今ちょうどやっているスペインのバラエティ番組「First Dates」。この番組面白いのよねー。あと、割と日常的な会話をしているから、スペイン語がわかりやすいです。
その名の通り、男女の初めてのデートを取り上げているバラエティ番組で、毎放送5組の初デートカップルが登場します。もともとはアメリカの番組らしくて、スペインで開始されたのは2016年4月、つい最近のようです。Cuatro という局が放送しています。
知らない人同士の初デート
初めてのデートと言っても、知っている人同士、恋人同士、ではありません。初対面の人同士のデートです。番組側が男女1名ずつ、またはホモセクシャルの方やレズビアンの方でしたら男性2名、女性2名を用意します。
各人は待ち合わせ場所となる番組指定のレストランへ行き、そこで初めての食事デートを楽しみます。もちろん全てカメラが回っていますし、レストランでは一般人(エキストラ?)と思われる参加者以外の人が食事をしています。
First Dates の番組参加者たち
最初に自己紹介のくだりがあります。「Soy muy agradable.」とか「Soy muy independiente.」とか、割と皆さん自分を褒めます。日本人だったらそこまで自分を褒めないだろうなー、というくらい褒める人もいます。
番組側は事前に各人の好みや年齢を聞いた上で、相手を用意します。これが、結構好みと違うのを充ててきたりします。例えば「僕はmorena(日焼けした)女の子がいいなぁ〜。」と言っている青年の相手が、真っ白しろな女の子だったり。バラエティ番組的にはそういう方が面白いですもんね。
それと、住まいについてもバラバラです。例えばセビリアに住んでいる男子と、マラガに住んでいる女子とか、できる限り近くの人を探しているように思うけど、マドリードとセビリアってケースもあります。
First Dates の初めましての瞬間
早く着いた方が、レストラン手前のバーで一杯飲みながら待っています。プレセンターやカマレロと話をしながら、「どんな人が好みなんですか?」みたいな会話をして待ちます。そわそわする瞬間です。
お相手が到着したら「初めまして〜、○○です。」みたいな簡単な挨拶をして、レストランへ入って行きます。この番組は後で録画しているインタビューを間に挟んで進行していくので、この時のファーストインプレッションについてのコメントが入ります。のっけから「タイプじゃないと思った。」とか言っている人もいます。
興味深いのは、幅広い一般人から参加者を選出してるんだな、ということ。年齢も10代後半から70歳くらいまで。バツイチ同士だったり、子持ち同士だったり。つい最近は、男女どちらとも20代(女の子は24歳とか)で、それぞれ5歳、6歳の子持ち。バラエティに富んでます。
レストランでの食事=First Dates
First Dates の食事中は会話を続ける
レストランで食事をしている間が First Date の瞬間なので、基本的に食事をオーダーしてから食事し終えるまで会話を続けます。
この会話の時間が大事。第一印象はイマイチそうだったな〜というカップルも、食事中に印象が変わっていくようなケースもあるから。
この食事の最中にケンカぽい雰囲気になるケースもあります。例えば「会話中に携帯ばっか見ている女は嫌いなんだっ!」とかですかね。
First Dates の食事中に起こる出来事
途中トイレに行くふりをして、友達に電話をかける女子もいたりします。「なんか〜いい人なんだけど、真面目すぎるかな、みたいな。」等と言っていて、なんか合コンみたいです。
「歌が得意なんで歌います。」とか言って歌っている男性もいるし(レストランの中で!)、ダンスを踊った人も見たことあります。
また、別室が用意されていてそこに2人で行って、プリクラみたいなものを撮りながらイチャイチャしている、という図もあります。
先日は食事中に相手のところに近寄って、みんなが見ているレストランの中で急に相手にキスした男性がいました。相手も男性だったのですが、すごく不快そうにしていて、インタビューでも「本当に嫌だった。ありえない。」と言っていました。まぁそうだよね。
First Dates 中のかわいそうなシチュエーション
