セビリアはエネルギー溢れる魅力的な街。
セビリアを観光するなら2日以上の滞在日数はほしいところです。
ガイドブックだけでは語られないセビリア滞在の魅力や、セビリアの楽しみ方を在住者の立場としてご紹介します。
観光ガイドブックでも人気の観光名所
セビリアに住んでいると観光らしい観光をすることはあまりないのですが、何故かセンチメンタルになった時に、セビリアの観光名所を訪れたりする私です。
観光ガイドブックにも掲載されているセビリアで必見の観光名所は以下の3つ。
- セビリア大聖堂
- アルカサル
- スペイン広場
この3つはやはり訪れておくべきです!
セビリア大聖堂(カテドラル)
セビリア大聖堂(カテドラル)は、実は世界で3番目に大きい大聖堂。
かつてはモスクだった建物で、セビリア大聖堂(カテドラル)ではモスク時代のイスラム教の名残を見ることができます。
建立に120年もかかったという歴史あるセビリア大聖堂(カテドラル)は、内部はゴシック様式がメイン。
ヒラルダの塔はなんと高さが96メートル!ヒラルダの塔はセビリアのランドマークでもあるので、外から見ても「おぉぉ」って思います。
時間がある人はヒラルダの塔に登るのがおすすめ。上空からセビリアの市街地が一望できるスポットです。
セビリア大聖堂(カテドラル)は事前のチケット予約・購入が可能です。争奪戦ですが入場料が無料の時間もあり。
詳細なセビリア大聖堂(カテドラル)のチケット予約・購入方法はこちらの記事を参考にしてくださいませ。
アルカサル
セビリアのアルカサルは、スペイン王室の宮殿です。
アルカサルはペドロ1世がアルハンブラ宮殿に模して作らせたことで有名で、「ムデハル様式」という独自の建築方式が採用されています。
ペドロ1世は残虐王、そして正義王とも言われたスペインの王。残虐王の宮殿、気になりますよね。
グラナダのアルハンブラ宮殿を観光する前後でセビリアのアルカサルを見ておくと、違いがわかっておもしろいのでおすすめ。宮殿は広く、庭園もあって観光しがいある場所です。
アルカサルは事前にチケットを予約・購入することができます。月曜の閉館1時間前は入場料が無料です。(要予約)
詳細なアルカサルのチケット予約・購入方法はこちらの記事を参考にしてくださいませ。
スペイン広場
1929年のセビリアEXPO(セビリア万博)の際に作られたスペイン広場は、晴れた日に行くのがおすすめ。
セビリアの青空にスペイン広場のレンガ色の建物がバッチリ映えて、とても美しいです。
スペイン広場は、別の時代に迷い込んでしまったかのような絵になる場所で、壁面のタイルや運河にかかる橋など一つ一つが計算し尽くされた造形美となっています。
在住者がおすすめするセビリアの必見スポット
観光ガイドブックでおなじみのセビリアの観光名所に加えて、セビリアに来たら是非訪れてほしいスポットをご紹介します。
それは、トリアナ橋とトリアナ地区です。
トリアナ橋(正式名称はイサベルII世橋)は、セビリアを南北に流れる大きなグアダルキビル川にかかる橋。
橋の上から見えるセビリアの街並みや橋のたもとから見るトリアナ橋は、セビリアらしさを感じられる風景だと私は思います。
セビリア観光のコツ
セビリア観光の際に考慮しておきたいことは、セビリアの気候と観光名所・観光名所の入場時間です。
スペインは気候も時間も日本と異なるので、セビリア観光のコツとして頭の片隅に入れておいてね。
セビリアの気候
セビリア観光のアドバイスを求められた時に、時期によって考慮しなければならない最重要事項はセビリアの気候です。
セビリアの初夏から秋始め頃まではめちゃくちゃ暑い!
