スペインは食べ物がおいしい国です。スペイン旅行したらバル巡りをして、スペイングルメを堪能したい人も多いのでは?
バルは一人でも気軽に入れる場所なので、一人旅でスペインを訪れる人でもバル巡りできます。私もたまに一人バル巡りしています!
スペインのバルがどんなところなのか、注文の仕方などをマスターしておくと、さらにスペインのバル巡りを楽しむことができますね!
というわけで、スペインのバルの雰囲気や注文の頼み方、お会計の仕方などをご紹介します。
これでスペインのバル巡りは完ぺき!楽しいバル巡りになりますように♫
スペイングルメを楽しむならバル巡りがおすすめ
スペインには日本人好みの料理や名物グルメがたくさんあります。
おいしい食事はスペインの魅力の一つ。
スペインバルなら代表的なスペイン料理やスペイン各地のご当地グルメを、安いタパスで楽しむことができるのでおすすめです!
スペインで食べておくべき名物料理やご当地グルメを、バルなら漏れなく食すことができるのだ。
スペインでバル巡りをして、スペインの食の魅力を堪能してみましょ。
スペインのバルで食べられるタパス
スペインのバルのタパスは、スペインでよく食べられる家庭料理やご当地グルメが多いです。
カウンターに用意されている冷たいタパスと、注文を受けてから作られる温かいタパス。
冷たいタパスは、アリニョ(aliño)と呼ばれるマリネのようなものや酢漬けなど。チーズや生ハムも冷たいタパスに入ります。
温かいタパスは、スペインオムレツやスペイン版コロッケ、お肉や魚を焼いたものや揚げたものなどです。
スペインのバルで朝食もおすすめ
スペインのバルの朝食はおいしい!
各地で朝食スタイルは異なるので、いろいろなタイプの朝食を楽しめるでしょう。
アンダルシアの朝食は”tostada(トスターダ)”と呼ばれるトーストが一般的。トマトや生ハムを挟んで食べます。
スペインのバルは一人でも気軽に入れる
スペインのバルの魅力は、一人でも気軽に入れることです。一人でもバルに臆することなく入れる理由はこの2つ。
- カフェや定食屋のような雰囲気で入りやすい
- タパスはサイズが小さく安いので、一人ごはんにちょうど良い
バルはカフェや定食屋のような雰囲気
スペインのバルは、日本のスペインバルのような居酒屋の雰囲気はありません。
どちらかと言うとカフェや定食屋の雰囲気に近く、バルに一人で入って飲食しても全然気にならない。居酒屋に一人で入るような勇気は必要ナッシング。
カフェに入るような軽い気持ちでふらっとバルに入って、コーヒーやビール一杯で出てきても大丈夫です。
バルに入るときは無言で入らず、店員さんに「オラ!(Hola)」と言うと認識してもらえます。外のテラスに座るときも、「オラ」とひとこと言うと感じが良いですね。
バルのタパスは一人ごはんにぴったり
スペインのバルには大きいサイズで出てくる皿料理の他に、タパスと呼ばれる小皿料理が必ずあります。
レストランだと皿料理がメインで一人で食べるにはサイズが大きすぎるのだけど、バルのタパスは小さいので一人ごはんにもおすすめ。
バルではお通し的な感じでパンが出てくるので、タパスを注文すれば立派な食事になるのです。
タパスを2〜3皿注文すればお腹いっぱいになるYO!!
スペインバルのドリンクの注文の仕方
スペインのバルはコーヒー1杯だけの注文でもOKなところ。観光途中に喉が渇いてビール1杯!でも大丈夫です。
ドリンクの頼み方は、ウェイターさんが席に来て「Algo para beber?(アルゴ パラ ベベール?)/何飲みますか?」聞いてくれたときに伝えるだけ。
もしくはドリンク1杯だけならカウンターで好きなドリンクを注文するのが良いっすね。
バルにはタパスのメニュー表がありますが、ドリンクのメニュー表はないところも多いですし、ドリンクメニューを見る人はあまりいないのでたいていメニュー表が出てきません。
ほとんどのバルには以下のドリンクがあるので、この中から言えばOK!
