スペインで生卵は食べられる?スペインの卵で注意したいこと

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私の中で「スペインでは生卵を食べてはいけない」という暗黙のルールが存在していました。

スペインの卵は日本と違い消毒されていないので、生食用に出荷されていないと聞いていたので。

「スペインで生卵が食べられるのか」問題を考えてみたいと思います。

目次

スペイン人は生卵を食べない

スペイン人は生卵を食べないようです。彼らに聞くと「卵は生で食べるものではない」と考えているから。

スペインの卵は日本の卵と違い消毒がきちんとされておらず、サルモネラ菌が死んでいない状態だそうです。確かにスペインの卵は鶏の産毛や糞がついてる。

消毒なしで出荷されるスペインの卵は、そのまま生で食べたら危険。だから卵が使われるスペイン料理は、よく火を通して調理されたものが多いんですね。

卵の殻を触った後も、きちんと手洗いした方が良いと言われています。卵の殻に菌がついているかもしれないからって。

生卵を食べても大丈夫だったという日本人もいるようですが、体を壊すかどうかは運。スペインの卵にまつわる怖い話も聞いたことがあります。(後述)

スペインで生卵を食べるのはやめておいていただき、どうしても食べるなら自己責任で。私は怖くてできない…!

半熟卵なら食べられた

生は食べられないのに半熟ならいいのかは疑問ですが、アクシデント的に生にかなり近い半熟卵をスペインで食べてしまったことはあります。

卵に熱々のうどんと熱いうどんスープをかければ卵は出来上がるかなと思ったけど、出来上がらず半熟の状態で食べる運びとなりました。あちゃ。

結論から言うと、半熟卵を食べた時は特にお腹が痛くなることもなく、問題ありませんでした。

たまたま大丈夫だっただけかもしれないので、半熟卵を食べるかどうかについても慎重にご検討くださいませ。

スペインで売られている卵

アクシデント的に半熟卵を食べた時に私が食べた卵は、「campero」というタイプの卵です。

「campero」は産地直送っぽく、紙の箱に入っている卵。値段は1箱(6個入り)で1.7ユーロ程度とちょっと高め。

メルカドーナのhuevo camperas

私はスペインで卵を買う時は、「campero」タイプか「ecologico」タイプを買うようにしています。

「ecologico」はオーガニック食材を取り扱うスーパーやお店に売られていて、だいたい1箱(6個入り)2ユーロくらいです。

普通のスーパーで売られている卵は12個入り1パックで1ユーロいかないくらいと、スペインの卵は激安ですが逆に安すぎて怖い。消毒しないから手間がかかってないだけかもしれないけど。

少しでも安全そうな卵を買いたいと思って、私は「campero」タイプか「ecologico」タイプの卵を買っています。

スペインの卵はおいしくない?

日本の卵に比べると、スペインの卵を食べた個人的な感想は「味が薄い」でした。コクがないと言うか、黄身の味も薄いような…。

日本のマヨネーズの方がおいしく感じるのも、スペインの卵に比べて日本の卵はコクがあるからではないかと思いました。

日本に来たことがあるスペイン人の友達は、「日本の卵はすっごくおいしいんだよ!」と他のスペイン人たちに力説してました。

生で卵を食べるのは危険という観点は置いておいて、卵かけご飯をスペインで食べたとしても、日本ほどおいしいとは思わないかもしれません。

「campero」タイプの卵はまだ味が濃いような気がしていて、スーパーの激安卵は卵かと疑いたくなるほど味が薄いことがありました。

スペインで卵が使われる料理

スペインには卵が使われる料理がたくさんあります。

セビリアのバル「santa ana」のスペインオムレツ
スペイン風オムレツ(tortilla de papas)

日本でも有名なのは日本ではトルティージャと呼ばれるスペイン風オムレツ(tortilla de papas)で、大量の卵とジャガイモが使われる料理。卵によく火を通して調理されます。

スペインバルのフラメンカ・エッグ
フラメンカ・エッグ(huevo a la flamenca)

フラメンカ・エッグ(huevo a la flamenca)は、チョリソーや野菜が入った熱々トマトソースの中に落とし卵が入ったもの。半熟だとおいしそうなんだけど、たいていかなり火の通った卵で提供されます。

スペインバルのランチメニュー
ランチメニュー(menu del dia)の目玉焼き(huevo frito)

バルのランチメニュー(menu del dia)では、目玉焼きがセットになっているものも多いです。

スペインの卵は怖いと思った話

日常的にスペインでよく食べられている卵ですが、卵にまつわる怖い話を聞いたことがあります。

あるスペイン人の親娘がバルでスペインオムレツを食べた後に体調不良になり、その後病院に運ばれて2人とも亡くなってしまったそうです。
前のピソの同居人の知り合いだったそうで、バルで使われていた卵の保存状態が悪かったのか、しっかり火が通ってなかったのが原因ではないかとのこと。

バルの中には卵をきちんと取り扱っていない店(割れていた卵を使っちゃうとか、賞味期限を無視してるとか)もあるので、バルで卵料理を食べる時は気をつけるように言われました。

特にフェリア(セビリアの春祭り)のバルは衛生状態が良くないから、同居人はフェリアのバルでは食べ物を頼まないそうです。

スペインバルのエンサラディージャ・ルサ
エンサラディージャ(ensaladilla rusa)

自家製マヨネーズで作られたエンサラディージャには要注意だそうです。マヨネーズは生卵から作られるので、卵が新鮮じゃないと危ないかもと。

でもそんなこと言われても、バルで卵料理を食べたいですよね。こればかりは運と思うしかないのか。

スペインではきちんと卵を焼いてから食べよう

スペインで生卵を食べても大丈夫だった人もいます。

しかし、基本的にスペインの卵はきちんと火を通してから食べた方が良いと思われます。

消毒されておらず、サルモネラ菌がいるかもしれない卵を生で食べるのは怖いよね!

生産者から直に買う新鮮な卵だと安心。私は生産者の知り合いはいないので、少しでも新鮮さを求めて「campero」か「ecologico」の卵を買っています。

スペインですてきな卵ライフを。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため会社を退職して2015年〜2021年までスペインのセビージャ暮らし▷2024年東京大学文学部に学士入学して現在は美学芸術学専修の3年生。好きな言葉は「我々は無理をしない」のふなっしー推しなっし。多言語学習中。X(twitter)は悩める大学生活や勉強に関するポスト多め。

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