先週は「ラ・ベラ」というお祭り週間でした。
夏真っ盛りのトリアナで開催される「ベラ」は、カセタと呼ばれるテントが出て若者を中心に盛り上がっとります。
正式にはサンティアゴとサンタアナのお祭り “La Velá de Santiago y Santa Ana” で、750年の歴史があるトリアナのローカルなお祭りです。
というわけでトリアナの夏祭り「ベラ」の雰囲気と、ベラの名物料理をご紹介します!
トリアナの夏祭り「ベラ」ってどんなお祭り?
“La Velá de Santiago y Santa Ana” は実は超歴史あるお祭り。始まったのは750年も前。
トリアナにあるサンタ・アナ教会のマリアに敬意を表して行われる夏祭りで、セビリアで初めて開催された大きいお祭りでもあるそうです。
昔の会場はHotel Triana(今は住居があるところ)だったそうですが、現在のベラはトリアナ橋を渡ったところのベティス通りとアルトサノ広場で開催されています。
ベラが開催される日程は、毎年7月の21日〜26日です。週末はフラメンコのフェスティバルと重なることが多いので、私は平日狙いで。
2019年の “La Velá de Santiago y Santa Ana” のプログラムは、市役所のページに掲載されていました。
夜は若者がいっぱい!のベラの雰囲気
ベラはトリアナの小さなローカル夏祭りですが、セビリアの春祭りのようなカセタが川沿いに出ます。
ベラの時期のトリアナ橋は提灯が映えてかわいらしい。
セビリアの春祭りとベラの異なる点は、カセタが全てアンダルシアカラーの緑と白で統一されているところ。
夜になると、ベティス通り周辺は夏祭り感が増します。トリアナ橋は歩行者天国になってガヤガヤしてるので、気分上がるYO⤴︎
トリアナ橋を渡ってベティス通りを見るとすっごく混雑しているように見えます。でも、実際歩くとそこまでの混雑じゃない。
セビリアの春祭りのカセタとは異なり、ベラのカセタは全て自由に入れます。
ほとんどのカセタはバルのようになっているので、メニュー見ながら目をつけたカセタをはしごするのが私のベラの楽しみ方です。いひひ。
こんな感じで川沿いに座って飲むのが、若者たちのベラの楽しみ方。
セビリアの春祭り同様、ベラのカセタではレブヒートを提供しています。若者たちはレブヒートをピッチャーで頼んで、グアダルキビル川沿いで飲みながらワイワイするというスタイルが多いよう。
夏なんでレブヒートをガブガブ飲めちゃうけど、中身はシェリー酒+ソーダで意外と酔っ払うので要注意!
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ベラ名物のイワシの串焼き
ベラで必ず食べるもの。それは、ベラ名物のイワシの串焼きです。
なんでか知らないけど、どこのカセタにもイワシの串焼きがあります。ベラに行ったらイワシの串焼きを食べるしかない!
イワシは食べにくいがそのままかぶりつく。イワシには必ずパンが付いてきます。
4人だったのでビール2杯追加して10ユーロ以上。たかっ。。。
入ったカセタがガリシアの食べ物のカセタだったので、タコのガリシア風を。おいしかった。けど高かった…!
ベラのユニークなイベント
ベラはカセタで飲み食いするだけじゃないっす。ユニークなベラのイベントもあります!
