スペインの物価は意外と高い!安いのは食材費とカフェ代だけ?

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スペインの物価は安いとよく言われますが、それはペセタだった時代で終わったと思います。

2001年にユーロが導入されてからは、スペインの物価も他のヨーロッパ国とほぼ同等になり、決して安いとは言えません。

一時期1ユーロ100円を切った時がありましたが、現在は1ユーロ122円〜123円をうろちょろ。1ユーロ100円以下のままだったらスペインの物価は安いと感じるかもしれない。

スペインで暮らしていて日本よりスペインの方が物価が高いと思うもの、反対にスペインの方が物価が安いと思うものをご紹介します。

本記事では、1ユーロ122〜123円を基準に計算しています。

目次

スペインの物価の感覚は為替レートに依存する

セビリアのエンカルナシオン広場の市場の八百屋

物価が高い・安いの議論は、スペインと日本を比較して日本より高いか安いかという話です。

中には世界の平均と比較する人もいると思いますが、実際生活していたらそんなところまで頭は回らない。ものの値段を見てパッと見て日本より安いと思うか高いと思うか、それが物価の感覚です。

現在スペインのセビリアで生活していて、想像していたよりもスペインの物価は安くないと感じています。

セビリアを含むアンダルシア地方はマドリードやバルセロナなどのスペイン大都市に比べれば物価が安いので、マドリードやバルセロナに住む人はさらにスペインの物価が意外と高いことを感じているのではないでしょうか。

それでも4年前に私がセビリアで生活し始めた頃よりは、為替レートが日本円にお得になっとります。つまり、4年前よりはスペインの物価が安いと感じるということです。

スペインで物価が安いと感じるもの

スペインのバルとビール

スペインは物価が安いと言われがちですが、実際にスペインの物価は安いのか。

スペインで生活していて、スペインの物価は安いなと感じるときや物価が安いものは以下です。

バルで頼むコーヒー1杯やビール1杯

スペインのバルで頼むドリンク1杯は、日本のカフェや居酒屋のドリンク1杯に比べると安いです。

コーヒー1杯:1ユーロ〜1.5ユーロ(約123円〜185円)
ビール1杯:1ユーロ〜1.5ユーロ(約123円〜185円)

日本でもコーヒーが安いカフェはあると思いますが、なかなか1杯200円を切る値段で飲めるところは少ない。しかもアメリカンコーヒーとかではなく、ミルク入りのコーヒーでも同じ値段だからね。

そして、ビール1杯は小さいサイズですがとても安いです。ソフトドリンクの方が高いくらいで、バルではビールを飲むのが一番安く済みます。

野菜やフルーツの値段

スペインは野菜やフルーツの値段が、日本と比べてとても安いです。

トマト1kg:1ユーロ(約123円)
オレンジ2kg:1.88ユーロ(約230円)
スイカ1玉(4kgくらい):5ユーロ(約740円)

こんな値段が市場では普通に見られたりします。初めて市場で野菜やフルーツの値段を見たとき、目を疑いました。

日本だったらトマト1個で1ユーロくらいしちゃいそうです。スイカも1玉だと3,000円以上したりしますよね?

スペインの野菜やフルーツは本当に安いから、スペインで自炊していると食費は安く済みます。

スーパーで買う食材の値段

パンや牛乳、水などスーパーで買う日常的な食材は日本よりスペインの方が若干安いです。

水(1.5L):0.4ユーロ(約50円)
牛乳(1L):0.8ユーロ(約100円)

卵だけは日本とあまり変わらない値段です。日本の卵の方がおいしいけど。

洋服の値段

スペインはファストファッション大国です。だから洋服の値段は安い。

スカート1枚:12ユーロ(約1,500円)
ワンピース1枚:20ユーロ(約2,500円)

日本でもH&MやForever 21のようなファストファッションのお店に行けば同じくらい安いと思いますが、スペインは選択肢がたくさんあるのでお買い物は楽しいです。

スペインで物価が高いと感じるもの

セビリアのレストラン「Velouté」の店内

スペインで生活していて、実はスペインって物価安くないんだなと感じるときがあります。

スペインで物価が高いものはこちら。旅行や留学でスペインに来るときは、これらにはお金がかかると思っておきましょ。

お魚の値段

日本ではスーパーの特売で鮭1切れ98円で買えたりしますが、スペインではそうはいきません。お魚の値段は高めです。

サーモン(1kg):15〜18ユーロ(約1,850円〜2,200円)
マグロ(1kg):18〜20ユーロ(約2,200円〜2,500円)

バルやレストランでの食事

スペインで生活していて、日本より高いなと私がすごく感じるのはバルやレストランで食事をしたときの値段です。

日本ではランチセット1,000円でドリンクもデザートもついていることがありますが、スペインで1,000円(8ユーロ)しかなかったら、タパス2皿とドリンク1杯程度しか食べられません。

ランチセット(Menu del dia):10〜15ユーロ(1,230円〜1,850円)
レストランでディナー(1ドリンクと1皿):25ユーロ〜(3,000円〜)

ただし、日本のように居酒屋に入ったら一人一品頼まなければいけないとか、1杯で何時間も居座るのが失礼ということはないので、安く済ませることもできます。

お腹いっぱいになるまでスペインのバルやレストランで食べたら、食事代は日本と同じか日本より高いくらいです。

ホテル代

スペインのホテル代は高めの設定。特に観光地のホテルに行ったら、3つ星でも通常1泊100ユーロ以上と強気です。

3つ星ホテル1泊:80〜120ユーロ(約9,800円〜14,800円)
4つ星ホテル1泊:100〜170ユーロ(約12,300円〜20,900円)

