スペインにはビールマップなるものがあり、地域ごとに飲まれているビールが違うというのは有名な話。
アンダルシアで一番飲まれているビールは文句なしの「クルスカンポ」です。
他の地域では販売スペースの小さいクルスカンポですが、セビリアのバルでビールを頼んだらほとんどクルスカンポが出てくるでしょうというくらい。
(もちろんクルスカンポが出てこないバルもありますが…。)
そんなクルスカンポには名物キャラクターがいて、そのキャラにまつわるユニークな伝説があるのだ。
アンダルシアのご当地ビール「クルスカンポ」とその名物キャラクターについて書いてみます。
スペインのビールマップ
スペインにはビールマップがあり、地域ごとによく飲まれているビールに顕著な違いがあります。
出典:El mapa de España, según las cervezas que hay en nuestra nevera(EL Pais)
マドリードを含む大多数はマオウ(Mahou)ですが、セビリアのバルでマオウが出てくることはあまりない。アムステル(AMSTEL)なんてもっと見たことない。そんな具合です。
アンダルシアのスーパーに行ったらメインで売られているのは、クルスカンポ。お土産に良いと思います。
逆にバルセロナのスーパーに行った時、クルスカンポのスペースがめちゃくちゃ小さくてビックリ。バルセロナではクルスカンポを買う人なんていないのだろうね。
アンダルシアに来たらクルスカンポ飲め!
アンダルシアのご当地ビールと言えば「クルスカンポ」です。
セビリアのバルでも多くのバルが提供するビールはクルスカンポ。
なんでかって、クルスカンポは1904年にセビリアで生まれたビールなのです。
クルスカンポを飲もうと思っていなくても、セビリアでバルに行ったら基本クルスカンポが出てきます。バルのビールサーバーを見れば、ビール銘柄のロゴがあるのでわかるはず。
「ボテジン(botellin)」と呼ばれる小瓶もクルスカンポ。逆にクルスカンポ以外のボテジンをほとんど見たことがありません。
沖縄で飲むオリオンビールがおいしいのと同じで、ご当地ビールはご当地で飲むのが一番おいしいので、アンダルシアに来たらクルスカンポを飲んてみて。
かなりさっぱりしたビールで、ビールが苦手な人でも結構飲める薄さだと思います。暑いアンダルシアのビールって感じ。
クルスカンポの名物キャラクター「ガンブリヌス」
アンダルシアで親しまれているクルスカンポには、ビールと同じくらい愛されているマスコットキャラクターがいます。
クルスカンポで愛されるマスコットキャラクターはガンブリヌス氏。
「ガンブリヌス」とはヨーロッパで広くビールの聖人と言われている人物だそうで、クルスカンポのオリジナルキャラクターではないみたい。
しかし、クルスカンポのイメージと言えばこの「ガンブリヌス」なので、もはや「ガンブリヌス」はクルスカンポを象徴するマスコットキャラクターと言っても良いでしょう。
「ガンブリヌス」はクルスカンポの広告やビール缶、瓶のラベルに登場しますが、長い歴史の中で太ったり痩せたりを繰り返しているそうです。
以前に痩せた「ガンブリヌス」がクルスカンポの広告に使われた時、「こんなに痩せてるのはガンブリヌスじゃない」とのお声が多く、元通り太らせたのだとか。
ビール腹の太った「ガンブリヌス」じゃないとイメージ合わないもんね。
そんなこんなで、現在は太った「ガンブリヌス」となっています。
「ガンブリヌス」の知られざる伝説
ビールの聖人「ガンブリヌス」にはいくつかの伝説がありますが、クルスカンポの伝説として語り継がれているのは“beber para olvidar”です。
絶望したガンブリヌスは森に出て自殺しようとする。そこに、悪魔が現れて取引を持ちかける。
「あなたの魂をある男に代えて、彼女を射止めよう。もし、それがうまく行かなければ彼女を忘れるための何かをあげるよ。」
ガンブリヌスは取引をすることにし、悪魔はダンサーに変身する。しかし、ダンサーとなった悪魔もフランドリンの心を射止めることはできなかった。
結局、約束を果たせなかった悪魔は、ガンブリヌスにフランドリンを忘れるための飲み物をあげた。
ガンブリヌスはビールをたくさん、たくさん飲んだ。アルコールの力で彼女への想いを忘れるために。
「ガンブリヌス」がいるバル
スペインには「ガンブリヌス」がいるバルがあります。
これまでずっとクルスカンポが運営するバルだと思ってましたが、どうやら聖人「ガンブリヌス」のバルということらしい。
セビリアのバル「ガンブリヌス」で提供されるビールは、クルスカンポでした。全国展開していることを考えると、各地域で提供されるビールはもしかしたら違うのかも。
ちなみにセビリアのバル「ガンブリヌス」は、さほどおいしいわけでもなく、めちゃくちゃ普通のバルでした。
セビリア中心部にはバル「ガンブリヌス」はなく、セビリア・エステとトマーレス、カマス、セビリア空港に店舗があります。車ないとセビリア中心部からは行けないけど、わざわざ行くバルでもないような…。
ただし、マドリードのバル「ガンブリヌス」は、ビール1杯頼むとタパスをタダでくれるというサービスがあるそうです。それだったら行っても良いかなと。
セビリアのバルでクルスカンポを飲もう!
クルスカンポはアンダルシアのご当地ビール。アンダルシアで飲むからおいしいのであって、別の地域で飲むとさほどおいしくないそうです。
暑いアンダルシアだからおいしい薄味のすっきりしたビールがクルスカンポ。
アンダルシアに、セビリアに来たらバルでクルスカンポを飲んでみてください!
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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