相手がタイプな人でないのはわかるけど、それを露骨に出す人が結構います。
終始つまらなそうにしていたり、「僕スポーツ好きなんだ。君は何かやってる?」と聞かれて「私、スポーツ大っ嫌いなんです。スポーツをする人も。」と言ったり。
えー結構直球でひどいこと言うんだな、と思いました。会話を続ける努力をせめてしようよ、と思います。そういうケースは空気がシーンと冷たくて、見ているこっちも嫌な気持ちになります。逆にすごい意気投合している時も結構あるんですけどね。
First Dates の食事が終わったらお会計
食事が終わったら各自でお会計します。番組側の演出なのか、実際にそうなのかはわかりませんが、自腹で皆さん参加してるんですねー。
3割くらい(?)の確率で男性が女性にご馳走しています。日本と同じなんですかね。なんとなく男性がおごる、みたいな風潮があるような気がします。「次の約束は君がおごってね。」と言ったりしているけど、次の約束が絶対やってこないだろうなーという時も多々あります。
次のデートをしたいかどうかの意思確認
さて、一通り Frist Date が終わったら、2人は番組側に呼び出され、「次のデートを彼/彼女としたいか?」と聞かれます。今回は個別インタビューではなく同時に呼び出されます。
明らかにどちらも次のデートはなしな状況
お互いに次のデートはないという雰囲気を感じ取っていますので、笑顔もなく終了。「一生懸命会話を試みようと思ったけど、続かなかった。」(かわいそうなケース)とか、「何も共通点がないから合わないと思う。」とか、「遠距離は無理」とか理由はいろいろです。
一方が次のデートに乗り気な場合
どちらか一方は乗り気っぽい場合、番組側は乗り気な方に先に聞きます。当然「はい、私は彼/彼女と次のデートをしてみたいと思ってます。」となるわけですが、一方通行なことは結構多い。もう一方は「私は、いろいろ考えたけど、家も遠いし、こういうところもあわなさそうだし・・・次のデートはないかな。」という感じになります。ここでThe End.
両思いのケース
両思いになっているケースはお互いに「はい、次のデートをしたいです♡」となってチューしたり、手を握りあったりして、いい感じになってます。番組が見届けるのは First Date までですが、その後どうなったかは番組の最後にテキスト(テロップ)で流されます。
イチャイチャしてたのに次のデートはなし?
びっくりしたのは、前述の別室に2人で行ってイチャイチャしたり、キスしたり、いい感じだな〜っていうカップルでも、次のデートがなく終わったりすることです。えーあんなにイチャイチャしてたやんって思うのだけど。
「友達としてだったらもう1回会ってもいいけど、恋人としてはナシ。」みたいな理由を言ってたりするのですが、友達としてしか考えられないのにキスはするんかっ!と私は思ってしまった。友達としてしか見られないけどキスはするって普通なんでしょうか・・・?
テレビ番組 First Date についての考察
友達に出演をすすめられるの巻
スペイン人のお友達の家で見ていた時、「この番組出なよ。」と言われました。笑。
まず、初デートでカメラが回っているなんて嫌だし、全然タイプじゃない人が来たらどうするんだって感じだし、スペイン語でずっと会話し続けるのも今の会話力じゃ無理だし・・・。
あいのりとかテラスハウスとかより軽い感じで恋人探しができる番組ですね、と思いました。相手は1人しか来ないからタイプじゃなかったら、即終了〜だけど。
ヤラセではないか疑惑
また別の友達から「この番組はヤラセではないか。」と言われました。出演者は売れていない俳優さんたちではないか、と。
というのも、誰一人としてカメラの前で恥ずかしがったり、「緊張するね。」みたいなことを言わないからです。なるほどね、そう言われてみれば、みんなカメラ慣れしてるわね。
スペインのバラエティ番組って面白いものが少ないのですが、この番組はスペイン語の勉強含めておすすめです。私の周りでもハマりだした人が何人かいます。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luego!!!
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