お酒の頼み方
バルのお酒はビールやワインがメイン。ビールは各地で銘柄が異なるので、バル巡り&ビールの飲み比べをするとおもしろいかも。
ビールは1杯1ユーロ〜1.5ユーロくらい。ハウスワインは1ユーロ〜、銘柄ワインだと3ユーロ〜です。
ワインとシェリー酒の頼み方の詳細はさらに下にも書きます。
小瓶ビールだけは区別されますが、cervezaを頼むとcañaが出てくることが多いです。
ワインは銘柄を指定しなければ、ハウスワインが出てきます。
なお、バルでアルコールを頼むとオリーブや豆のタパスを無料で出されることがあります。基本的にバルが出してくれるサービスなので、ありがたくいただきましょ。
ソフトドリンクの頼み方
お酒が飲めない人や、お酒の気分じゃないときはソフトドリンクでいきましょ。
バルのソフトドリンクの値段はビールより高く、だいたい1.5ユーロ〜1.8ユーロくらいです。
朝食のオレンジジュースは生搾りですが、朝食以外のときは瓶のジュースが出されます。
水は”agua(アグア)”と頼むとペットボトルの水(有料)が出されることがあります。コップ1杯の水でよければ”un vaso de agua(ウン バソ デ アグア)”と頼みましょ。
コーヒーやお茶の頼み方
おやつどきはバルでコーヒーやお茶1杯だけ頼むこともできます。
スペインはコーヒーのミルク量の指定が細かいですが、主には以下を覚えておけば大丈夫!バルで朝食を頼むときも、ミルクの量は指定できます。
バルのコーヒーやお茶の値段は1ユーロ〜1.5ユーロくらい。
ワインの頼み方
バルではワインの産地や、好みの味を指定して注文することができます。
ボトルで頼むときはワインのメニュー表をもらいましょう。ボトルは1本15ユーロ〜、バルでも良いものだと30ユーロくらいします。
Podría traer la carta de vino?(ポドリア トラエール ラ カルタ デ ヴィノ?)
ワインのメニュー表見せてもらえますか?
ワインのメニュー表を頼むと、ボトルでワインを頼むのだなと思われます。メニュー表には1杯の値段の記載がないことも。
ワイン1杯の値段はタパスメニュー表の裏に記載があったり、バルの黒板に書かれているのでそこで確認しましょ。だいたいワイン1杯3〜5ユーロ程度です。
私は1杯頼むときはメニュー表をもらわずに、「una copa de(ウナ コパ デ)vino tinto(ヴィノ ティント)=一杯の赤ワイン」などと言います。
レストランほどワインの品揃えが多くないバルでも、以下2種類の赤ワインはたいていあります。
リオハはラ・リオハ州のワイン。リベラはカスティーリャ・イ・ラ・マンチャ州のワイン。
私の個人的な感想だけど、リオハの方がスパイシーで味が濃く、リベラの方がまろやかで飲みやすい。
産地指定ではなく、飲み口やアロマでワインを注文したいときの頼み方はこちら。赤ワインでも白ワインでも使えます。
レストランバルのようなところだと、ワインのテイスティングがあります。
私はテイスティングとか慣れてないから、テイスティングどーぞとされると緊張する。笑。
シェリー酒の頼み方
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラのようなシェリー酒の産地に行ったら、ぜひ本場のシェリー酒を飲んでみたい!
ヘレスでなくてもシェリー酒が置いてあるバルはあります。日本だとシェリー酒は高いから、シェリー酒が安いスペインでぜひシェリー酒を飲んでみてください。
シェリー酒は1杯1.5ユーロ〜。本場ヘレスはシェリー酒が安く、バルでは1杯1ユーロで飲めます。
シェリー酒は熟成度合いと方法によって味がかなり異なるので、シェリー酒の銘柄または種類を指定した注文の仕方がおすすめです。
フィノとマンサニージャは、白ワインのようなクリアな色をしたシェリー酒。日本酒は辛口派の人は、この2つがおすすめ。
辛口のシェリー酒と言えばTio Pepe(ティオぺぺ)”ブランドが有名で、ティオぺぺと言えばフィノが出てきます。
マンサニージャは、アンダルシアのサンルーカルで製造された辛口シェリー酒。フィノよりもまろやかな辛口です。
アモンティリャードとオロロソは、麦茶のような茶色いシェリー酒。辛口とは言えブランデーのような深みがあり、アルコール度数もフィノより高めです。
甘口のシェリー酒は食後酒やデザートにもなります。甘口シェリー酒はバルで見かけないことも多いので、出会えたらラッキー。
クレムとモスカテルは食事中も飲めるくらいの甘いシェリー酒。カナスタやペドロ・ヒメネスはかなり甘いので、食事中よりは食後のデザートと共に楽しむのがおすすめです。
スペインのバルでの食事の注文の仕方
スペインのバルでは朝食、昼食、夕食のいずれの時間もちゃんと食事ができます。
一人旅だったら、バルで食事をするとリーズナブルに済ませることができる!
朝は朝食メニュー、昼はランチメニュー、夕食はタパスとバルのバリエーションを楽しんでも良きです。
朝食の頼み方
スペインのバルの朝食はおいしいので好きです!