時間が限られている観光だと1日使ってあれこれ見たくなると思いますが、6月〜10月初旬頃までは特に日中の14時過ぎから18時頃までが超暑い。この時間は歩き回らないのが得策です。
夏の15時〜19時くらいまでのセビリアは40度を超えることもあり、外を歩くと本当に危険です。
特にグアダルキビル川とトリアナ橋や、スペイン広場などは遮るものがない太陽直下なのでまさに危険地帯。この時間に歩いているのは観光客しかいません。
夏の時期にセビリアを訪れる場合は、観光名所近くのホテルを予約することをおすすめします。そうすれば昼の時間に一度ホテルに戻って休んでから、また夕方以降観光を続けることができます。
観光中はこまめに休憩を取る
どうしてもお昼の時間に観光をしなければならない場合は、観光途中でバルに入ってこまめに休憩を取るようにした方が良いです。
セビリアにはそこかしこにバルがあるので、観光途中に気軽に立ち寄ることができます。
日傘をさしている人はスペインにはいないけど、日中はサングラスかけときましょ。目がやられます。
観光名所の入場時間
夏のスペインはとても日が長いので、22時近くまで明るいです。日本の日の出日の入りの感覚と全然違うので、夏の19時と言ったらスペインではまだ真昼間。
スペイン広場やトリアナ橋のような24時間訪れることが可能な観光名所は、18時以降に観光しても問題ないです。
セビリア大聖堂やアルカサルは入場時間が決まっているので、曜日と入場可能時間を確認しておく必要があります。
まだまだある セビリア観光の楽しみ方
セビリアの有名な観光名所以外でも、セビリア滞在を楽しめる観光名所があります。
無料デー・無料時間を活用する
セビリアの大聖堂、アルカサル、救済病院、マエストランサ闘牛場、黄金の塔、カルトゥハ修道院と現代美術館、ピラトの家(EU在住者のみ)は、入場料無料の時間があります。
無料デー・無料時間に当たればラッキーなので是非活用しましょ。
- セビリア大聖堂:月曜〜金曜 14:00-15:00(祝祭日を除く)
- アルカサル:10月〜3月の月曜 16:00-17:00、4月〜9月の月曜 18:00-19:00
- マエストランサ闘牛場:水曜日の17:30〜チケット売り切れるまで
- 黄金の塔:月曜 9:30-19:00
- 救済病院:日曜 16:30-18:30
- ピラトの家(EU在住者のみ):月曜 15:00-18:00または19:00
- カルトゥハ修道院と現代美術館:日曜〜月曜 19:00〜/土曜
馬車に乗る
セビリアの街を歩いていると、馬車が走っている姿を見られたりします。浅草付近で人力車が走ってるのと同じ。
子連れの観光や、夏の暑い日に外を歩きたくない場合は、観光馬車に乗ってセビリアを1周してみるのもおすすめ。
馬車が待機しているのは、セビリア大聖堂の前とスペイン広場の前、プエルタ・へレスのメトロ駅前です。セビリア大聖堂とスペイン広場の間を、20分程度で観光馬車がつないでくれています。
観光馬車はセビリア大聖堂からスタート。グアダルキビル川沿いを走り、黄金の塔の前を通ってスペイン広場へ到着します。お馬さんありがとう。
観光馬車は4人乗り(5人だとぎゅうぎゅう)で、1台45ユーロ〜です。
フラメンコを見る
セビリアはフラメンコが生まれた場所の一つ。特にトリアナはフラメンコが発展したエリア。
セビリアにはフラメンコが見られるタブラオがいくつもあります。
アンダルシアでフラメンコを見たい!と思う場合は、セビリアのタブラオに足を運んでみてください。
世界最大の木造建築を見る
メトロポール・パラソル(通称セタ)は、世界最大の木造建築ら。白い大きなきのこのような形が特徴で、上に登ってセビリアの街が見渡せます。
上に登るには入場料5ユーロが必要。有料だとどーかなと個人的には思いますが(汗)、夕暮れ時や快晴の日に登ると景色がきれいと評判です。
セビリアの観光所要時間と観光日数
セビリアの街自体はそこまで広くないので、すべて徒歩で回れるレベルです。王道の観光名所3つと、トリアナ橋周辺、フラメンコ観賞を全て1日で回ることは可能。
しかし、セビリアの観光をそれだけで終わらせるのはもったいなさすぎる!