- 釣りのコンクール
- 珍しい夜のレガッタ
- ビール注ぎコンテスト
- カセタコンテスト
- ラ クカーニャ
- フラメンコ
- 民謡
- パデルやサッカーなどのスポーツ
前夜祭のような感じでプロセシオンと呼ばれるマリアの行進があります。セマナサンタの行進みたいなやつ。
ベラの伝統イベントは「La Cucaña(ラ クカーニャ)」と呼ばれる遊び。長い棒の先に旗がくくりつけられていて、油まみれの棒をつたってそれを取りに行くというものです。
トリアナの夏祭りは今日からイベントが始まった。
La Cucaña(ラ クカーニャ)と呼ばれる遊びは、油まみれの棒を伝って長い棒の先にくくりつけられた旗を取りに行く伝統イベント。若い男子が多いけど子どもや女子も参加してた。
川を泳いでボートまで行けば、誰でも参加できるみたい🏊♂️🚣♂️ pic.twitter.com/qVaT6jRbQs — moni@セビージャで修行中💃🇪🇸 (@moni0623) July 22, 2019
参加者は若い男子が多いですが、子どもや女子も参加していました。トリアナ側の川岸から泳いでボートまで行けば、誰でも参加できるようです。
かつてはトリアナ周辺の家族のための遊びで、賞金とか生ハムの脚とかたんまりもらえたそうな。現在も生ハムは貰えるようだけど、賞金は経済難により縮小してるっぽいです。
「La Cucaña」は18:30〜1日あたり5本の旗がなくなるまで、毎日のように開催されています。
ベラの夜のイベントでは、有名な歌のグループやフラメンコのグループがアルトサノ広場で野外ライブをします。
これは2016年のグループ。グループ名存じ上げず。すみません…。
2017年まではアルトサノ広場で子どものセビジャーナスコンクールが開催されていて、有名なバイラオール/バイラオーラが審査員やってたんだけど、2018年・2019年はなくなっちゃったみたい。
ベラではカセタのコンテストもやっています。
一番トリアネーロ(トリアナらしい)カセタはどこか?2018年はどのカセタが優勝したのかな。
サンタ・アナ教会の鐘が鳴る
たまたまベラに行った水曜日の夜、木曜日の0時になる瞬間に、サンタ・アナ教会の鐘が鳴りました。
バルのトイレを使おうとしたら人だかりができていたので、周囲にいる人に聞いたら「鐘が鳴るから見ていけ」と。ハイ。
鐘がなった後、セマナサンタの音楽のようなものが5分くらい延々と流れました。トイレ待ちの特等席で見物。
なお、お祭りのときの心配はトイレ。
ベラのカセタの中にはトイレがないので、ベティス通りにある公衆トイレを使うか、近くのバルのトイレを借ります。
若者向けの夏祭りになったベラ?
トリアナのローカル夏祭りとして盛り上がるベラですが、長年地元に住むセビジャーノスたちからは不評だったり、そうでなかったり。
というのも、昔はもっとローカル感のあるのんびりしたお祭りだったそうで、最近は飲みたいだけの若者で溢れて「なんだかな〜」というのが長年地元に住む人の意見のようです。
若いセビジャーノスたちは「ベラで飲もうよ!」という感じなので、若者向けのお祭りにシフトしてきているのかもしれません。
それでもフラメンコのアーティストの姿もちらほら見かけたりと、昔のベラの名残はまだあるような気はします。
ベラでトリアナの夏感じる
ベラは地元の若者に人気のトリアナの夏祭り。カセタでは夜中3時頃まで飲んでます。ベティス通りに住んでる人は大変だろうなと思う。
周辺のバルもお祭り効果で大混雑。
この時期にトリアナのバルに行く人はスリなどに要注意。そして、価格がベラ価格になっている場合もあるのでそれも注意。
ベラに行くと、セビリアの夏真っ盛りだな〜という感じがする。
アルトサノ広場でのライブが年々縮小気味な気がするのは気のせいか。トリアナの財政難なのか…??
私が気に入ってる、ベラを題材にしたフラメンコで習った歌詞を紹介します。
セビージャのトリアナが出てくる歌詞で好きなやつ
Como reluce Triana
Una noche de gitana de Santiago y Santa Ana
Hasta la Giralda mora que se emborracha por la mañana輝くトリアナ✨
サンティアゴ&サンタアナのヒターノの夜は
ヒラルダの塔までもが朝は酔っ払っている pic.twitter.com/EhMxUFVDAT — moni@セビージャで修行中🇪🇸 (@moni0623) 2019年1月31日
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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