フラメンコのハレオ(かけ声)の種類とかけ方やタイミング

フラメンコのハレオ(かけ声)の種類とかけ方やタイミング




フラメンコの中で使われる「オレー」や「アッサー」などのかけ声をハレオと言います。

慣れればハレオは自然と出るようになってくるけど、慣れるまでは声に出すのはなかなか難しいもの。

moni
私はスペインに来たばかりの頃、全くやり方わからずハレオの練習してました。

ハレオはかけ声なので何種類もあるし、これだけ習得しておけばOKみたいなものはないですが、よく聴くハレオというものはあります。

というわけで、スペインで実際によく聴くハレオとかけ方やタイミングをまとめてみました。

ハレオとは?フラメンコの重要なかけ声

ハレオとはフラメンコの中で使われるかけ声です。

曲の中でアーティストたちがハレオを言ったり、観客からかけ声がかかったり、踊り手が自分自身を鼓舞するために使うことも。

ブレリアでは特にハレオがよく使われます。

ハレオでリズム感を出したり、応援しているような感じにもなるので、フラメンコにハレオは欠かせません。

タブラオやペーニャでフラメンコを見たら、ハレオを目にすることになるはず。タイミングよくハレオができるようになると、よりフラメンコ鑑賞を楽しめます。

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ハレオのかけ方をつかむには実践あるのみ

日常会話がリズミカルなスペイン人は、フラメンコの家庭でなくても子供の頃からハレオに触れています。

だから、ハレオの練習なんかしなくてもいざフラメンコを見たり、演奏したりしたらスペイン人からは自然とハレオが出る。

しかし、日本人はハレオをかけるのが苦手な人が多いです。そりゃそうだ、普段の会話で出てこないもの。

日本でハレオにイメージに近いものは、昔の花火大会で言われていた「た〜まや〜」「か〜ぎや〜」ってやつ。または歌舞伎の「中村屋!」というかけ声。

歌舞伎ほどかけ声をかけるタイミングに厳格なルールはありませんが、ハレオのタイミングが合わないと変な感じになることもあります。

逆に絶妙なタイミングでハレオをかけると盛り上がる!

ここがハレオの難しいところ。

私は日本にいた頃はハレオのかけ方は全然わからなかった。スペインに来てからクラスやフィエスタで、見よう見まねでハレオのかけ方を学んでいってます。

ハレオのかけ方をつかむコツは、たくさん聴くしかない。クラスやフィエスタに行く機会がなくても、CDではハレオが絶対かかってるので聴くことはできます。

あとは、声に出してハレオのかけ方を実践するのみだと思っています。

ハレオの種類1:よく聞くハレオ

万能選手のハレオ、どんなフラメンコの曲でもよく聞かれるハレオ(かけ声)をまずはご紹介します。

Ole(オレー)

一番よく聞くし、一番難易度が低いかなと思うハレオはこちら。おなじみのOleeeee!!(オレー!)です。

Oleeeeを使うと、素晴らしいということを表現できます。

歌、ギター、踊りの何か素晴らしいポイントがあった場合に、その次のコンパスの始まりのタイミングでOleeeeというケースが多いです。

フラメンコ愛好家が同じ部隊を観ている場合、オレーと思う人が多い瞬間があるとみんなのハレオが重なったりします。

リブレのカンテ(歌)だと、歌の間奏のタイミングでオッレーという感じでハレオをかける人もいます。

この場合は言うのが一人で、それぞれタイミングも異なるから目立つ。

moni
私はまだこの感じでOleeeと言ったことはないかな。これは結構難しい。

Oleeee(オレー)はどのタイミングでかけてもそんなに変なことにはならないので、初心者でもかけやすいハレオです。

日常生活でも「いいね!」と思うことがあるときに、Oleeeeを使うことができますぜ。

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Bien(ビエン)

「いいね!」という意味のBien(ビエン)も、Oleeeeと同じくコンパスの始まりのタイミングで使うケースが多いです。

体が湧き上がっちゃうようなくらい素晴らしいときはOleeeが出るから、BienはOleeeに比べると個人的にはちょっと感激度が薄め。

でもちゃんと褒めているというか、素晴らしい!と伝えている言葉です。重要なのはハレオのかけ方かな。

実際に聞こえる音はビエンではなくて「ベーン」って感じ。スペイン人のおっちゃんが「ベーン」って言っているイメージです。

Ala(アッラー)

