もう半年以上前の話なのですが、6月に行った『郡上おどり in 青山 2024』がとても印象に残ったので、そのことについて書こうと思います。
盆踊り、踊り、舞踊、夏のイベント、地域文化などに興味がある人は、毎年開催されているらしい『郡上おどり in 青山』に行ってみるといいかも。
もちろん本場で開催される郡上おどり in 郡上八幡に行けたらもっといい!
いつか郡上八幡で郡上おどりを見てみたい&参加してみたいなと思いながら、青山の郡上おどりを見てきましたの巻。
郡上おどりとは?
「郡上おどり」とは、岐阜県の中濃地域にある郡上八幡市で開催される夏の風物詩。
その歴史は古く400年だそうで、平安時代の念仏踊りがルーツとも言われているそうです。
郡上八幡は城下町。江戸時代には城主が士農工商の融和のために、各村で開催されていた盆踊りを城下に集め、「お盆の間の4日間は身分関係なく無礼講で踊ろう」というコンセプトのもとで「郡上おどり」を始めたのだそう。
そんな「郡上おどり」は現在では日本一長い盆踊りと言われるロングランが特徴。7月中旬から9月上旬にかけて30日以上毎夜踊られるのです。
8月の中旬には3日間の徹夜おどりがあって、三日三晩踊り明かすんだって。すごいよね!
お祭り好き、踊り好きには夢のようなイベント。一度はこの目で見てみたいと思う人も多いはず。
夏に大学で集中講義『舞台芸術論』を受講していたのですが、その講義を担当されていた先生が8月の徹夜おどりを観に行くとおっしゃっていて、わーうらやましい!と思ったのでした。
集中講義は徹夜踊りより前に終わってしまったので、先生から直接感想を聞けなくて残念。
郡上おどり in 青山
本場である郡上八幡市で郡上おどりが観られたら最高なんだけど、なかなか遠いし現地に行くのは難しい…という人のためのベントが東京であります!
それは『郡上おどり in 青山』というイベント。2024年は6月中旬の週末に開催されました。
銀座線の外苑前駅から徒歩数分のところにある「秩父宮ラグビー場」の駐車場で、郡上おどり in 青山は開催されています。人の流れがあるし、大きなちょうちんが出ているのですぐわかる。
踊り時間は午後5時〜8時頃まで。夕方早い時間でもこのくらいの人がいて、大きな輪を作って踊っています。みなさん郡上八幡市周辺の方々なのかな?
郡上おどり用の下駄
郡上おどりを初めて観たのですが、下駄がカンカンと大きな音を立てているのが印象的。
踊りに合わせて下駄で地面を踏み鳴らし、音をカンカン出しているイメージです。この下駄の音色が郡上おどりの独自性と臨場感を一層引き立てているようです。
会場には物産展もあり、郡上おどり用の下駄を購入することができます。カラフルな鼻緒がついた下駄がたくさん売られていました。
通常の下駄より高いのが特徴のよう。この下駄があれば、徹夜で踊っても疲れないそうです。
郡上おどりらしさを盛り上げるカンカンと言う音色を出したければ、この下駄の購入は必須と言えよう。
郡上八幡の物産展
郡上八幡市は「清流と名水の城下町」とも言われ、お水がおいしいことで有名なんだそうです。
そんな郡上八幡の美しいお水を使ったサイダーをいただきました。暑かったからとってもおいしかった!
物産展では郡上八幡のソウルフード的なものも食べられます。
こちらは私が物産展でお買い上げした郡上地みそ。お味噌汁を試食させてくれておいしかったので、即買いしました。
この大豆の大きさすごいでしょ!塩分が多めなので、少ない量でもしっかりとお味噌汁の味がついておいしくいただきました。
さくらももこが愛した郡上八幡
漫画家のさくらももこは郡上八幡が好きだったそうで、頼まれてもいないのに郡上八幡のキャラを創作したそうです。それがこのGJ8マンたち。
GJマンはなかなかノリのいいキャラで、頼んでないけどポーズをしてくれ、最終的に2ショットも撮ってもらいました笑。
大きくなる郡上おどりの輪
ふたたび郡上おどりの輪に戻ってみると、夕方来たばかりのときよりも輪が大きくなってました。
大勢が大きい輪を描きながら、カンカンと下駄の音色を響かせて踊っています。浴衣を着ていない人でも下駄は履いてる!
ぜひ動画で郡上おどりの輪をご覧ください。
ラグビー場の駐車場は階段があって、この郡上おどりの風景を階段上から観ることができます。
本場の郡上おどりは地上で踊っている姿を観ることになると思うので環境はだいぶ違うのだけど、郡上おどりの渦を感じるにはこの光景もなかなかいい。
「はじめての人でも見よう見まねで輪に入って踊っていいんだよ」と言われたけど、初めてだと踊れないくらいの一定の所作はあるかなと思いました。今回は観る専門に徹する。
夜が更けてくると、踊る人数も増えてボルテージが上がってきます。
隙間もないくらいの密集度合いの中で踊りが続きます。掛け声もかかっていて熱気活気の粋。
まわりの人の踊りが誰かを巻き込み、その誰かの踊りがまた他の人やまわりを触発する。会場にいるすべての参加者の非言語的な関わり合いが、輪をどんどんと大きくしていくような感じです。
郡上おどりに関する本
郡上おどりにはもともと興味があったのですが、さらに興味が増したので、フィールドワークを通して郡上おどりを考察した2冊の本を読みました。
どれだけ地元の人の話を引き出せたのか
どのような側面から見たのか
などによって考察内容は変わってしまうのだろうということが、フィールドワークの利点でもあり難点でもあると感じたのですが、「郡上おどり」に対しての少し異なる評価が興味深かったです。
郡上おどりの本場に出かける前にもう一度読んでおきたい本。
一度は本場で観たい郡上おどり
郡上おどり in 青山で雰囲気を感じるだけでも、人々を魅了し続ける郡上おどりの一端を垣間見ることができたように思います。これは一度本場で観てみたい!
毎日盆踊りが開催されているというのもすごいですが、ぜひ8月の徹夜踊りを体験してみたいですね。
郡上八幡市の一大観光イベントだろうから行くならそれ相応のリサーチが必要そうですが、一度は郡上八幡を訪れたいという目標ができました。
郡上八幡で郡上おどりを観たことがあるよ!という人がいたら、ぜひ感想などお聞かせください。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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