スペイン王国が一つになるきっかけとなるグラナダ攻略の拠点として、歴史の舞台となったコルドバの「アルカサル」。
美しい庭園と城壁が残るお城でした。
コルドバと言えばメスキータが有名すぎるけど、メスキータから徒歩10分くらいのところにある「アルカサル」も観光名所として行っておくと良いと思う。
コルドバ観光の際はぜひコルドバの「アルカサル」も入れてみてください!
アルカサルはコルドバで3番目に人気の観光名所
コルドバのアルカサルもメスキータと同じく、「コルドバ歴史地区」として1994年に世界遺産に登録されています。
アルカサルはコルドバで3番目に観光客が多い観光名所なのだそうです。1番はもちろん「メスキータ」で2番目はどこだと思う?
日本人にはあまり人気がないみたいだけど、ユダヤ人が集会を行う「シナゴーグ」です。
コルドバのアルカサルは、イスラムの時代は要塞として利用されていました。お城として工事が行われることが確定したのは、カスティーリャ王アルフォンソ6世の時で1328年〜1329年にかけて。
かつての要塞だったアルカサルは、キリスト教とイスラム教の建築様式が混ざったムデハル様式のお城として変化していきました。
歴史の舞台となったアルカサル
コルドバのアルカサルの正式名称は、「Alcázar de los Reyes Cristianos = カトリック両王のアルカサル」です。
まだスペインが一つの国になる前、「カトリック両王」と呼ばれるアラゴン国の王フェルナンド2世とカスティーリャ国の女王イサベル1世が、最後のイスラム王国だったナスル朝のあるグラナダを攻略する際に、コルドバのアルカサルを拠点としました。
カトリック両王はなんと8年もの間、コルドバのアルカサルにいたそうです。
そして、ナスル朝の王を捕まえて、ナスル朝がスペイン王国に服従するまでアルカサルで監禁したのだそうな。ヒーッ。
カトリック両王は、カトリック教徒以外を裁判にかけるための異端審問を行う場所としても、コルドバのアルカサルを利用していました。
異端審問が実際に行われていたのであろう「異端審問の塔」もあります。おーこわ。
コルドバのアルカサルは1808年〜1814年のスペイン独立の時も、要塞として利用されたそうです。
1812年〜1931年までは刑務所として利用され、1955年にやっとコルドバのアルカサルは観光名所として扱われることになりました。
コルドバのアルカサルの建物の中は、モザイクのサロンなどがありました。
花と緑が美しいアルカサルの庭園
アルカサルに入るとすぐに城壁に登れるので、城壁に登って55,000平方メートルの美しい庭園を見下ろしました。
城壁の塔からはローマ橋とカラオーラの塔が見えます。
城壁を一通り見て回ったら、下に降りて庭園を散策。池や噴水のまわりを、ヤシの木、オレンジの木、レモンの木などの木々が囲み、なんとも落ち着いた気持ちになる庭園でした。
コルドバのアルカサルは、グアダルキビル川の隣にあります。昔から池の水は、グアダルキビル川から引っ張っていたそうです。
アルカサルの隣は、馬術学校になっています。アルカサルの塔から庭園と馬術学校を見ることができました。
コルドバのアルカサルの庭園は美しくかわいらしいので、庭園をのんびり散策するのがおすすめです。
1486年にコロンブスが航海に旅立つ際、コルドバのアルカサルでカトリック両王に謁見して金銭的な援助を求めたと言われています。コロンブスってアンダルシアのいろんなところにヒストリーを残しているよね。
コルドバのアルカサルの庭園には、コロンブスがカトリック両王に謁見している像があります。探してみてね。
コルドバのアルカサルの無料時間
コルドバのアルカサルは朝の観光が無料です。朝早くにコルドバに行ける人は、無料の観光時間を利用してみてください。
夏の期間は午後のアルカサル見学ができないので、コルドバ観光のスケジューリングに気をつけて。
いろいろあったね…アルカサル
要塞からお城になって、カトリック教徒以外を裁判にかけて、グラナダ攻略の拠点になって、ナスル朝の王を監禁して、スペイン独立でまた要塞となり、刑務所にもなり…。
コルドバのアルカサルの歴史がバラエティに富みすぎている。
しかし、激動の歴史の舞台になったとは思えないほど、ほのぼのした庭園が見られる観光名所でした。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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