最近英語の自習テキストが初級から中級に変わり、マーフィーのケンブリッジ英文法(中級編)を使っています。
今まで英語とスペイン語の現在完了は内容が異なるイメージがあったのですが、現在完了を復習していてほぼ同じではないかと思いました。例外については、感覚で覚えるしかなさそう。
というわけで、英語とスペイン語の現在完了形の違いについて書いてみます。
現在完了が使われる場面
英語、スペイン語どちらも現在完了形が使われる場面は、以下のような場合です。
- (今までに)〜したことがある
- (終わっていない時間軸のできごとについて)〜した
- (最近/たった今)〜した
- (現在も継続していることについて)〜した
(今までに)〜したことがある
①は一番わかりやすい使い方の現在完了。「(今までに)〜したことがあります」の文です。
ハワイに行ったことがあります。
英語)I have been to Hawaii.
スペイン語)He ido a Hawaii.
(終わっていない時間軸のできごとについて)〜した
②の「終わっていない時間軸」というのは、今日、今週、今月、今年などを指します。現在とつながりがある時間軸という捉え方もできますね。
終わっていない時間軸に関して言及する時は、現在完了形を使います。
今日や今週など終わっていない時間軸について述べるとき、英語は過去形でもいいと思ってたの。だけど、英語でも現在完了形を使うみたいですね。
スペインでは未完了の時間軸について述べるとき、現在完了形が使われていました。中南米のスペイン語は現在完了は使わないみたいで、中南米の人たちはこの場合でも過去形を使っていました。
今朝7時に起きました。
英語)I have got up at 7:00 this morning.
スペインのスペイン語)Me he levantado a las 7 esta mañana.
中南米のスペイン語)Me levanté a las 7 esta mañana.
(最近/たった今)〜した
③の「最近/たった今したこと」は、スペイン語では終わっていない時間軸なら現在完了形になりますが、英語は過去形でもいいようです。
たった今駅に着きました。
英語)
I have just arrived the station.
I just arrived the station.
スペイン語)
Just he llegado a la estación.
(Acabo de llegar a la estación.の方が、言い方としてはよく聞く)
(現在も継続していることについて)〜した
④は現在につながる時間軸の中で〜したこと(現在も〜している)を表します。
彼の名前を忘れました。(今も忘れている)
英語)I’ve forgotten his name.
スペイン語)He olvidado su nombre.
英語で現在完了を使わない例
③の「たった今したこと」は、スペイン語の場合は現在完了で話すイメージがあります。ただし、中南米の人は過去形を使うのだろうと想像します。
一方で、英語は「たった今したこと」でも過去形を使う場合があります。例えばこちらの文。
今なんて言ったの?
英語)What did you say?
スペイン語)¿Que has dicho?
英語では「What have you said?」ではなく「What did you say?」の方が自然みたいです。
スペイン語では現在完了形の「¿Que has dicho?」をよく聞きます。過去形の「¿Que dijiste?」だったら、昨日とかもっと前に言ったことみたいに聞こえます。
中南米では現在完了形を使わないらしく、今言ったことでも「¿Que dijiste?」と言っているイメージがあります。最初の頃このことを知らなくて、「え?今言ったことを質問してるよ?」って聞き返したことがあります。
現在完了形は現在と関係がある
名前の通りだけど、現在完了形は現在と関係がある時間軸で起こってるできごとを表します。
- (今までに)〜したことがある
- (終わっていない時間軸のできごとについて)〜した
- (最近/たった今)〜した
- (現在も継続していることについて)〜した
スペイン語は特にその特徴が強いように思っていたけど、英語も同じでした。
反対に過去のある地点と確実にわかる言及がある場合(例えば昨年、5年前など)は、英語は過去形、スペイン語は点過去になります。スペイン語の線過去は過去の時間軸が表されるのでまた別。
あとは「What did you say?」みたいな例外を体感で覚えるしかなさそう。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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