Ala(アッラー)はOleが形を変えたもののようです。神のアッラーから来ているという見方もあり。

意味はOleと同じで、次のコンパスの始まりのタイミングで使うことが多いです。

なんとなくAla(アッラー)の方が歌や踊りの中だと言いやすくて、私はAlaのハレオをよく使います。

ハレオの種類2:合いの手のようなハレオ

リズムを取るような感じで使われる、合いの手のようなハレオ(かけ声)をまとめました。

Arza(アッサー)

Arza(アッサー)は頻出のハレオ。Y arzaで「ジャッサー」みたいに聞こえる場合もあります。

“Arsa” 自体に意味はないようですが、曲の途中でリズムを取るように使われるハレオです。

Arsa(アッサー)を使うタイミングは、コンパスの始まりの拍や、歌やギター、踊りのレマーテに合わせてなど。

リズム系ハレオの中では、Arsa(アッサー)が一番かけやすいと思います。

Ay(アイー)

Ay(アイー)は「あぁ〜」みたいな意味のハレオです。

私はあまり使わないハレオですが、Ay(アイー)とかUy(ウイー)とか思わず出ちゃった的な感じで使う人を見ます。

Toma(トマ)

Arza(アッサー)より私は使う回数が少なめだけど、Toma(トマ)もよく聞かれるハレオ。

コンパスの始まりやレマーテのタイミング、リズムを取るのにToma〜Toma(トマ〜トマっ!)など、Arsa(アッサー)と同じくいろいろな使い方ができるハレオです。

Aja(アハー)

特に意味はないけど、Aja(アハー)はよく使うハレオ。Oleと同じような、素晴らしい瞬間が見られたときに使います。

Aja(アハー)を使うタイミングはOle(オレー)と同じで、次のコンパスの最初の拍が一番わかりやすいです。

Mira(ミラ)

Mira(ミラ)は「見て」という意味のスペイン語。今ここで繰り広げられているフラメンコな瞬間を「見て!」という意味で使われるハレオです。

学生フラメンコの頃、「ミラミラミラミーラ!」というハレオをかけていたのですが、スペインでMira(ミラ)を使ったハレオはあまり聞いたことがありません。

ハレオの種類3:長めのハレオ

2言以上の長めのハレオ(かけ声)をまとめました。

長めのハレオはリズムの中で使われることもありますが、曲の合間や静寂で使われることもあります。だから、難易度はちょっと高め。

Vamos alla(バモアジャ)

Vamos alla(バモアジャ)は「さぁさぁ」みたいな意味のスペイン語。

これから何かが始まりそうなタイミングなどで使います。

逆に、曲が終わったときに使ったら変なハレオ。「もう曲終わっとるがな」となります。

moni
曲が終わったときはOle(オレー)と精一杯の拍手でね!

「バマジャ」みたいな感じで、実際はモとアが限りなくくっついたような言い方をします。

Eso es(エソエ)

Eso es(エソエ)は「その通り」という意味のスペイン語です。ハレオでかける時は「エソエ〜」となります。

曲の中の何かのひとかたまり(歌ぶりやエスコビージャなど)が終わったタイミングでかけられるハレオです。

moni
なんとなく上から目線な気がしちゃうから私は使わないハレオですが、自分が踊っているときにカンタオールがEso es(エソエ)と言ってくれると勇気付けられます。

Arza y toma(アッサー イ トマ)

前述したarza(アッサー)とtoma(トマ)がコラボレーションしたタイプがArza y toma(アッサー イ トマ)です。

レマーテのタイミングや、リズムを取るときに使われるハレオ。

moni
私が言うとなんとなくダサく聞こえるから私は使わないけど、よく使われるハレオです。

Toma que toma(トマ ケ トマ)

Toma que toma(トマ ケ トマ)はリズムに合わせて言う場合と、「トマケトマー」とくっつけて一気に言う場合があります。

後者はカンテ(歌)のライブなどでもよく聞かれる言い方。

Arza y toma(アッサー イ トマ)と同様で、レマーテのタイミングやリズムを取るときに使われます。

Que mire usted(ケ ミルテ)

Que mire usted(ケ ミルテ)は「見て見て〜」というような意味のスペイン語。

美しいカステジャーノだと「ケ ミレ ウステッド」になりますが、ハレオはアンダルーなのでなまって「ケ ミルテ」と聞こえます。

Ole tuuuu(オレ トゥ〜)

Ole tuuuu(オレ トゥ〜)は直訳すると「あなた万歳!」だけど、あなたは素晴らしいという意味のハレオです。

目の前で歌っている、演奏している、踊っている人が素晴らしいと思ったら、あなたに対してOle tuuuu(オレ トゥ〜)と言うことができます。

舞台で踊っている人に対しての、客席からのハレオとしてよく聞きますね。

La gitana guapa(ラ ヒターナ グアパ)

