スペインのバルでよく出てくるタパス。“aliño de zanahorias” と呼ばれるにんじんのマリネ。
甘みのあるにんじんとビネガーの酸味の相性が程よくて、バルで見かけると8割くらいの確率で頼んじゃうタパスです。
家でもできそう!と思って、作ってみました。
というわけで、チャレンジの末にできあがったにんじんマリネのレシピをご紹介します。
食べようと思う時間の3〜4時間前に作ってください。冷まして味が染み込んだらできあがりです♪
アリーニョと呼ばれるスペインの料理
スペインバルのタパスでよく “aliño de XX” というのを見かけます。
“aliño” は動詞だと “aliñar(味付けする)” という意味。“aliño de zanahorias” だったら味付けしたにんじん。なわけだけど、イメージとしてはマリネです。
“aliño” と呼ばれる料理の中には漬け汁に浸されていないものもあり、マリネと呼ぶことはできないかもしれないけど、“aliño de zanahorias” はがっつり漬け汁に浸されているのでマリネだと思います。
そんなこんなで、“aliño de zanahorias” を「にんじんマリネ」と呼ばさせていただくことにしました。
にんじんマリネの材料と調味料
にんじんマリネは見た目通りの材料しか入っていないので、材料はシンプルです。
にんじん(zanahoria):4〜5本
にんにく(ajo):1片
エキストラバージンオリーブオイル(aceite de oliva virgen extra):大さじ4
シェリービネガー(vinagre de Jerez):大さじ2
クミン(comino molino):小さじ1
オレガノ(oregano):適量(かなり多め)
塩:ゆでる時にひとつまみ、味付けでひとつまみ
スペインのにんじんは小さめなので4〜5本と書いていますが、日本のにんじんの場合は3本くらいで良いかと思います。
ビネガーはお好みのもので良いですが、味がしっかりつくビネガーの方がおいしく仕上がります。にんじんマリネはビネガーが効いたタパスなのだ!
それと、にんにくの味もかなり強いです。スペインのにんにくは結構辛めなので、苦手な人は量を調節すべし。
オリーブオイルはたっぷり入れるので、迷わずエキストラバージンオイルを使いましょ。
にんじんマリネのレシピ
材料と調味料が揃ったら、にんじんマリネを作ります。まずにんじんを薄めにカットします。
にんじんは水からゆでます。熱湯にんじんを入れると重要な栄養素が壊れてしまうとかなんとかで、水からゆでるよう以前に指導されました。
にんじんのゆで時間は難しいところなんですが、私がゆでたのは沸騰してから5分くらい。沸騰するまでに時間がかかったので、水が沸騰した時点でも結構にんじんは柔らかくなっとります。
にんじんをザルにあげ、冷まします。にんじんを冷ましている間にマリネの漬け汁を作ります。
まずはにんにくをみじん切りに。
にんにく、オリーブオイル大さじ4、シェリービネガー大さじ2、クミン小さじ1、オレガノ適量(割と多め)を混ぜておきます。これが漬け汁。
にんじんが冷めて水気がなくなったら、漬け汁と一緒にしてよく混ぜます。全てのにんじんに漬け汁が行き渡るよう、よく混ぜてくださいませ。
漬け汁に浸したままラップをして、3〜4時間冷蔵庫で冷やしたらできあがり。
これまでの経験上、1週間くらい保存できる感じ。ですが、時間が経つとにんじんが漬け汁を吸いすぎてドロドロになってくるので、早めに食べた方が良さそうです。
スペインバルでも食べられる爽やかなタパス
にんじんマリネは作り置きにぴったりのタパスです。ただし、時間が経つとにんじんが水分を吸って柔らかくなりすぎるので要注意。
私はこのにんじんマリネが好きなので夏冬問わず作っていますが、にんにくとビネガーが入っているので、夏はさらに食べたくなる味です。
にんじんのマリネはスペインバルでも比較的定番のタパスで、“aliño” の欄に影を潜めていることがよくあります。
最初に食べるタパスにおすすめだし、さっぱりしているので箸休めにもちょうど良いです。
スペインのスーパーではにんじんが大量に袋に入って売られているので、にんじんが余ってしまうことも多いはず。そんな時はこのにんじんマリネをぜひ作ってみてください!
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
にんじんマリネのタパスがおいしかったスペインのバルはこちらです。
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