今年の夏頃から、セビリアの街にシェアできる電動キックボードが急増しました。
「sevici」と言われるセビリアのレンタサイクルと同じ場所に駐車してあったり、街中でキックボードで移動している姿もよく見かけるように。
年間契約がいらないので旅行客が単発で使うこともできますが、一般道は走れないなどルールがあるので、電動キックボードを使うならルールを守った上で慎重に。
というわけで、セビリアの街に急増したシェア電動キックボードのルールや罰金についてご紹介します!
セビリアのシェア電動キックボードは「BIRD」と「Lime-S」の2社
セビリアの街中で急増しているのは、シェアの電動キックボード(電動スクーターとも言うらしい)。「BIRD」と「Lime-S」の2社がサービスを提供しています。
どちらも海外で展開するシェア電動キックボードの会社で、日本でも実証実験などしているようです。
「BIRD」の電動キックボードは白と黒。「Lime-S」の電動キックボードは黒と緑。
なんとなく感覚的に「Lime-S」の方がよく見かける気がします。
セビリアのシェアレンタサイクル「sevici」の駐輪場に電動キックボードも駐車されていたり、道や広場に突如出現します。電動キックボード専用の駐車場は、現時点ではないようです。
シェア電動キックボードの利用料金
「BIRD」「Lime-S」2社のシェア電動キックボードは、アプリをダウンロードしてアカウント登録さえしておけば、誰でも利用することができます。
利用料金は2社とも同じで、基本使用料1ユーロ+1分0.17ユーロの課金。例えば15分利用する場合は、利用料金が3.55ユーロ(1ユーロ+0.17ユーロ×15分)になります。
10分でも2.7ユーロと考えると、毎日のように使う交通手段としてはかなり高いですよね。バスでもカード使えば1乗車0.7ユーロだから。
私はセビリア市内の移動にレンタサイクルの「sevici」を使っています。
「sevici」は年間契約なので1回の利用ごとの料金はかかりませんし、年間35ユーロ程度なのでシェア電動キックボードと比較するとだいぶ「sevici」の方が安いイメージです。
まだ利用ユーザーが少ないからなのか、サービスの維持にお金がかかるのかわかりませんが、セビリアのシェア電動キックボードは決して安い利用料金ではないと感じました。
セビリアの街で電動キックボードを使う場合のルール
セビリアの街中でシェア電動キックボードを使う場合は、セビリア市が策定したルールに従う必要があります。
シェア電動キックボードは他のスペインの都市でも使えますが、ルールは都市ごとに策定しているので、自分が使う都市のルールを確認しておきましょ。
ここでは、セビリアの街で電動キックボードを利用する時のルール(シェアに限らない電動キックボードのルール)をご紹介します。
時速15キロ以下
セビリアで走るのが許可されている電動キックボードの時速は時速15キロです。
電動キックボードは出そうと思えば時速20キロ以上の速度を出すこともできるようですが、歩行者が多いセビリアの街中でスピードを出してしまうと危ないです。
走行できるのは自転車専用道路のみ
セビリアの電動キックボードは、自転車専用道路のみ走行して良いことになっています。「sevici」や一般自転車が走っている、緑色の道路です。
それ以外の石畳の道や歩行者道路は走行NG。自転車専用道路以外を走っている人も見かけますが、本来のルールではNGなので気をつけましょう。
イヤホンをしたまま走行NG
イヤホンで音楽を聴きながら電動キックボードの運転をするのは、ルール違反になっています。
移動中についつい音楽を聴きたくなってしまう人もいると思いますが、電動キックボードの運転中は諦めて。
駐車する場所
セビリアでは決められた電動キックボードの駐車場が今のところありませんが、駐車が禁止されている場所はあります。
歩道の上は電動キックボードの駐車が禁止されているのでご注意ください。電柱・木・信号機・自転車の駐輪場にキックボードをくくりつけるのも本来はNGです。
15歳以下が利用する場合
15歳以下が電動キックボードを利用する場合は、自転車専用道路までヘルメットをかぶらせた状態で大人が一緒に行く必要があります。
罰金の規定
電動キックボードに関するルールを破ると、罰金の刑が待っています。金額は50ユーロ〜400ユーロ。
自転車の話ですが、一通の道路を逆走していた時に警察官に見つかってしまい、「罰金200ユーロ払いなさい」と言われたことがあります。汗。
セビリアの街で電動キックボードを使うなら、大人しくルールを守ろう。うむ。
セビリアのシェア電動キックボードの使い方
セビリアでは「BIRD」「Lime-S」2社のシェア電動キックボードが使えます。どちらの電動キックボードを使う場合も、スマホアプリをダウンロードし、アカウント登録をしておきます。
実際にシェア電動キックボードを使う時の利用方法は以下。
- スマホアプリで近くにある電動キックボードを検索する
- キックボードのQRコードをスマホで読み取る
- 自転車専用道路を走行する
- seviciの駐輪場の隣など邪魔にならない場所に駐車する
使い方は簡単なんですが、シェア電動キックボードの指定駐車場がないので、駐車する場所を見つけるのはなかなか工夫がいると思います。
セビリアで電動キックボードに乗る人々を見て思うこと
私がセビリアの街中で電動キックボードに乗る人々を見て一番思うことは、危なそう!
電動キックボードって結構スピードが出るんですよ。自転車専用道路をseviciで走っていて追い越されることもあるくらい。
スピードが出る割に装備が少ないし、急に止まったら体が追いつかなさそうだから、危なっかしいなと思って見ています。
セビリアで電動キックボードを使おうと思っている人は、スピード出し過ぎにご注意くださいませ。見ている方としては結構怖いです。
ルールを守って安全にキックボードを利用しよう
電動キックボードのサービスは2019年の夏に始まったばかりなので、ルールが徐々に追加されていったりとまだまだ整備が甘いところがあります。
今後さらなるルールが追加になる可能性もありますし、曖昧な状態の駐車場所についても明示があるかもしれません。
セビリア大聖堂の前に駐車しているケースがあるそうで、景観も損ねるしね…。
セビリアで電動キックボードに乗る場合は、ルールをしっかりと守って安全に使ってくださいませ。石畳の道路を電動キックボードで走っている人もいるけど、自転車専用道路以外は走れないルールだから気をつけてね。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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