La gitana guapa(ラ ヒターナ グアパ)も客席からのハレオでよく聞くもの。

美しいヒターナ(ジプシー)という意味のスペイン語です。

「La gitana guapa」はよく聞くけど、「El gitano guapo」はほとんど聞いたことがありません。そもそもハレオでguapo(グアポ)を聞いたことがないです。

舞台にいる人がヒターナのとき限定のハレオなので、男性のときは使えません。

Como eso(コモエソ〜)

Como eso(コモエソ〜)は、あなたが今やっていること(歌だったり、踊りだったり)は一番良いやり方だ、素晴らしいというような意味のスペイン語です。

リズムに乗せるような形で使われるハレオで、Arza(アッサー)や一続きのToma que toma(トマケトマ)と同じようなタイミングで使われます。

moni
このハレオは私は言われると結構嬉しい。

Anda hija(アンダ イハ)

Anda hija(アンダ イハ)は、「おぉ、素晴らしい」というニュアンスのスペイン語です。

Fernanda de Utreraがソレアを歌っている時に、Bernarda de Utreraが「Anda Hijaaaa.」と言っているので印象に残っている。

ソレアやファンダンゴなどカンテの合間に入ったりするハレオのようです。

moni
かなり上級のハレオという感じがします。

ハレオの種類4:その他のハレオ

使う人はすごく使うのですが、ちょっと変わり種のハレオ(かけ声)をご紹介します。

リズムを取る時に使うケースが多く、使い慣れている人が使うと盛り上がるハレオです。

cuiquillo/a(チキージョ/チキージャ)

chiquillo/a(チキージョ/チキージャ)はお兄さん、お嬢ちゃんというような意味のスペイン語です。

コンパスの最初の拍や、レマーテなどでリズムを取る感じで使います。

agua(アグア)

agua(アグア)は、スペイン語で水。水が流れるようにというニュアンスなのか、しばしば聴くハレオです。

コンパスの最初の拍や、レマーテなどでリズムを取る感じで使います。

diminutivoで語尾をかわいらしくして、agui(アグイ)と言っている人もいました。

fuego(フエゴ)

fuego(フエゴ)はスペイン語で火を意味しています。火をつけろってことなのかな?水と真逆のハレオでおもしろい。

これもコンパスの最初の拍や、レマーテなどでリズムを取る感じで使います。

moni
初めて聞いた時「そんなハレオがあるんだ」と私が目を丸くしたハレオです。

castaña(カッターニャ)

castaña(カスターニャ)はスペイン語で栗。スペインでは焼き栗が売られているから、これも火をつけると同じような意味なのかなと思いました。

実際のハレオでは「カッターニャ」って聞こえます。

moni
こちらも初めて聞いた時、新鮮だなと思ったハレオです。

artista(アルティスタ)

artista(アルティスタ)は、素晴らしいアーティストだなと思った時に使えるハレオです。

なかなか使うのが難しいので私は自分では言いませんが、ペーニャに行くとartista(アルティスタ)というハレオがかかる瞬間を見られるでしょう。

ハレオの種類5:擬音語のハレオ

ハレオの中にはpopo(ポッポ〜)とかpapa(パッパ〜)、tata(タッタ〜)のような、特に意味を持たない擬音語のハレオ(かけ声)があります。

「パッパー」とか「ポッポー」みたいな感じで、ちょっと楽しげになるハレオ。

ブレリアが盛り上がってきたときに、リズムを取るような感じで使われます。

ハレオは自然に出るようになる

ハレオ(かけ声)は慣れないうちはコツがよくわからなかったりするのだけど、慣れると考えなくても自然に出てくるようになります。

どのハレオを言おうかなと考えることなく、その場にあったハレオが出てくるものです。

moni
ハレオを言うのに未だにドギマギすることもあるけど、経験談からそう思う!

ハレオ自体がそのときの自分の感情を示しているものだったりするから、もともとは自然に出るべきものなのだろうな。

スペイン語を話す感覚とハレオは似ています。スペイン語もハレオもやはり慣れが必要。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!






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ABOUTこの記事をかいた人

10年勤めた会社を退職し、スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため、2015年6月よりスペインのセビージャ暮らし。日々の生活で気づいたこと、スペイン語のこと、セビージャのこと、などなどをブログに記録。熱中したら止まらないB型。Sevilla tiene un color especial〜♬