どこの街にも名物料理やご当地グルメはあるものです。
アンダルシアの名物料理はよく聞くけど、セビリアの名物料理なんてあるの?って思っていたら、いくつかありました!
名店と言われるバルやレストランで是非食べてみたいセビリアの名物グルメ12選とおまけのおやつとアルコール、グルメスポット情報とともにご紹介します。
飯テロスタート!
名店で食べたい!セビリア名物グルメ
まずは、セビリアの名物料理と呼ばれるグルメからご紹介します。
セビリア発祥の料理や、セビリアにおいしいバルがあると私が感じたグルメはこちらの5選です!
セラニート
セラニート(serranito)とは、大きなパンに豚肉とピーマンを焼いたもの、生ハムを挟んだサンドイッチ。
「メソン・セラニート」というバルが始めた名物料理で、正真正銘のセビリア発祥ご当地グルメです。
セラニートはたいていポテトフライと一緒に出てくるのでボリューム満点。
一皿数ユーロでお腹パンパンになるので、セラニートはコスパの良い料理です。
ご当地セビリアにはセラニート発祥バル「メソン・セラニート」があって有名ですが、ちゃんとしたレストランなので高いし、一人だとちょっと入りにくい。
個人的に推したいのは、庶民的なきのこバル「Martin Blanco」のミニセラニート。味もおいしいです!
ミニだからお腹いっぱいにならないし、他のタパスも楽しめる。お一人さまでも大丈夫な量です。
◆MARTIN BLANCO(マルティン ブランコ)
住所:Avenida San Francisco Javier 15,Sevilla
営業時間:月〜金 7:00-0:00 土日 12:00-17:00 20:00-1:00
ほうれん草とひよこ豆の煮込み
ほうれん草とひよこ豆の煮込み(espinacas con garbanzos)はその名の通り、ほうれん草とひよこ豆をスパイシーな味付けで煮込んだ料理。
バルのタパスの定番で、セビリアの老舗バルなら必ずと言ってあるグルメです。
かつてはセマナサンタ(イースター)前の食事とされていたそうですが、現在では一年中食べられています。
アンダルシア(特にセビリアとコルドバ)は超暑いから、スパイシーで保存がきく食べ物が必要だったというのが、ほうれん草とひよこ豆が作られた理由だそう。
小さいカスエラと呼ばれるお皿にほうれん草とひよこ豆だけがたんまり盛られてくるので、タパスで食べるので十分です。パンをちょこちょこつけながら食べるのが地元セビリア流な感じ。
ほうれん草とひよこ豆の煮込みを食べるなら、セビリア最古のバル「エル・リンコンシージョ」でしょ!アンティークな雰囲気にこのタパスがぴったり。
◆El Rinconcillo(リンコンシージョ)
住所:Calle Gerona 40, Sevilla
営業時間:13:00-1:30
スペインオムレツ
スペイン料理と言われて誰もが思い浮かべるのがスペインオムレツ!(tortillas de patatas)
日本では俗称 「トルティージャ」として親しまれる代表的なスペインの家庭料理です。
一般的にイメージするオムレツに比べると分厚いのが特徴で、中にはジャガイモと玉ねぎが入っています。ジャガイモと玉ねぎをオリーブオイルで揚げて、卵と一緒にしてからフライパンに流し込むという調理法。
ジャガイモは角切り、スライスでミルフィーユ仕立てなど、バルごとにスペインオムレツの作り方にはこだわりあり。パセリや生ハム、チーズなどを入れることもあります。
セビリアでスペインオムレツを食べるならバル「サンタ・マルタ」の分厚いトルティージャがおいしいので是非食べてみてほしいです。
◆Bar Santa Marta(バル サンタ マルタ)
住所:Calle Angostillo 2, Sevilla
営業時間:月曜〜土曜 7:00-0:00
定休日:日曜日
豚ロース肉のウィスキーソース
セビリアのバルでは豚ロース肉(solmillo)をよく食べます。
豚ロース肉を焼いて、お手製のソースに絡めるスタイル。ソースは主に以下3種類があります。
中でもセビリアらしいタパスと言えば、豚ロース肉のウィスキーソースです。
ウィスキーの味がすごくするかと言うとそうでもないです。玉ねぎソースかな?みたいな味。
だからアルコールが苦手な人でも大丈夫。ウィスキーのアルコール分は飛んでいます。
チーズ好きはロックフォールチーズソースとも迷うと思います。ロックフォールチーズのソースもかなりおいしいのでおすすめ。
豚ロース肉のウィスキーソースやロックフォールチーズソースは、定番タパスなのでいろんなバルで食べられます。
「コロニアレス」や「ドス・デ・マヨ」なら、ボリュームがあって安いタパスが食べられるYO!!
