スペインに「海外留学します」と言いたい時、スペイン語でなんて言えばいいかわからないとずっと思ってました。
英語だと「海外留学=study abroad」とパッと思い浮かぶと思いますが、abroadにあたるスペイン語ってないのでは?そう、ないんです!
スペイン語で「海外留学」と言いたい時は、こんな表現をしますというのを書いていきます。
英語のabroadは副詞
「海外留学する」ことを英語では “study abroad” と言えます。「海外で」勉強する=海外留学するということ。
abroad は名詞っぽいけど副詞。abroad の一言で「海外で」を表すので、前に前置詞はつきません。
スペイン語には「海外で」という意味の副詞がないので、前置詞+冠詞+名詞を使って「海外で」を表すことになります。
スペイン語で「海外留学する」
海外という意味の名詞は extranjero です。
では、「海外留学する=海外で勉強する」は “estudiar en el extranjero” と言うのか?というと、この表現あまり聞いたことがないような。まわりくどい気がする。
「留学」という日本語をそのままスペイン語にしようとすると頭がこんがらがるけど、つまり「海外で勉強しています」「勉強のために海外にいます」と言えば伝わるわけです。
なので、スペイン語で「留学する=海外で勉強する」と言いたい時は、このような言い方ができます。
Ana esta estudiando en México.
アナはメキシコで勉強しています。
estar+動名詞を使った「〜している最中です」の言い方です。
Ana esta fuera para estudiar arqueología.
アナは考古学の勉強のため国外にいます。
fueraは「外で」という意味の副詞です。estar fuera で「外にいます=外国にいます」という意味になります。
Juan va a Japón para estudiar ceremonia del té.
ファンは茶道の勉強のため日本に行きます。
海外でとぼやかした言い方するよりも「YYするためにXXの国にいきます」とはっきり目的と動作を伝える言い方です。
「海外留学しました」と言ったら「どこに?」となるので、なんならそれを先に言ってしまおうということなのではないでしょうか。
スペイン語で「海外留学しに来ました」
自分のことを言いたい時に「海外留学でスペインに来ました」をそのままスペイン語にしようとするとおかしなことになるので、以下のような感じで伝えることができます。
Vengo a España para estudiar YY.
YYを勉強しにスペインに来ました。
Estoy aquí para estudiar YY.
YYを勉強するために私はここにいます。
aquíは「ここに」という意味の副詞なので前置詞は不要です。
シンプルな考え方
こうやって見ると「海外留学」という単語はお忘れになった方がよろしいということだね。
スペインの語学学校でスペイン人の先生に叩き込まれたのが、母国語をスペイン語に変換する癖をやめなさいということでしたが、この「海外留学」はまさにその一例と言えます。
日本語の「海外留学」にあたる単語をスペイン語で探そうと思っても1対1で対になる単語はないので、「海外留学」を一語で言おうとするのではなく「海外で勉強する」という言い方に脳内変換する必要があります。
シンプルに言うならどう言えるか?自分の手持ちの単語の中でどう表現できるか?
このような発想に転換するだけで、伝えられることの幅がグッと広がりますね。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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