セビリアの世界遺産『セビリア大聖堂』とヒラルダの塔に登る

2017-10-27セビリア観光

セビリア大聖堂とヒラルダの塔

セビリアの街の中心にあるセビリア大聖堂(カテドラル)は、実は世界第3位の大きさの大聖堂です。セビリア大聖堂はセビリアの一番人気の観光名所で、1987年にはユネスコの世界遺産に登録されました。

セビリア観光に来たらセビリア大聖堂を見逃してはなりませぬ。ヒラルダの塔にも登らなきゃ。というわけで、セビリア大聖堂に入って、ヒラルダの塔に登りました。

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イスラムの名残があるセビリア大聖堂

セビリア大聖堂はかつては大きなモスクでした。そのため、セビリア大聖堂にはイスラム教建築の名残がところどころに見られます。

セビリアのヒラルダの塔

モスクには、ミナレットと呼ばれる人々に礼拝を呼びかける背の高い建物が併設されます。この礼拝を呼びかける行為のことをアザーンというそうです。ご想像通り、モスク時代にミナレットだったのは現在のヒラルダの塔です。

セビリア大聖堂のオレンジの庭

イスラム教では礼拝前に身を浄めるために中庭を作っていたとされるそうで、セビリア大聖堂にもモスク時代に作られたオレンジの中庭が存在します。

 

ゴシック様式に変身したセビリア大聖堂

セビリア大聖堂とヒラルダの塔の夕暮れ

セビリア大聖堂の建立の歴史が始まったのは1401年。160年かかってモスクをゴシック様式に改修しました。1248年のレコンキスタ(イベリア半島をキリスト教徒が奪還した動き)の後、150年以上もモスクのまま利用されていたことになります。

“Hagamos una iglesia tan hermosa y tan grandiosa que los que la vieren labrada nos tengan por locos” -Cabildo

後世の人が見て、建立した人は正気ではなかったと思うような美しく大きい大聖堂を建てよう

というスローガンでセビリア大聖堂の改修は始まりました。本当に美しい大聖堂だと思う。

現在のセビリア大聖堂はゴシック建築の部分のみで幅83m、長さ126m、高さが最も高い部分で37mと世界的なゴシック建築の大聖堂の中でも大きく、セビリア大聖堂の歴史の中でモスクからゴシック様式への改修は相当大規模なものだったと考えられます。

セビリア大聖堂のゴシック様式

ゴシック建築が好きな人には、セビリア大聖堂の雰囲気は圧巻です。柱の数は28本、写真の右側に見えているのは大きなパイプオルガン。セビリア大聖堂はパイプオルガンも大きいです。

世界第3位ということもあって大聖堂はもちろん大きいですが、重厚で繊細なゴシック様式の造りに驚かされます。セビリアの賑やかな外の雰囲気とはまた異なり、観光名所でありながら神聖な空間であることも感じられます。

 

有名なコロンブスの墓

セビリア大聖堂で人気の見どころと言えば、大聖堂に入ってすぐのところにあるコロンブスの墓です。

セビリア大聖堂のコロンブスの墓

セビリアはコロンブスにゆかりのある場所です。コロンブスが航海の前にセビリアに宿泊したり、文献を探したり、昔のセビリア(現在のウエルバ)から航海を始めたり…とね。

1502年に亡くなったコロンブスは、セビリアのカルトゥハ修道院に一時的に眠っていました。その後、サント・ドミンゴに棺が移され、最終的にセビリア大聖堂に棺が移ってきました。

スペインでは英雄扱いとなっているコロンブスの墓は、当時存在していた4つの国(カスティージャ、レオン、ナバーラ、アラゴン)の王の使いによって支えられています。お墓というより担がれている棺です。

 

こちらも大作 黄金衝立

コロンブスの墓と並んでセビリア大聖堂を観光する際に見逃せないもう一つの見どころは、主祭壇にある黄金衝立です。

セビリア大聖堂の黄金祭壇

黄金衝立では金色のとても細かい装飾でキリストとマリアの人生の重要な44場面が描かれています。中央は「聖母被昇天」の場面です。もともとは28場面の黄金衝立でしたが、のちに場面が追加されました。

黄金衝立の製作の歴史が始まったのは1482年ですが、構想から完成までに80年もかかったそうで、こちらも超大作です。

黄金衝立には「Virgen de la Sede」という名前のマリアがいて、セビリア大聖堂の守護聖人となっています。

 

荘厳な雰囲気の聖歌隊席

黄金衝立の正面にあるのは聖歌隊席です。

セビリア大聖堂の聖歌隊席

聖歌隊席の奥には美しいステンドグラスの光が注ぎ、大聖堂の神聖さを感じる場所になっています。黄金衝立と聖歌隊席の間にはベンチがあるので、私はしばしここで大聖堂の空気を感じるのが好きです。