黄金の塔、マエストランサ闘牛場、救済病院、ピラトの家、レブリハ宮殿などを回ろうとすると、観光日数は1日では足りないです。
セビリアの観光名所の観光所要時間の目安は、
- セビリア大聖堂:1時間〜1.5時間
- アルカサル:1.5時間〜2時間
- スペイン広場:30分〜1時間
- マエストランサ闘牛場:40分
- 黄金の塔:30分
- 救済病院:30分
- ピラトの家:30分〜1時間
- トリアナ橋とトリアナ地区:30分〜1.5時間
- フラメンコ鑑賞:1時間〜1.5時間
セビリア大聖堂とアルカサルは入場時間が決まっていて観光所要時間もそれなりにかかるので、この2つの入場時間を先に決めた方が良いでしょう。
余裕のある人は2〜3日滞在を
セビリアはコンパクトな街なので、スペイン周遊において観光日数を1日でさらっと終わらせてしまう人が多いみたい。
しかし、ツアーではなくて個人旅行で来ていて時間に余裕のある方は、是非セビリアに2〜3日滞在してみてほしいです。
セビリアには有名な観光名所が多くあるわけではありませんが、セビリアの魅力はのんびり街歩きをすることです。
嬉しいことにこのブログを通じてセビリア観光に訪れた方々とお話しする機会が何度かあったのですが、みなさま口を揃えて言うのが「今度はもっとゆっくりセビリアに滞在してみたい」ということ。
セビリアの観光日数が2日〜3日あれば、観光名所をめぐるだけでは見ることができないセビリアの魅力を発見できると思います。
ローカルなセビリア滞在の楽しみ方
観光日数が2〜3日ある場合は、観光名所を回る以外のことをする時間があります。
ローカルにセビリア滞在を楽しみたい人のために、セビリアのおすすめの過ごし方をご紹介します。
居住エリアの市場やバルに行く
せっかくセビリアに数日間滞在するのであれば、観光エリアだけでなくローカルな居住エリアに足を伸ばしてみたいです。
観光エリアは主にセビリアの南の方に集中していますが、北部やトリアナは人々が住んでいるエリア。ローカルなエリアに行くと、観光エリアとはちょっと雰囲気が違うこともわかるかも。
平日の昼間なら市場が開いています。市場の併設バルでタパスをつまんだり、一杯引っ掛けたりするのもおすすめの過ごし方です。
スーパーマーケットに行く
地元民が集うスーパーマーケットでは、スペインのお土産を買うこともできます。
お土産屋さんで売られる量産系の地名だけ変更されているお土産を買うよりも、スーパーのお土産の方がリーズナブルだし話題性があると思います。
市民の憩いの公園や広場で過ごしてみる
セビリアには大小いくつもの公園がありますので、天気の良い日は公園でのんびり過ごすのもおすすめです。
スペイン広場の隣にあるマリア・ルイサ公園(Parque Maria Luisa)や、グアダルキビル川沿いにあるバホス・デ・トリアナ公園(Parque Bajos de Triana)など、公園では市民がくつろぎタイムを過ごしています。
美術館や修道院に行く
絵画に興味がある人は美術館や博物館に行くのもおすすめ。
セビリア美術館や、カルトゥハ修道院と現代美術館、フラメンコ博物館ではスペインの芸術に触れるという過ごし方ができます。
セビリアの魅力
街をのんびりと散策してみたり、グアダルキビル川沿いで何も考えずぼーっとする時間を過ごしたり、地元の人が集うバルをはしごしたり。
日常的なことをするのがとてつもなく素敵に感じるのがセビリアの街の最大の魅力です。
セビリア観光にかける日数が2日以上ある場合は、観光名所に行く以外の過ごし方をしてみるとセビリアの魅力がよくわかるので、2日以上の滞在をおすすめします!
