私が恋したセビージャ

よく「なぜ留学先にスペインのセビージャを選んだのですか?」と聞かれるのですが、それはフラメンコがあるからです。
私が留学先を選ぶ時に、スペインの中でセビージャ以外の選択肢はありませんでした。私の目的を果たすには「セビージャに住むしかない」と思っていたからです。
セビージャに恋した私
フラメンコという理由で選んだスペインのセビージャの街に、私は恋をしてしまいました。
セビージャはこれと言って「○○が有名!」というものはないかもしれない、バルセロナのサグラダファミリアやグラナダのアルハムブラ宮殿のように目を引く観光名所はないかもしれない。
けれどセビージャという街に住むと、私のようにセビージャという街に恋してしまう人は多いと思います。
セビージャの魅力はたくさんあります。
歴史ある街並み、芸術性溢れる伝統的な文化、明るくて人懐こっい街の人、(夏は暑すぎるけど)一年を通して温暖な気候、セビージャの青空…。セビージャで生活するとその魅力がよくわかります。
でも「セビージャのどこに恋したか?」と聞かれると具体的に言えない!
言いたくないのではなくて、なかなか具体的に言えないの。セビージャの全てに恋をしていると言っても過言ではないから。
セビージャの街並み
セビージャは、歴史のある街並みが魅力の街です。
セビリア大聖堂やアルカサル、サンタクルス街はもちろんのこと、かつて(今もだけど)ヒターノ/ヒターナ達が暮らしていたトリアナ地区、マカレナ地区など、古い街並みが残っています。
セビージャの街角にある古くからある家、パティオ、バルや、偉人たちのタイル、などなどセビージャの街を歩いていると、歴史を感じる瞬間があります。
「セビージャって素敵な街だな」と再認識する瞬間です。
セビージャの芸術
セビージャは芸術のある街だと思います。
フラメンコはスペインで生まれた芸術のひとつです。
セビージャにいると自分が「近くで見て、感じていたい」と思うフラメンコに出会える瞬間があります。セビージャのフラメンコ全てがそうというわけではないけれど、そういった瞬間に巡り会えた時はこの上ない幸せを感じます。
フラメンコだけではなく、セビージャで伝統的文化とされているものは芸術に溢れています。
スペインの重要な宗教行事「セマナ・サンタ」のプロセシオンと呼ばれる行進や、スペイン三大祭り「セビリアの春祭り」で着飾る女性たちや会場の雰囲気は、芸術そのものです。
明るくて人懐こいセビージャの人
セビージャはインターナショナルな街なので、いろいろん国のいろんなバックグラウンドの人々が住んでいます。セビージャに住んでいる人はセビジャーノ/セビジャーナに限らず、明るくて人懐っこい人が多いと思います。
セビージャに住むと、セビージャの街の雰囲気もあって明るく人懐っこくなるのだと思います。
それと、小さいことは気にしない。友達が遅刻した、約束忘れられた、お釣りがちょっと足りない(または多い)など、細かいところは気にしない適当さも好きです。
日本で働いていた時に、5分電車が遅れただけでピリピリしていたあの空気は、もう忘れてしまいました。
セビージャの青空
私の大好きなものの一つにセビージャの青空があります。
セビージャの青空は本当に真っ青です!
突き抜けるような青空と言えば伝わるのかな。表現が稚拙ですみませんが、夏の晴れた日のセビージャの青空に勝るものはありません。
この真っ青なセビージャの青空を見ると、「あぁぁぁセビージャ大好きぃぃぃ!」と本当に思います。なんとかなる!って思わせてくれる感じがするのも、セビージャの青空です。Love セビージャの青空。
エネルギーチャージできる街
なんとなく元気が出ない時、フラメンコの勉強が果てしなくて無力だと感じる時、セビージャの街に繰り出して人々に触れ合うとエネルギーをもらえるのは本当です。
グアダルキビル川沿いを散歩したり、家や学校の近くのバルでお茶したり、広場のベンチで友達としゃべったり、そういった普通の日常とも思える一つ一つがとても素敵に感じられるのがセビージャという街です。
セビージャに恋した私。まだまだ恋は継続中。