マドリードやバルセロナのような都会で観光地として人気があるところは、ホテル代がかなり高め。セビリアも観光地として人気があるので、ホテル代は高いです。

逆に田舎のオスタルだと個室でも1泊15〜20ユーロと、すごく安いことがあります。

施設入場料

スペインは観光人気が高い国だからしょうがないのかもしれませんが、施設の入場料が高いと思います。

セビリア大聖堂:9ユーロ(約1,100円)
サグラダファミリア:17ユーロ(約2,100円)

比べるものではないと重々承知ですが、京都の金閣寺の入場料は大人400円と考えると施設入場料はお高めなのかなと。

光熱費

スペインは電気代や水道代などの光熱費が高いです。

2LDK二人暮らしの電気代(1ヶ月):100ユーロ程度(約12,300円)
2LDK二人暮らしの水道代(1ヶ月):60〜80ユーロ程度(約7,400円〜9,800円)

日本のように雨があまり降らないから水道代が高くなるのはなんとなく理解できるけど、電気代が高いのはなぜだろう。

スペインと日本の物価は差がないと感じるもの

スペインのピソ探し

スペインと日本で物価の差がないと感じるものもあります。

お肉の値段

豚肉は日本より安いのですが、鶏肉は日本の方が安いなと感じます。お肉の値段はあまりスペインと日本で差がないようです。

豚肉(1kgあたり):5〜6ユーロ程度(約615円〜740円)
鶏胸肉(1kgあたり):6ユーロ程度(約740円)

電車賃

スペインで電車と言えば基本は国鉄のRENFE(レンフェ)です。

近郊線で30分(約30km):5.6ユーロ(約690円)
中距離線で1時間(約100km):11.5ユーロ(約1,400円)
AVEで3時間(約500km):40〜80ユーロ(約5,000円〜9,800円)

近郊線は日本に比べると高め。中距離線は日本と同じくらいで、AVEは新幹線と比べると安いです。

家賃

スペインはシェアが一般的なので、日本で一人暮らしをするよりは支払う家賃は少なくて済みますが、スペインで一人暮らしをしたら日本と家賃は変わりません。

セビリアで1部屋借りる(シェア)場合の家賃(光熱費込み):300〜350ユーロ(約37,000円〜43,000円)
セビリアで1Kで一人暮らしする場合の家賃(光熱費別):450〜600ユーロ(約55,000円〜74,000円)

アンダルシア地方のセビリアでも、一人暮らしすると東京とあまり変わらない家賃が必要なんだなと思います。

セビリア住んでいてスペインと日本の家賃にあまり差がないなと思うくらいなので、マドリードやバルセロナに行ったらスペインの家賃は高いと感じるのではないでしょうか。

スペインの物価は地域差がある

バルセロナのバルセロネタ

スペインの物価は地域ごとに異なります。

マドリードやバルセロナのような都会やスペイン北部は、セビリアのような南部アンダルシア地方の都市に比べるとさらに物価が高いです。

スーパーで売られている食材の値段はほとんど差がありませんが、バルやレストランで食事をする場合の値段はかなり高いと感じます。家賃やホテル代などはドヒャーという価格になることも。

スペイン周遊旅行をする場合は、マドリードやバルセロナ、次いでバレンシアなどの都会とスペイン北部はスペインの中では物価が高いと頭に入れておいた方がいいかもしれません。

スペイン旅行をすると、都会の物価の高さをとても感じます。

セビリアの物価はどう?

私はスペインのセビリア在住なのでセビリアの話をすると、アンダルシア地方はスペインの中では物価が安い地域ですが、セビリアは観光人気で物価が上昇中です。

特に家賃やホテル代の物価上昇が顕著で、4年前より50ユーロも家賃が上がった物件もあり。

まだマドリードやバルセロナのような都会の物価ほどまでは高くないですが、アンダルシアの中ではセビリアの物価は高い方だと思います。

ヘレスやカディスに行くと、バルで食事をした時にセビリアより物価が安いなと感じます。

2020年現在 スペインの物価は安くない

日本とスペインを比べた総合的な物価感覚は、日本と同じくらいだと個人的には感じています。セビリアは日本ほど娯楽がないので、使う場面が少なくて節約できてる感じ。

結局、物価というのは日本と比べて安いか高いかの感覚なので、為替レートが大きく影響します。

2020年の1ユーロ120円〜122円の現在では、スペインの物価は安いとは言えない、かと言って他のヨーロッパ諸国に比べると高くはない、といったところでしょうか。

一時期1ユーロ100円を切った夢のような時代(2011年)もありましたが、過去には1ユーロ160円くらいになった時代(2007年)もあったのです。それに比べれば今はまだマシ…。

世界経済、とりわけヨーロッパ経済の影響で、この先再び1ユーロ150円以上になることもあるかもしれません。

だからスペインに旅行しようと思っている人は、今のうちに行っておこー!

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため会社を退職して2015年〜2021年までスペインのセビージャ暮らし▷2024年東京大学文学部に学士入学して現在は美学芸術学専修の3年生。好きな言葉は「我々は無理をしない」のふなっしー推しなっし。多言語学習中。X(twitter)は悩める大学生活や勉強に関するポスト多め。

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