治安のいいスペインのセビリアで注意すべきこと

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セビリアの治安は良いです。

  • スペインは首絞め強盗がいる
  • バルやレストランですぐ財布やスマホを盗られる

と言われますが、私は3年住んでいてセビリアで怖い目に遭ったこと、盗難に遭ったことは一度もありません。

と思ってたら、先日初めて怖いの体験をしました。

やはり日本とは違う。

スペインの中で治安が良いと言われるセビリアでも、置き引きやスリなど気をつける必要があります。

当たり前のことだけど今一度ご確認を!というわけで、セビリアの治安で注意すべきことをまとめました。

目次

スペインとセビリアの治安

スペインの治安は悪いというイメージがありますが、セビリアの治安は悪くありません。

セビリアのトリアナ橋から見たトリアナ地区

スペインの治安が悪いイメージを大幅に押し上げているのは、マドリードとバルセロナのようです。在スペイン日本大使館が、盗難・置き引きなどの被害例を公表していますが、ほとんどの事例がマドリードとバルセロナです。

セビリアでも同様の犯罪は犯罪しており、全く盗難・置き引きの被害がないわけではありません。

しかし、セビリアで起きている被害は気をつければ防げるものばかりなんです。日本とスペインは異なることを頭に入れて周囲と自分の荷物に気を配る。これを徹底しましょ!

パスポートを持ち歩くべきか

スペインでの盗難・置き引きの被害として、バッグごと盗られてパスポートがなくなったというケースがよくあります。

日本のパスポート

じゃあパスポートはホテルに置いておけばいっか!

って思ったアナタ。スペインでは身分証明書の携行が義務付けられています。国際的に証明できるIDカードがない日本人はパスポートが身分証明書になるの。

え!じゃあパスポート持ち歩かなければいけないの?

ご安心あれ。日本人の身分証明はパスポートのコピーでいいことになっています。

街を歩いていて警官に身分証明書を見せるように言われた時に持っていないと連行されてしまう可能性もあるので、パスポートのコピーは必ず持ち歩きましょう。

ちなみに私はセビリアで3年暮らしていて、警察官に身分証明書を見せるよう言われたことはありませんが、クレジットカード利用時に身分証明書の提示を求められたことはあります。

セビリアのバルで気をつけること

スペインのバルは盗難・置き引きがよく発生しているイメージがありますが、セビリアは大都市と比べると盗難・置き引きの件数が少ないです。

セビリアのバル

それでも日本ほど平和ボケしているとバルでスリや置き引きに遭うので、バルで気をつけることをまとめました。

バルのテーブルにスマホを置かない

特に旅行者に多いのがこれです。何か検索したい、食べ物の写真を撮りたい、と思ってついついバルのテーブルにスマホを置きっぱなしに。そのスマホ狙われてマスヨ。

バルのテーブルにスマホを置きっぱなしにしないように気をつけて。

ちょっとおしゃべりに夢中になっている間に、匠の技ですっとスマホを持っていく輩がいます。あれは熟練のスリによる技。気がつけないから、スマホをテーブルの上に置いておくのはダメです!

日本だとスマホを置いたままトイレに立つ人もいるけど、それは自殺行為。盗んでいいよって言っているようなもんなので、やめときましょ。

バルの椅子に荷物をかけない

日本では問題ないからやりがちなやつ。私もたまにやっちゃうけど、ご注意。

バルの椅子の背もたれに荷物をかけておいたら、財布やスマホだけ抜かれていたっていうパターンです。

実際に被害に遭った友達は、ほんの数分だけバルの椅子にバッグをかけたタイミングでスマホを盗まれました。全く気がつかなかったそうです。これも熟練スリの技によるシワザ。

お釣りをしっかり確認する

観光客が多いバルは基本問題ないですが、地元の人が集うバルでは、お釣りをごまかされる、またはお釣りの計算が間違っている場合があるのでよく確認してください。

外国人相手だと思ってお釣りをごまかしてくるケースはあまり想像したくないけど、バルのウェイターやオーナー自身もお酒を飲んで酔払っていて、ナチュラルにお釣りの計算を間違えていることがあります。

セビリアの鉄道駅やバスで気をつけること

セビリアでよく盗難・置き引きがよく発生するのは鉄道駅、バスターミナル、そして鉄道やバスの中です。

セビリアのプラサデアルマスバスターミナル

ちょっと目を離した隙に荷物を盗まれるというケースがあるので、セビリアの鉄道やバスでは荷物を肌身離さず持っているよう気をつけてください。

スーツケースから手を離さない

スーツケースなんて大きいもの盗むの?と思う人もいるかもしれませんが、盗まれるんです、これが。

切符や水を買おうとしてスーツケースから手を離す時は、自分の後ろにスーツケースを置かず、自分の前の見える場所にスーツケースを置くようにしましょ。

トイレに入る時に、ドアの外にスーツケースを置きっぱなしにしないように。

荷物を足元に置かない

セビリアの鉄道駅やバスターミナルの案内表示や時刻表を見ている時に、手荷物を足元に置くのはやめましょう。足の間に挟んだつもりでも、案内表示に気を取られている隙にしれっと持っていかれます。

手荷物はどんな時でも自分の手でしっかりと持っておくこと!