◆Taberna Coloniales/コロニアレス
住所:Calle Fernández y González 36, Sevilla
営業時間:12:30-0:15
定休日:不定休
◆Bodega Dos de Mayo(ボデガ・ドス・デ・マヨ)
住所:Plaza de la Gaviria 6, Sevilla
営業時間:月〜木 12:30-16:30 20:00-0:00 金〜日 12:30-0:00
定休日:不定休
カタツムリ
スペインの初夏と言えば、カタツムリ(caracoles)を食します。
初めての時は「うげー」ってちょっとなるやつですが、スペインの夏の風物詩的なグルメです。
カタツムリシーズンの5月末くらいになると、いろんなバルが「Hay Caracoles(カタツムリあります)」の看板を出します。
スペインでカタツムリを食べるなら「caracoles/カタツムリ」が有名なバルに行きましょ。おいしいところなら、泥食べてるみたいな感じにはならずにすみます笑。
セビリアにはカタツムリが有名なバルがいくつかあります。立ち飲みバルですが、ローカルなバルで地元民に混ざってカタツムリを食べてみよう。
◆Bodeguita La Chicota(ボデギータ・ラ・チコタ)
住所:Calle Luis Montoto 23, Sevilla
営業時間:12:00-1:00
定休日:不定休
◆Bodega Camacho(ボデガ カマチョ)
住所:Plaza Pumarejo 3C, Sevilla
定休日:不定休
セビリアでよく食べられるアンダルシアの名物料理
アンダルシア発祥の名物料理は結構あります。特に有名なアンダルシア名物料理は、コルドバ発祥グルメが多いです。
セビリアでもよく食べられるアンダルシアの名物料理をご紹介します。
サルモレホ
私が大好きなアンダルシア料理はサルモレホ(salmorejo)!夏はバルに行くごとにサルモレホをつい頼んでしまうほどです。
私は自らを「サルモレホゲッター」と呼んでいます。
サルモレホとはトマトを使った冷製料理で、スープとクリームの中間のような食感が特徴。でも実はクリームは使われていません。
トマトとオリーブオイル、それにフランスパンをミキサーで細かくかく拌したものがサルモレホ。オリーブオイルとパンを大量に入れるおかげで、まったりもっさりした食感になります。
上に生ハムやゆで卵を刻んだものを散らして食べるのが定番ですが、ベジタリアンは生ハム抜きにもできます。
スープのような見た目ですが、食べると意外とお腹に溜まるので要注意。
セビリアでサルモレホを食べるなら、超人気バル「エスラバ」かフェリア市場の場外バル「カンティーナ」がおすすめ。「カンティーナ」ではトマトじゃなくてビーツのサルモレホが食べられます。
スペインに来てからサルモレホにハマる人、本当に多いですよ!
◆Eslava(エスラバ)
住所:Calle Eslava 3, Sevilla
営業時間:火曜〜日曜 13:00-16:30(開店は12:30) 火曜〜土曜 19:30-23:30
定休日:月曜日(日曜は昼のみ)
◆La Cantina(ラ・カンティーナ)
住所:Calle Feria 112, Sevilla
営業時間:9:00-17:00
定休日:日曜日
ガスパチョ
スペインのトマトの冷製スープと言えば、サルモレホよりもガスパチョ(gazpacho)が有名だと思います。
ガスパチョは超絶暑いアンダルシアの夏を乗り切るのに必要なグルメ。スペインの家庭では、ガスパチョやサルモレホを大量に作り置きしていることが多いです。
トマトとにんにく、ピーマン、玉ねぎなどの野菜を混ぜてミキサーでかく拌し、サラサラしたスープ状に仕上げます。サルモレホと違っていろいろな野菜が入るのが特徴。
夏はセビリアのバルでガスパチョが提供されていて、飲み物の一つとして親しまれています。暑いと塩気のあるガスパチョを飲みたくなる!
