最近日本に一時帰国して顔認証ゲートを始めて使いました。
顔認証ゲートで入国手続きをした場合は、基本的に入国スタンプは省略されるとのこと。入国スタンプは必要な人のみに押されます。
入国スタンプが省略になればその分時間のロスが減って楽ですが、後から入国スタンプをもらっておけばよかったという場面に出くわす可能性もあります。
顔認証ゲート導入で入国スタンプ省略語も入国スタンプが必要なケースをまとめてみました。
顔認証ゲートのある空港は入国スタンプが省略
2018年10月から空港では顔認証ゲートが使われ始めました。
2019年11月までに羽田空港・成田空港・中部空港・関西空港・福岡空港の入国審査、出国審査で使うようにするそうです。2019年4月の時点で成田空港の出国審査では顔認証ゲートが使われてました。
顔認証ゲートとは、IC付きパスポートのICチップの顔画像を機械が読み取って、目の前の顔と照合させてゲートを通過させる仕組みです。
IC付きパスポートでない場合は顔認証ゲートは使えません。また身長135cm以下の場合も顔認証ゲートの利用は不可となっています。
パスポートには入国の電子記録がつくので、入国スタンプは不要(省略)となりました。
空港の入国審査では「日本パスポートをお持ちの方は顔認証ゲートが使えます!」と案内され、顔認証ゲートを通過すると「基本的に入国スタンプは省略です」と言われます。
顔認証ゲートの導入により日本人の入国・出国審査を行う係員を減らすことができ、訪日外国人の入国・出国審査の係員を増やして効率化を図る。
というのが夢描いている目的のようです。
入国スタンプ省略でもスタンプの列に並ぶ人々
日本人への入国スタンプは省略することで入国審査官の数も減らせる。という目的もあるようですが、先日成田空港で入国審査を受けた時にはスタンプを押してもらおうという人たちで列ができていました。
スタンプを押してもらおうと並んでいた人たちはフライト疲れなのか、ぼーっとした表情で何も考えずに並んでいる様子。「みんなが並んでいるから自分も」という人も多かったと思います。
係のお兄さんも「基本省略ですので」と声をかけていましたが、聞こえていないかのような表情で、皆さん次々と列に並んだのでした。
入国スタンプが必要なケース
入国スタンプが省略可能と言っても、日本国内の手続きのために入国スタンプの提示を求められることがあります。
具体的には以下のようなケース。
- 海外在住で日本に帰国し、日本へ転入届を出す場合
- 海外渡航時に免許証の更新期限が切れて再取得する場合
- 日本国内で別の市区町村に引越しする(住民票の登録を変える)場合
- 海外在住者が免税手続きをする場合
- 学生ビザやワーホリビザなど海外のビザを取得する場合
参照:顔認証ゲートの本格導入について(お知らせ)(法務省)
入国スタンプ省略をしてしまってスタンプがない場合は、「出帰国記録に係る開示請求手続」を法務省に行う必要があり、結構めんどそうです。
twitter民の皆さんからレスをいただいて、以下のようなケースも入国スタンプの提示を求められたそうです。
旅の記念に入国スタンプがほしいという人も結構いるようでした。
入国スタンプ省略しているのになぜ提示を求められるのか?
空港で入国スタンプは省略と連呼しているののに、いざいろいろな手続きをしようとする入国スタンプの提示を求められるのは何なのでしょうか?
出帰国記録を出すには所定の手続きを踏まないといけないし、時間かかりそうで面倒そうだし、だったら最初から入国スタンプをもらっておきたいですよね。
顔認証ゲートの技術システムは対応しているが、行政のオペレーションはまだ入国スタンプ省略に対応しきれていないということなのでしょう。
IC付きパスポートを提示すれば、市役所や免許センターで出帰国記録が確認できれば開示請求などいらないのだと思いますが、その対応ができるのはまだまだ先かもしれませんね。
海外在住者や役所手続きを控えている人は入国スタンプをもらっておくべし!
海外在住者は住んでいる国に再入国する時のトラブルを避けるため、入国スタンプをもらっておいた方が賢明かなと思います。
日本に居住している人も、日本で役所手続きや免許・海外留学/旅行保険の手続きを控えている人は、入国スタンプをもらっておいた方が、スムーズに手続きを行えそうです。
入出国の記録をいちいち請求する必要がなく、すべて円滑に運用されるようになるまでは時間がかかりそうですね…。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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