朝食は各地で特徴が異なるので、同じスペインでも全く異なるスタイルの朝食を楽しむことができます。
私が住むアンダルシアでは”tostada(トスターダ)”と呼ばれるトーストを食べるので、トーストのサイズと種類、挟む具材を指定します。
私がいつも頼むのは半分のサイズのトースト、トマトとオリーブオイルです。そして、コーヒー1杯。これで1.7ユーロくらいなので、一番安い朝食セットです。
Media tostada con tomate y aceite, por favor.
(メディア トスターダ コン トマテ イ アセイテ ポル ファボール)
半分のサイズのトーストとトマトとオリーブオイルをお願いします。
昼食(ランチメニュー)の頼み方
スペインのバルには“menu del dia(メヌー デル ディア)”と呼ばれるランチメニューがあります。
前菜とメインの料理、デザートがセットになったようなメニュー。
お肉を焼いたものと目玉焼き、ポテトフライがセットになった“platos combinados(プラトス コンビナードス)”をランチとしている場合もあり。
お昼どきにバルに行くときはこのランチメニューを注文しても良いし、タパスを注文しても大丈夫です。
ランチメニューやコンビネートプレートは量が多いのと、ランチメニューは10〜12ユーロくらい、コンビネートプレートは8〜10ユーロと意外と高いので、私は昼にバルに行くときでもタパスを注文します。
タパスの頼み方
スペインのバルでタパスを注文するときは、メニュー表を見て注文するか、冷たいタパスならカウンターで見て指定します。
レストランのように1皿目、2皿目という順序はないから、バルでのタパスの頼み方にルールはありません。食べたいものを注文すればOK。
冷たいタパスはカウンターに並べられているので、名前がわからなくても指で合図すれば注文できます。
温かいタパスの注文の仕方は、メニューから食べたいものを選びます。“tapas(タパス)”とひとこと伝えると、大きい皿で出されなくて安心。
タパスのメニューにあるスペイン語
マリネ:aliño(アリニョ)
酢漬け:al vinagre(アル ヴィナグレ)
焼いた:a la plancha(ア ラ プランチャ)
揚げた:frito(フリト)
オーブンで焼いた:al horno(アル オルノ)
煮込み料理:guiso(ギソ)
メニュー表にある料理の想像がどうにもつかないときは、周りで食べてる人のタパスを見て「あれと同じもの」みたいな頼み方でも通じます。
一人でバルに入ったとき、隣のテーブルの人たちが皿料理で食べているものを指して「あれの半分の量で」という注文の仕方をしたことがありますが、対応してもらえました!
ピンチョスの頼み方
ピンチョスバルの場合、ピンチョスの頼み方は少し異なります。
ピンチョスバルでは最初にお皿をもらいます。並べられているピンチョスの中から、自分で食べたいものを取って皿に乗せていく方式。
ピンチョスにはつまようじが付いているので、最後につまようじの数を計算してお会計をしてもらいます。
スペインのバルでのお会計の仕方
海外でなかなか緊張するのがお会計の瞬間です。ドキドキ。でも大丈夫。スペインのバルのお会計の仕方は簡単です!
一番一般的なのは、ウェイターさんが近くを通ったときにこう言えばOK。
La cuenta por favor.(ラ クエンタ ポル ファボール)
お会計お願いします。
ウェイターさんが遠かったりなかなか来てくれなさそうなときは、紙にサインをするジェスチャーをすればお会計だと伝わります。
ドリンク1杯しか頼まなかった場合は、自らバーに行ってお会計をお願いする方がスマートです。
食事をした場合は、ウェイターさんがお会計をテーブルに持ってきますのでテーブルで支払いです。
レシートを持ってきたウェイターさんはサッといなくなって、少し時間が経ったらお会計を回収しに戻ってきます。それまでにお金を用意しておけばOK。
バルの支払いは現金でもクレジットカードでもできますが、ローカルなバルはクレジットカードが使えないこともあるので注意しましょう。
クレジットカードが使えないバルには、たいていこう書いてあります。
スペインのバルで注意すること
構えずに気軽に利用できるスペインのバルですが、注意しておいた方が良いこともあります。
楽しいバル巡りが悲しい思い出になってしまわないよう、スペインのバルで注意することをまとめました。
バルの座席
スペインのバルは、店内カウンター、店内の席、テラス席の3種類があることが多いです。
席によってドリンクやタパスの値段が異なるので覚えておきましょう。メニュー表にそれぞれの金額が書かれていることもあります。
一番安いのは店内のカウンター席。一人バル巡りで安くすませたければカウンターがおすすめです。