アリーニョ・サルピコンと呼ばれるマリネ系料理
夏がとっても暑いアンダルシアは、暑くても食べたくなるさっぱり系グルメが多いです。
アリーニョ(alino)やサルピコン(sarpicon)と呼ばれるマリネのような料理は、ビネガーが効いていて夏にぴったりのタパス。
ジャガイモ(patatas)・エビ(gambas)・魚介類(mariscos)などがよく見かけるマリネだけど、おすすめはハラコ(huevas)です。プチプチしたハラコとトマト、ピーマンなどが意外と合う。
アリーニョやサルピコンは、どんなバルでもたいていカウンターに置いてあります。
さっぱりしてて、食べ始めの最初のタパスにおすすめ。冷たいタパスだから、キッチン動いてない時間帯でもこれだけは食べられたりする使い勝手の良いタパスです。
セビリアの「Bar Kiko de la Chali」には、ピピラーナ(pipirrana)と呼ばれるおいしいマリネがありました。メルバ(melva)と呼ばれるツナみたいな魚が入ったもの。おすすめです!
◆Bar Kiko de la Chali(キコ・デ・ラ・チャリー)
住所:Calle Herbolarios 17, Sevilla
電話番号:954 215 177
営業時間:月曜-金曜 12:00-16:00 20:00-23:30
定休日:土日(シーズンによる)
牛テールの煮込み
アンダルシア名物料理の中でも試してほしいのは、牛テールの煮込み(cola de toro/rabo de toro)です。スペインで初めて牛テールのおいしさを知りました。
ほろほろの牛テールと濃厚めのソースが絡んでおいしい。これもコルドバ発祥グルメ。コルドバ強し!
牛テール煮込みは、タパスメニューが充実しているバルなら提供されていることがあります。
バルやレストランによって牛テール煮込みの味はだいぶ違うので、自分の好きな味を求めてみるというのも面白いかと。
セビリアで食べた牛テールの中では、レストラン「エンリケ・べセラ」の牛テールをスクランブルエッグ仕立てにしたのが好きでした。食べやすくほぐして提供してくれます。
へレスには牛テール煮込みで有名なバル「アサドール」があります。ヘレスに行ったらぜひ立ち寄って。ここの牛テールは今までで一番好きおいしかったYO!!
◆Enrique Becerra(エンリケベセラ)
住所:Calle Gamazo 2, Sevilla
営業時間:13:00-16:30 20:00-0:00
定休日:日曜、7月に2週間バケーション休みあり
◆Mesón del Asador(メソン デル アサドール)
住所:Calle Remedios 2, Jerez de la Frontera
営業時間:月曜〜日曜 12:00-17:00 20:00-0:30
フラメンカ・エッグ
トマトソースの中に玉ねぎやパプリカなどの野菜と生ハムチョリソーが入っていて、そこに半熟卵を落としたものがフラメンカ・エッグ(huevo a la flamenca)です。
フラメンカ・エッグはアンダルシア地方の名物料理・郷土料理。
赤いソースと色とりどりの野菜がフラメンコのスカートみたいに見えたことから「フラメンカ」という名前がついたそうな。お味はというと、結構トマトソースが濃いです。
フラメンカ・エッグは個人的感覚ではそんなに人気のないタパスだけど、フラメンコさんは一度は試したくなるはずです。
タラ料理
スペインは日本に比べてよくタラ(bacalao)を食べます。タラのトマト煮(bacalao con tomate)やタラのフライ(bacalao frito)はアンダルシアの定番タパスメニュー。
タラメニューが多いバルもあったりして、タラはスペイン人には人気の魚のよう。スペイン家庭料理でもよく使われます。
私はそこまでタラフリークじゃなく自らバルで頼むことはしないので、いつの日かおいしいタラ料理を発見したらここに書きます。
おやつとアルコールも欠かせない
セビリアの名物グルメは食べ物だけではありません。
セビリアのソウルフードに加えて試しておきたいのは、おやつとアルコール!
セビリアにはおいしいおやつやアルコールがあるから、名物料理と合わせて楽しんでみてください。
チュロス・コン・チョコラーテ
スペインの朝食やおやつと言えばチュロス・コン・チョコラーテ(churros con chocolate)!スペイン人はみんなチュロス大好き!