車内の頭上の棚に貴重品を置かない

スペインでは、鉄道やバスに乗ってからも盗難・置き引きに気をつける必要があります。

鉄道やバスの頭上の棚に荷物を置くことができるようになっていますが、頭上の棚に貴重品を置くのはあまりおすすめできないかもしれません。

頭上の棚をずっと見張っている人はいないと思うので、簡単に盗難・置き引きに遭ってしまいます。

車内で寝るときは貴重品を抱えて寝る

日本では電車やバスの中で寝ていても、貴重品を盗られることは少ないですよね。スペインではそうはいきませぬ。寝るのは危険。

鉄道やバスでは寝ないほうが良いのですが、どうしても寝てしまう時はバッグや貴重品を抱えて眠るようにしましょう。足元に荷物を置いたり、隣の座席にバッグを置いておいたら寝ている間にスリに盗られます。

アンダルシアのバスに乗った時、バスの後ろの席から私の座席にスリの手が伸びてきたことがありました。寝ていなかったのですが静かにしてたから寝たと思われたみたいで、スリの手は一生懸命私のバッグを探していました。

moni

握手してやろうかと思ったわ。

セビリアのホテルで気をつけること

ホテルに着いたら安心しがちですが、意外とホテルの中は置き引きが多いんです。

セビリアのアルフォンソXIIIホテルのロビー

外から帰ってきて安心して緊張の糸が切れる人間の心理を、スリは利用するのですね。

チェックイン・チェックアウト時に荷物から目を離さない

チェックイン・チェックアウトの時はホテルの人が荷物を見てくれているはず、ってそんなことはありません。

チェックイン・チェックアウトの時にスーツケースや手荷物をホテルのロビーに置きっぱなしにしておくと、サラッと持って行かれることがあるそうです。

ホテルの人と接する時でも自分の荷物は自分で守る。この意識が重要!

部屋の見える場所に貴重品を置きっぱなしにしない

ホテルで連泊する場合、従業員が部屋にベッドメイキングに入ってきます。従業員さんを疑うわけではないけれど…悲しいかな、人のものに手をだす従業員もいるそうなのです。

お金、スマホ、iPad、パスポートなど、金品をホテルの部屋の見える場所に置きっぱなしにして出かけるのはやめときましょ。セキュリティボックスがあるなら貴重品はセキュリティボックスの中に。

あまりに安いホテルでセキュリティボックスも信用できなければ、貴重品は自分が常に持っておく覚悟も必要。

セビリアの街で気をつけること

セビリアの街は治安がいいので、街歩きで必要以上に警戒する必要はありません。盗難防止用の腹巻きなどはなくても大丈夫です。

セビリアの治安 サンタクルス街

セビリアの街歩きで気をつけることは、お金やスマホといった金品を外に出して見せないことです。

スマホを見ながら歩かない

日本では多い歩きスマホ。日本では誰もそのスマホを盗んでやろうなんて思ってないので、安全です。しかし、スペインは違います。

スマホ、特にスペインで高いiPhone(スペインは日本よりiPhoneが高い)は、格好の的です。スマホ、iPhoneを操作しながら街を歩くのはやめときましょ。写真を撮りたければ立ち止まって写真を撮って、バッグの中にきちんとしまう。

スマホを見ながら歩いていたら、バイクに乗った若い少年グループにスマホをかっさわれたという人がいました。被害に遭ったのは、地元セビリアに住むスペイン人です。

道路側にバッグを持ったり、スマホを持って歩くのは避けましょう。

1ユーロだけちょうだいと言われても貸さない

スペインを歩いていると突然話しかけてきて、「バスに乗らなきゃいけなくて1ユーロだけ足りないからちょうだい」と言ってくる人が結構います。

1ユーロならいいかと思ってあげちゃダメ!

