サルモレホが登場!? 料理エッセイ本「食べるクラシック」

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銀座ヤマハのカフェ「NOTES BY YAMAHA」でチラッと読んでみたらおもしろかったので、「食べるクラシック」という本を読みました。料理エッセイ的な気軽に読める本。

作曲家たちの母の味や愛した料理など、食事にまつわる話が満載。国ごとの特徴や、どこの地方のどういう料理を食べたらおいしかったなど、著者の実体験も書かれています。

掲載されているレシピがどれも美味しそうで…読み進めながらヨダレがたれそうでした。

そしてまさかの我らが「サルモレホ」が登場しました。どのように登場したのかは後ほど。

本に出てくる作曲家は有名な人たちばかりなので、クラシック音楽好きでなくても楽しめる本。料理好き、グルメ好きな人、特に海外グルメが好きな人は必読です!

ネタバレしない程度に「食べるクラシック」の読書感想を書きたいと思います。

目次

作曲家たちが愛した料理

「食べるクラシック」には、ショパン、ロッシーニ、モーツァルト、シューベルト、ブラームス、バッハなどの作曲家たちが愛した料理や、作曲家たちの母の味が掲載されています。

作曲家たちの家庭事情や時代背景、育った場所などにより、特色のあるおいしそうな料理が出てくるので、とっても興味深く読みました。

文章からこんな見た目の料理かな、こんな雰囲気の中で食べていたのかな、こんな味だったのかなと、想像することができて、舌鼓を打ちながら読みましたよ、ほんと。

ヤマハ銀座にあるカフェ「NOTES BY YAMAHA」のメニューは、「食べるクラシック」に掲載されている作曲家たちが愛した料理にヒントを得てアレンジしたものみたいだね。

「NOTES BY YAMAHA」ではブラームスが愛した母の味、こけもものジャムが添えられたバスク風チーズケーキを食べましたが、他のお料理も食べてみたいなと本を読んでさらに強く思いました。

作曲家たちのエピソード

料理のお話だけでなく、それにまつわる作曲家のちょっとしたエピソードも楽しむことができます。

ロッシーニの美食家ぶりや、モーツァルトのユニークな手紙、ブラームスのこけももジャムへのこだわり。チラッと出てきたベートーヴェンのエピソードもおもしろかったです。

作曲家の性格は音楽作品にはもちろん表れるだろうけど、愛した食事にも彼らの性格や生活の様子が伺い知れるようです。

彼らが愛した食事を知ると、一気に親近感が湧く気がしました。食は人と人をつなげてくれるからかな。

料理にまつわる曲も作られていた

食事にこだわりがある作曲家たちは、料理や食材にまつわる曲の作曲もしていたとは初めて知りました。

特に美食家ロッシーニは食材の名前や調理法を音楽にして作曲していたようで、ロッシーニが愛した料理に舌鼓を打ちながらそれらの曲を聴いてみたいなと思いました。

残念ながら楽譜に残っていないケースも多いようですが。

食事を楽しみながら、料理に関する曲をカジュアルに楽しむランチコンサートがあったら素敵だなー♪

国ごとの料理とおいしいレストラン

著者さんは世界のいろいろなところに行って、地域の食材を楽しんだり、地元のおいしいレストランを訪ねてらっしゃるようです。

「ここの地方のこのレストランのこの料理がおいしい」と詳しく書かれていて、ぜひ海外のその土地を訪れて食べてみたいなと思いました。

写真が掲載されているわけではなく文章で書かれているので、想像力を掻き立てます。作曲家たちのエピソードや国の文化を理解して食べると、より一層味わい深い体験になりそう。

ポーランドのお粥「サルモレホ」は誤植?

まさかの「サルモレホ」が登場しました。それもポーランドのお粥として「サルモレホ」が紹介されていました。

「サルモレホ」は南スペイン コルドバ発祥の料理

スペインのアンダルシアに住んでいた時によく食べていて、夏は自家製サルモレホを作る人も多かったです。

「ポーランドのお粥 サルモレホ」という本の記述を見た時、コルドバのあのサルモレホ?と思いました。

スペインのアンダルシアからサルモレホがポーランドまで伝わったのかなと思いましたが、スペインでは欠かせないオリーブオイルが入っていないレシピのようなので別物?と。

余ったパンとトマトを使う料理がポーランドにもあって、別の名前がついているのではないかなと思いました。著者の中でスペインの「サルモレホ」と混同しちゃったのではないかなと。

「サルモレホ」という響き的にもポーランド語ではなくスペイン語っぽく思えますが、実際どうなんだろう。

▼ ちなみに「サルモレホ」はこんな料理

グルメ好きにおすすめな本

「食べるクラシック」はグルメ好きにおすすめの気軽に読める本。音楽的専門用語は出てこないので、普段クラシック音楽を聴かない人でも楽しめます。

文章で書かれたレシピってすごく食欲を掻き立てるのよね。想像力が働いてしまうWA。

この本に書かれているレシピで気になったものは、自分でも作ってみたいなと思いました。そして「NOTES BY YAMAHA」にももう一度行きたい!

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため会社を退職して2015年〜2021年までスペインのセビージャ暮らし▷2024年東京大学文学部に学士入学して現在は美学芸術学専修の3年生。好きな言葉は「我々は無理をしない」のふなっしー推しなっし。多言語学習中。X(twitter)は悩める大学生活や勉強に関するポスト多め。

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