケironía
Seguro que he aprovado como primer puesto.
→自虐的なironía
こんな感じがスペイン語でよく使われる “ironía” です。
sarcasmoは他人をきつく批判すること
“sarcasmo” は、他人をきつく批判したり傷つけたりする皮肉表現で、“sarcasmo” は “ironía” に包括されています。
実際と反対のことを言うのは “ironía” と同じで、直接的ではなく間接的な表現を使って相手を批判したり傷つけたりするのがスペイン語の “sarcasmo” です。
例えば
¡Que amable eres!
¡Que guapa estas!
あまり強く批判する例文が思い浮かばなくて例文下手くそですみませんなんですが、上記のように実際と真逆のことを言って「不親切だね」「かわいくないね」を伝えるのが “sarcasmo” です。
sarcasmoはわかりにくい
私にとって難しいと感じるのが、スペイン語の “sarcasmo” がわかりにくいことです。
例えば上記の例で明らかに不親切なことをしている場合に「親切だね」と言われたら、あぁ皮肉なんだなとわかるわけですが、不親切なことをしている側が気付いていない状況で「親切だね」と言われる場合もあるのです。
この例文は単純なので気づかない可能性はないと思いますが、もう少し微妙な状況で “sarcasmo” が使われる場合があります。(うまく説明できずすみません。)
スペイン人のお友達が「今、私あの人に皮肉言われたね。」と言っていた時に、私は全く気づかなかったということがありました。
友達からすると「あんなにわかりやすかったのに!」なそうなんですが、私はキョトン。友達はわからない私を見て不思議そう。
私的にはスペイン調の “sarcasmo” に慣れてないから気づかないんですよね…。日本の “sarcasmo” ならわかると思うのですが。
いやでも「日本のsarcasmo」と言っても、よう言われる京都の表現はもしかしたら私はわからないかもしれない…汗。
スペイン語の皮肉に慣れるべし
私個人の感覚ですが “ironía” はとてもよく使われます。そして、“ironía” はわかりやすいです。
わかりづらいのは “sarcasmo” の方です。ポイントは言い方に注意することです。目は口ほどにものを言うと言いますが、言ってることと表情が合ってないじゃんという時は “sarcasmo” の可能性があります。
あとは感覚を磨くのみ。スペインセンティードの皮肉に慣れる必要がありますね。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
参考記事:
Cuál es la diferencia entre ironía y sarcasmo – con ejemplos(unCOMO)
Sarcasmo e ironía(diferenciador)
関連記事 ▷ 私が使っているスペイン語のおすすめ辞書とアプリ
コメント