チュロス自体は甘くないので、チョコレートやカフェに浸して食べる人が多いです。砂糖振って食べるというツウもいる。
おいしいチュロスとなるポイントは良い油を使っていることと、一緒に食べるチョコレートが濃厚であることです。
チュロスはやっぱり揚げたてが一番おいしい!それと、チョコレートが薄いと物足りない。
スペインの各都市には有名チュロス屋があるので、地元で人気のチュロス屋やバルで食べるのがおすすめ!チュロス専門店は「churreria(チュレリア)」と言います。
moni調べの勝手な情報に寄りますと、セビリアでチュロスを食べるなら中心部にあるバル「エル・コメルシオ」か、マカレナ地区のスタンド「ファミリア・アロンソ」がおいしいのでおすすめです。
◆Bar El Comercio(バル エル コメルシオ)
住所:Calle Lineros 9, Sevilla
営業時間:月曜-金曜 7:30-21:00/土曜 8:00-21:00
定休日:日曜日
◆Familia Alfonso(ファミリア アルフォンソ)
住所:Arco de la Macarenaの横断歩道渡った目の前
定休日:不定休
オレンジワイン
1月〜3月はセビリアのオレンジシーズンで、街の中はオレンジの美しい実とオレンジの香りに包まれます。
そんなセビリアらしい名物ドリンクはオレンジワイン!
オレンジワインは、オレンジに包まれるセビリアの美しさを象徴するかのような甘いデザートワイン。オレンジワインの取り扱いがあるバルでは、1年中飲むことができます。
オレンジワインが飲めるセビリアのバルを以下の記事でまとめました。ぜひ飲んでみてね。
クルスカンポのビール
セビリアで飲むビールと言えば!そう、クルスカンポ(cruz campo)です。
スペインでは地域によって好んで飲まれるビールが異なります。ガリシア地方なら「エストレージャ(estrella)」だったり、マドリードなら「マオウ(mahou)」だっったり。
でもセビリアに来たならばクルスカンポを飲みなさい!なんてったってセビリア発祥のビールだからね。
夏がとても暑いセビリアだからおいしく感じるのかなと思う、軽い飲み口のビールです。
セビリアのバルのビールはクルスカンポ(cruz campo)のことが多いです。特に「ボテジン(botellin)」と呼ばれる瓶ビールはほぼクルスカンポ。
たまにクルスカンポ以外のビールを出しているバルもあるので、クルスカンポにこだわるなら店員さんに聞いてみよう。「セルベサ(ビール)クルスカンポ?」って。ノンアルコールもあります。
ちなみにセビリア(アンダルシア)以外でクルスカンポを飲むとおいしくないそうで…東京でオリオンビール飲んだら「あれっ?」って感じるのと一緒かな。
ティント・コン・リモン
セビリアの暑いそして熱い夏に飲みたくなるもう一つのアルコールは、ティント・コン・リモン(tinto con limon)です。
ティント・コン・リモンは、赤ワインを酸っぱいレモンサイダーで割ったもの。
すっごい暑い夏の日は、バルに着いてすぐにティント・コン・リモンをごくごく飲んじゃいたくなります。
他の地域ではティント・デ・ベラーノ(tinto de verano)と呼ばれることが多いようだけど、セビリアだと「コン・リモン?コン・ブランカ?」って聞かれます。
コン・リモン(con limon)はレモンソーダ、コン・ブランカ(con blanca)は単なるソーダで赤ワインを割ったものです。私はコン・リモン派。
夏にバルのテラスでビールを飲んでいると瞬く間にぬるくなります。ぬるいビールほどまずいものはない…。
そんな時は氷が入ってるティント・コン・リモンだとぬるくなる前に飲めるから良いのです。
セビリアで名物グルメをたくさん食べてみて
セビリアの名物グルメを自分でまとめてみて、こんなにあったのかと再発見した感があります。
地元セビリアの人にとっては当たり前すぎるソウルフードは、日本人の私には見た目も作り方も新鮮です。
食いしん坊さんはセビリアのバルやレストランで、名物と呼ばれる料理やご当地グルメを試してみてください。この中にきっと気に入る名物グルメがあるはずです!
あ、私が食いしん坊だって気づいた?
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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