財布から1ユーロを出そうとする時に紙幣を抜かれる場合もあるし、そもそも1ユーロをその人にあげる必要がないのだから、「Lo siento.(ロ シエント)」と断りましょう。バスに乗れないんだったら歩いて帰ってもらいましょう。

バルでお金をねだってくる人に遭遇した場合は、ポケットに5セントとか10セントの小銭があるならその小銭をあげても良いと思います。彼らは無理にお金を盗ろうとはしない人がほとんどですが、財布を出すのはやめた方が良いですね。

バルでお茶している時に物乞いの人が近づいてきて支払いたくない場合は、「Lo siento.(ロ シエント)」とひとこと言えば大丈夫です。スペインの人は小銭をあげる人も結構多いですね。

治安に気をつける時期や時間帯

いくらセビリアであっても真夜中の時間帯の治安は心配する人が多いと思いますが、真夜中以外でもセビリアで治安に気をつけた方がいい時期、時間帯があります。

セビリアで気をつけた方が良いのはこんな時間帯。

シエスタの時間

スペインにはシエスタがあります。シエスタと呼ばれるのは昼食どきの14時頃から17時頃までで、特に夏のセビリアはとても暑いのでこの時間はみんな家で休息します。

みんなが家にいるということは外を歩いている人がいなく、人通りが少なくなるということ。脅して財布やスマホを盗む窃盗は、このシエスタの時間帯によく発生しているそうです。

日曜日の夜遅く

月曜日から仕事だし、スペインは観光エリアを除き日曜日にお店が閉まってしまうので、日曜日の夜遅くは外を出歩かない人が多いです。

日曜日の夜遅く、23時以降はセビリアの街を歩いている人の数が減るので、窃盗などの治安に気をつけた方が良い時間帯です。

人通りの少ない道では、ナイフを突きつけられてお金やスマホを要求される事件が発生しています。暗くて狭い道や、袋小路になりそうな道はご注意ください。

サンタクルス街は観光客が多いと知ってて待ち構えている悪い奴がたまにいます。

8月のバケーションの時期

セビリアの夏は超絶暑いです。8月のバケーションの時期、セビリアの人はカディスやマラガの海に数週間〜1ヶ月バケーションに行きます。なので、8月のセビリアの街はすっからかん。

8月はセビリアに人が少なくなるので、いつもは人通りが多い道も人通りが少なくなったりします。真夏のシエスタの時間や、真夏の夜中(24時以降)は少し気をつけてセビリアの街を歩いてください。

なお、スペインは日が長いです。

前に夏の夜19時に空港に着くけど治安は大丈夫か?と質問を受けたことがありますが、夏の19時は夜というより真昼間です。

夏は夜22時頃からセビリアの人々が活動し始めるので、22時であれば問題ないです。

セマナサンタや春祭りなどイベントの時期

セビリアの二大イベントは「セマナサンタ」「セビリアの春祭り」です。この2つのイベントの時期は、スペイン国内はもとより、海外からも大勢の人が訪れるのでセビリアの街に人が増えます。

「セマナサンタ」のプロセシオンと呼ばれる行進の時は、大勢集まって人との距離が近くなるのでスリに注意。「セマナサンタ」で最も重要と言われている木曜から金曜にかけての夜中は一番混雑するので、行進を見に行く場合は大金を持ち歩かない方が良いです。

「セビリアの春祭り」の時期は、春祭り会場や混雑しているカセタの中でスリに気をつけていれば問題ないです。「セビリアの春祭り」の時期は夜中じゅう飲んでる人が多いので、逆にセビリアの街中を夜中に歩いても安全だったりします。

女性のセビリア一人旅は大丈夫?

セビリアは女性の一人旅で訪れても問題ないです。私はセビリアで生活していますし、一人で怖がらず街を歩けます。

セビーリャの夜の道

女性の一人旅でセビリアを訪れる際の注意点は、

  • 夜中に出歩かない
  • 知らない人についていかない
  • 狭い路地には入らない

この3点です。もちろん、カバンのチャックを開けっぱなしにしないなどのスリ対策はきちんとしてくださいね。

夏は日が長いので23時頃までは人が歩いています。冬は22時頃までに宿泊施設に到着していれば問題ないはずです。

治安の良い街セビリア けど日本とは違うので気をつけよう

セビリアはスペインの中でも治安が良い街だと思います。

ほぼ日本と同じような感覚で街を歩くことができるので、「スペイン!治安!怖い!」という心配をしないでも大丈夫です。

私はバルセロナに行った時、地下鉄で2人組のスリを見かけました。女がメトロに乗るときにつまづいたフリをして、人々がドアのところで立ち往生している間に男のスリが財布を盗むという連携プレーでした。

この時、セビリアって治安がいいんだなーと改めて思った次第です。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため会社を退職して2015年〜2021年までスペインのセビージャ暮らし▷2024年東京大学文学部に学士入学して現在は美学芸術学専修の3年生。好きな言葉は「我々は無理をしない」のふなっしー推しなっし。多言語学習中。X(twitter)は悩める大学生活や勉強に関するポスト多め。

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