トリアナ地区はセビリアらしさの残る場所。
セビリアを流れる大きなグアダルキビル川にかかるトリアナ橋を渡ってトリアナ地区に入ると、セビリア市街地中心部と雰囲気が異なることに気がつきます。
あまり観光客が集うエリアではないけれど、私は黄昏たい時にトリアナを訪れます。たまに夜にも。
グアダルキビル川を渡ってトリアナへ
セビリア中心部からトリアナへ行く際には、グアダルキビル川にかかる橋を渡ります。グアダルキビル川にかかる橋の中で一番有名というか風情があるのは、通称トリアナ橋と呼ばれるイサベルII世橋。
トリアナ橋から見られる景色はいつ見ても素晴らしいと感じます。セビリアのおすすめスポットです。
トリアナ橋を渡ってすぐの右手にある塔は、「La Capilla de la Virgen del Carmen」という礼拝堂です。
この礼拝堂のデザインはアニバル・ゴンサレス氏。どこかで聞いたことあるなと思ったアナタ。そうです、スペイン広場と同じ設計者です。そう言われてみればなんとなくスペイン広場と雰囲気似ている気もする。
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橋を渡ってすぐのトリアナ市場
トリアナ橋を渡ってすぐのところにはトリアナ市場(Mercado de Triana)があります。
トリアナ市場はこじんまりした昔ながらの市場って感じ。店の名前が書いてあるタイルがスペインぽくてかわいいです。
八百屋(fruteria)の野菜がカラフルで目立ってました。スペインは野菜やフルーツが安い!
トリアナ市場のオリーブ(acituna)の専門店。
トリアナ市場の中にはバルもあって、一杯飲みながら談笑している地元の人もちらほら。長居せずにサクッと1杯2杯を立ち飲みしていくのが地元流。
橋の反対側、市街地側にあるロンハ・デル・バランコ市場(Mercado Lonja del Barranco)は観光客が多く訪れますが、トリアナ市場は観光客があまり来ない場所なので、こちらの方が地元感があります。
トリアナ市場は朝9:00頃からお店によっては夜中まで開いています。日曜と月曜は定休なのでご注意。
小径を入ったところからトリアナ橋を見る
トリアナ橋をトリアナ地区側から見る時に、たいていの人はベティス通り(Calle Betis)から見ていますが、逆側からも見ることができます。ちょうどトリアナ市場の裏手にあたります。
Callejon de la Inquisiciónと書いてある小さな通りで、ここから川沿いに出ることができます。
こんな感じの風情ある小道(Callejon)になってます。
小道の名前となるinquisiciónは、異端者の処罰が行われていた場所という意味です。現在は美しい場所ですが、かつてはここで人を殺したり焼いたりしていたそうです。
川沿いに出ると「PASEO de ARTE」と書かれた壁があります。
arte(アルテ)とはセビリア、特にトリアナでよく使われる言葉。芸術性というような意味を持ちます。セビリアって感じだー。
トリアナ橋はどこから見ても美しいと思う。川辺に座ってたカップル可愛かった。
トリアナにある教会
スペインは教会が多いですが、トリアナ地区には大きい教会が揃っています。
川沿いのベティス通り(Calle Betis)から一本中に入ったプレサ通り(Calle Pureza)にあるのは、Capilla de Los Marineros(船乗りたちの礼拝堂)です。
セマナサンタの木曜の夜中に行進が出る「Esperanza de Triana」はこちらです。
プレサ通りをさらに奥に行くとサンタ・アナ教会(Iglesia de Santa Ana)があります。この教会はひときわ大きい。
1266年にできたサンタ・アナ教会は、セビリアで一番古い教会です。トリアナの大聖堂とも言われていて、トリアナ地区では重要な教会。
橋を渡ったところにあるサン・ハシント通り(Calle San Jacinto)にあるのは、Estrella de Trianaの教会です。
トリアナで陶磁器のお土産
トリアナは昔から陶磁器の生産が盛んでした。
現在も、アルファレリア通り(Calle Alfarería)の付近には陶磁器の専門店がいくつかあって、陶磁器を購入することができます。
通りの名前になっている「alfarería」は陶芸という意味です。
「ceramica/陶磁器」と書いてあるお店は陶磁器が販売されています。スペインらしいカラフルなデザインが多く、値段も手頃なのでお土産にいかが。
住所:Calle San Jorge 27, Sevilla
電話番号:955 186 941
営業時間:10:00-21:00
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トリアナのフラメンコのアルテ
トリアナ地区はヒターノたちが住み、フラメンコのアルテが育くまれた場所でもあります。現在でも夜にトリアナを歩いていると、フラメンコのフィエスタに出会うことがあるかもしれません。
グアダルキビル川を渡った広場には、「TRIANA AL ARTE FLAMENCO」の像があります。
トリアナの通りの所々には、トリアナのアルテにゆかりのあるフラメンコたちのタイルがあります。
先ほどの小道の目の前には、なぜか裸の少年の像のモニュメントがあり、タイルにトリアナにまつわる素敵な文が書かれています。小便小僧かと思ったYO.
Por Solea y por Saeta,cuando le canta Triana su pena se queda quieta.
ソレア(フラメンコの曲種)やサエタ(セマナサンタで歌われるもの)をトリアナに歌う時、その苦しみはそこに残る。
Mira si soy Trianero, que estando en la calle sierpes me considero extranjero.
トリアネーロである私がもしシエルペス通り(セビリアの市街地中心にある通り)にいたら、自分を外国人だと感じるだろう。
トリアネーロとはトリアナで育った人のことを指します。セビジャーノ、マドリレーニョ、マラゲーニョみたいなのと同じです。
トリアネーロたちにはトリアナに対する特別な感情があって、特に地元愛が強いとなんとなく感じます。これはトリアネーロとして生まれなければ味わえない感覚のはず。
夜のトリアナ
トリアナには夜遅くまで開いているバルがあって、明け方にトリアナから自分の家に帰るということがたまにあります。
トリアナ橋を渡ったところにはスタンドのお菓子屋さんがあって、朝の飲み明けにチュロスを食べている人が多いです。
私は飲んだ後に甘い物というのが未だに慣れず、「no me aptece.」って感じですがスペイン人は締めのラーメン的な感覚でチュロスを食べています。
夜のトリアナ橋の景色は素敵です。夜にトリアナ橋を通る人は夜景も注目。
雰囲気の異なるトリアナ
トリアナは一本通りを入ったところにあるバルの雰囲気も、セビリア中心部とはちょっと違っていたりします。
トリアナはセビリアのアルテが集まる場所。まだまだトリアナ開拓しきれていないので、また散歩に出かけたいな。
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最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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コメント
コメント一覧 (2件)
どもどもです。トリアナって何か記憶に残っていて、よおく見たらば以前セビリアに居た頃、行ったことありました。セラミカで有名だったって記憶しかなかったけど、そっか、フラメンコの聖地?だったんですね。
現地で知り合った日本人の女の子がフラメンコやってて、トリアナにあるピソに案内されて夕食ご馳走になった事を思い出しました(^ ^)
も一度訪ねてみるのも面白そうです(^ ^)
とっても堪能しました。
>よんさん
コメントありがとうございます!
トリアナは時間をかけて歩いてみると面白い場所です。
何か観光スポットがあるというわけではないけど、エリアの雰囲気が市内中心地とは異なるし、昔ながらのパティオつきの家が可愛らしかったりして、私はトリアナを散歩するのが好きです。
セビージャに来る機会があれば是非またトリアナを訪れてみてください(^^)