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
コメント
コメント一覧 (6件)
はじめまして!
来月、Sevillaに行きます。
二日間滞在します。
いろいろと調べているうちにmoniさんのページにたどり着きました。
moniさんの行動力に脱帽です。
Sevillaの様子がダイレクトに伝わってきます。
ますますそちらに行くのが楽しみになってきました。私は旅が大好きな高校教師です。
授業で旅の話になると止まらなくなります。同時に生徒の目も輝きだます。
今回のスペイン旅でもたくさん吸収しまくります。Sevillaではとにかくたくさんのbarを回りたいです。そのためにもmoniさんの急がば回れで勉強します。インスタにもお邪魔してフォローさせてください。shiena2012です。
よろしくお願いします。
> naoさん
コメントありがとうございます。また、ブログ読んでいただきありがとうございます!
来月セビージャに行かれるのですね!
セビージャは一言で表せないくらい本当に素敵な街です。2日間の滞在時間があれば、観光スポットだけではない街歩きを楽しむことができそうですね(^^)
セビージャにはリーズナブルでおいしいバルがたくさんあるので、是非色々回られてみてください。アラメダ周辺やトリアナにはバルが多く存在するので、はしごしてバル巡りをするのもありかもしれません。
授業の中では話しきれないくらい、素晴らしい経験ができることをお祈りしています。
こちらこそよろしくお願いします(^^) Buen viaje!!!
この記事とても参考になりました。
今マドリードにいて今日の電車でセビーリャに行くのですが、正直軟白していいかわからず取り敢えず1泊にしていました・・・が、もう1泊延長してみようと思います。
次の土曜日にマドリード発で帰る日程しか決まっていないので、トレドやグラナダ、ロンダも行きたいしとかなり迷っていましたが。
個人的には北部のローカル地域を覗いてみた方がいいという点に惹かれています。
スペイン移住の理由のページも典型的日本のサラリーマンの私にはまぶしいばかりです。
情報ありがとうございました。
> kohei様
ブログ読んでいただきありがとうございました!
セビリア滞在は楽しまれましたでしょうか?
スペインは行ってみたくなる都市が点在しているので、どこを旅しようか迷ってしまいますよね(^^)
マドリードやバルセロナはもちろん、近郊の町やアンダルシアにも見所はたくさんあるので、訪問都市の選定には悩まれたことと思います。
私も典型的サラリーマンでしたが、人生の数年くらい好きに生きてみることにしました。生活は全然まぶしくないですが…。
残りのスペイン旅行が素敵なものになるようお祈りしています!
こんにちは。とってもわかりやすい情報ありがとうございます。
家族4人(夫婦&子供2人)2021年12月30日から2022年1月2日までセビリア旅行を考えてます。
年末年始、年越しとなりますが、セビリアはお店や観光地は開いていますか?ペリーダンス発祥の地とのことで、ぜひペリーダンスは見たいと思っています。
>さいとうさん
ブログ読んでいただきありがとうございます!
例年は中心部のお店は年末は開いていました。ただ1/1は閉まっている可能性が高いのでご注意ください。
チェーン店系とホテルのレストランは開いているかもしれません。
昨年、今年はコロナ禍で営業していない可能性もありますので、行きたいお店があるようでしたら事前にお店に連絡を入れておくと確実かと思います。
鑑賞されたいのはベリーダンスではなくフラメンコでしょうか?
フラメンコの文化がある土地ですので「タブラオ」と呼ばれるフラメンコショー専門のお店があります。
レストランを兼ねているお店からショーのみのお店まであるので、好みに応じて選ばれてみてください。
タブラオも例年ならば年末は営業しています。(1/1は休みの可能性が高いです)
参考記事:セビリアでフラメンコショー!おすすめのタブラオ&ペーニャと楽しむポイント
https://moni0623.net/2017/03/13/flamenco/
まだコロナ禍が続いている状況かと思いますので、くれぐれもご自愛くださいませ(^^)