レストランバルのようなところで、店内の席が明らかに違うゾーン風に分かれている場合は店内席が高いです。場合によっては皿料理しか注文できないことも。
カウンターと同じエリアにある店内席なら、タパスの注文ができます。
テラス席はバルによりけり。中と同じ値段のところもあるし、テラス席は皿料理のみの場合もあります。
注文の注意点
スペインのバルで注文をするときの注意点は正直あまりありません。
強いて言えば、注文したいときは手をあげるのではなく、ウェイターが来るまで待っていれば良いということです。
スペインのバルはファミリーレストランや居酒屋ではないので、「すみませーん」みたいな感じで呼ばなくても向こうから来てくれます。
あまりにアテンドしてくれなさそうだったら、ウェイターさんに目配せすればOK。実際は手をあげて呼んでも大丈夫だけどね。
「AUTO SERVICIO」と書いてあるバルは、セルフサービスのバル。
セルフサービスのバルで食事を注文すると、名前を聞かれます。飲み物や料理の準備ができたらカウンターに置かれて名前を呼ばれるので、自分で取りに行く方式です。
飲食中の注意点
スペインのバルで飲食中に注意しなければならないのは、バッグの盗難です。
バッグを椅子の後ろにかけておくと、知らない間にバッグごと盗られたり、中のお金やスマホだけ抜かれていたりすることがあります。これはスペインで多発している犯罪です!
バルの飲食中もバッグは自分の前に持っておく方が安心です。
一人でバル巡りをしていると、親しげに話しかけてくる人に出会うことがあります。「1杯おごるよ〜」と知らない人に言われるとき、私なら警戒しますね。
バルのウェイターさんが話しかけてくれるときは問題ないので、会話を楽しむとバル巡りの思い出に残ると思います。
お会計の注意点
スペインのバルでお会計のときに注意するべきことは、金額が正しいかどうかをきちんと確認することです。
単純に間違いでお会計の金額が違うこともあるし、わざと多めに請求してくる残念なバルもあります。特にドリンクの数量を注意して見ておきましょ。
パンとピコスはお通しのようなもので食事を頼むと必ず出てきます。パンとピコスで0.6ユーロ〜1ユーロ。食べなかったとしてもこれは払います。
スペインのバルではクレジットカードが使えないことがあるので、特にローカルなバルに行くときは現金を用意していきましょ。一人10〜20ユーロあれば余裕で足りると思います。
チップは必須ではありませんが、料理がおいしかったりウェイターのサービスに満足したら、お釣りの端数をチップとしておいていくとお互い気持ちいいですね。
トイレの注意点
スペインのバルのトイレは基本的にあまりきれいではありません。
観光客がたくさん来るバルはきれいにしているけど、ローカルなバルに入ったら便座がない、トイレットペーパーが散らかってる、は当たり前に見られる光景。
汚いトイレが苦手な人は、ウェットティッシュや便座除菌シートを持っておくことをおすすめします。
食事中と同じで、トイレに行くときも荷物は必ず持って行きましょう。日本のカフェのように席に置きっぱなしだと盗られます。
同席者がいるなら荷物を見ておいてもらえばいいですが、一人でバル巡りをするときは荷物は常に自分と一緒!
バルのトイレは、バルで注文をした人だけが使えるという場合もあります。観光地などでトイレ目的で観光客が入ってくるのを防ぐためです。
トイレのドアに「SOLO PARA CLIENTE」と書かれていたら、バルのお客さんしかトイレは使えません。
トイレが開放されているバルでも、トイレ目的でバルに入るなら一言「トイレ使ってもいいですか?」と聞く方がマナー的にはいいと私は思います。
Podría usar el baño?
(ポドリア ウサール エル バーニョ?)
トイレ使ってもいいですか?
お金恵んで系の人は問題ない
バルでお茶したり食事をしていると、お金を恵んでほしい系の人が来ることがよくあります。
日々食べるものに本当に困っている人もいて、何か悪さをされるわけではないのであまり心配しなくて大丈夫です。
小銭をあげるのは問題ないですし、あげたくないときは「Lo siento.(ロ シエント)」と言えば去ってくれます。
スペインで楽しいバル巡りを!
スペインのバルについて熱く語りすぎて、だいぶ長くなっちゃいました。汗。
スペインのバルはちょっと1杯で日常的に使える場所、そして地元の人にとっては社交の場でもあります。
バル巡りをすればスペイングルメが楽しめるだけでなく、地元の人たちの生活も垣間見られると思うYO.
スペインで楽しいバル巡りをしてくださーい♫
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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