 

ゴヤ作の絵画「聖フスタと聖ルフィーナ」

セビリア大聖堂には大きな絵がいくつも飾られていますが、その中でも有名なのはフランシスコ・デ・ゴヤ作の「聖フスタと聖ルフィーナ」です。

セビリア大聖堂のゴヤの絵「聖フスタと聖ルフィーナ像」

聖フスタ(サンタフスタ)と聖ルフィーナ(サンタルフィーナ)は、異教礼拝用の供物製作というローマ司教の命令を拒んだことで殉教してしまった姉妹です。この絵はゴヤがセビリア大聖堂から依頼されて描いたものだそうです。

1755年にポルトガルのリスボン大地震の際に、聖フスタ(サンタフスタ)と聖ルフィーナ(サンタルフィーナ)が現れてヒラルダの塔が倒れるのを守ったという逸話があります。

フラメンコの歌詞では聖フスタと聖ルフィーナが出てくるものがあります。私が聞いたことがあるのは、ブレリアです。

Santa Justa y Rufina son dos hermanas
Una vive en Sevilla y otra en Triana…

聖フスタ(サンタフスタ)と聖ルフィーナ(サンタルフィーナ)は姉妹。1人はセビリアに住み、もう1人はトリアナに住んでいる…

 

街のランドマーク ヒラルダの塔

セビリア大聖堂のイメージとして一番有名なのは、セビリアの真っ青な美しい空にそびえ立つヒラルダの塔です。セビリア大聖堂の近くまで来てドーンっと立つヒラルダの塔を見ると思わずパシャリしたくなるはずです。

セビリア大聖堂とヒラルダの塔

晴れた日は紺碧の空に佇むヒラルダの塔がとても美しいです。あまり近いと全貌がカメラに収まりきらないので、少し離れたところから撮るのがコツです。

セビリアのヒラルダの塔のライトアップ

夜のヒラルダの塔は少しロマンチックな雰囲気に。特に夏の夜は真っ暗にならないので、セビリア大聖堂と濃い青の夜空のコントラストが美しいです。

セビリア大聖堂とヒラルダの塔は昼も夜もフォトポイントなので、セビリア観光の際はお見逃しなく。

 

ヒラルダの塔は上まで登れる!

ヒラルダの塔の高さは約96mで、頂上までスロープで登ることができます

ヒラルダの塔から見たセビリア市街地

ヒラルダの塔の頂上まで登るには34スロープあってなかなかしんどいですが、ヒラルダの塔の頂上からはグアダルキビル川や闘牛場などのセビリア市街地が見渡せるので、ぜひ登ってみてください。

 

セビリア大聖堂の屋根に登れるツアー

セビリア大聖堂には屋根の上に登れるツアーがあります。カテドラルの屋根に乗るなんて、なかなか貴重な体験となりそう。

セビリア大聖堂の屋根のツアー

このツアーは1日に4〜5回程度と時間が限定されていて、事前の予約が必要です。(予約はこちらからできます。)カテドラル屋根ツアーは最低10名、最高25名の催行で、13歳以上に限ります。

カテドラル屋根ツアーの料金は保険含め15ユーロです。セビリア市民であってもこの屋根ツアーは無料にはなりませぬ。

 

セビリア大聖堂はセビリアの必見スポット

セビリア大聖堂は大人気の観光名所です。2017年はスペインで5番目に観光客が多かった観光スポットだったそう。

いつも人が多いセビリア大聖堂ですが、大聖堂の中に入ると静かな空気が流れていて落ち着きます。中に入らなくても、大聖堂のそばを通る時にはいつもヒラルダの塔を拝むのがなんとなく習慣。

セビリア大聖堂では定期的に礼拝が行われていたりして、一般の観光客が入れない時間帯があります。観光名所だからいつでも入れるだろうって感覚で行くと、開いていないことがあるのでご注意。

セビリア市民は無料で入ることができます。

N.I.Eが書かれている学生査証カード(tarjeta de estudiante)を見せればOKの係員がほとんどでしたが、一度だけ学生査証カードでNGを出されたことがあります。公式には自分の住所宛に届く公共料金の請求書や、銀行からのお知らせ通知などの、居住が証明できることを見せないといけないそうです。

学生査証カードで無料で入れたらラッキーくらいで思っておいた方がいいかも。

セビリア大聖堂(カテドラル)
住所:Av. de la Constitución
入場時間:月曜 11:00-15:30 火曜〜土曜 11:00-17:00 日曜 14:30-18:00
観光所要時間:1時間〜1.5時間
料金:大人9ユーロ/25歳以下の学生4ユーロ/65歳以上4ユーロ
14歳以下とセビリアの住民は入場無料

 
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

 

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