フラメンコさんにはおなじみのヘレスのフラメンコフェスティバルですが、普段フラメンコに触れていない方には何ことやら?なのだと思います。
ちょうどヘレスのフラメンコフェスティバルについての質問をいただいたので、ヘレスのフラメンコフェスティバルの雰囲気や公演について詳細を書いてみます。
2月末の時期にヘレスを観光で訪れようとしている人は、普段と街の雰囲気も違うし、ホテルが高くなっていることを頭に入れておきましょ。
というわけで、ヘレスのフラメンコフェスティバルについてご紹介します。
ヘレスフェスティバルとは
ヘレスフェスティバルとは、毎年2月にヘレス・デ・ラ・フロンテーラで開催されるフラメンコのフェスティバルです。
スペイン国内はもちろん世界各国から公演を観に来たり、参加者が集まり、普段は静かなヘレスの街も人でいっぱいになります。
毎日開催される公演
ヘレスフェスティバルの期間は、毎日大きなビジャマルタ劇場や小さな劇場、教会、ボデガ、ペーニャなどでフラメンコの公演が開催されます。
公式の公演はヘレスフェスティバルの公式ページに掲載され、それ以外ではペーニャの並行プログラムや「guarida de angel」のプログラムがあります。
ビジャマルタ劇場の公演はフラメンコの大きな作品で、小さい劇場や教会、ボデガなどではリサイタルだったり、もう少し規模が小さい公演。
ペーニャや guarida の公演は地元のアーティストが出演したり教室の発表会のようなプログラムのこともあります。
昼間を含め1日にいくつもの公演があり、18時、21時、0時みたいな感じ。私はやったことありませんが、1日4公演観る人も少なくないようです。
公演の内容が玄人向けかどうかの質問をいただいたのですが、確かに普段からフラメンコに触れているお客さんが圧倒的に多く、特に大きな劇場公演は作品になっているので、いわゆる一般的なイメージのフラメンコと異なる場合があります。
オーソドックスな(という言い方が正しいのかわかりませんが)フラメンコを観たいなら、大きな劇場作品は避けた方が良いかもしれません。ペーニャや guarida de angel の催しは、普段のペーニャで観られるフラメンコに近いと思います。
2週に渡って開催されるクルシージョ
ヘレスフェスティバルの期間中は2週に渡ってクルシージョが開催されます。
公式くるシージョのスケジュールもヘレスフェスティバルの公式サイトに掲載。前半の1週目と後半の2週目の間には1日の休みがあり、それぞれ別に申込みが必要です。
1日に何個ものクルシージョが組まれ、同じ時間に複数のクラスがあります。クルシージョは1講座で2時間越えとかなり長め。値段もお高め。
マネーの関係で私は受講したことがないのですが汗、普段はクラスをしないアーティストのクラスも集中して受けることができる貴重な期間です。
公式クルシージョ以外にもフラメンコのスタジオではフェスティバル期間中にクルシージョが開催され、ヘレスのアーティストを始めとしたアーティストのクラスを受けることができます。
ヘレスフェスティバルのチケットやクルシージョ申込み
ヘレスフェスティバルでは公演のチケット事前購入やクルシージョの事前申込みが必要です。
直前になると公演が売り切れたり、クルシージョが満席となってしまうこともあるので、ご注意!
公演のチケット
劇場や教会、ボデガ、小劇場などで開催される公式の公演は、事前にチケットを購入しておく必要があります。
2020年のヘレスフェスティバルは2019年11月にチケットの販売が開始され、人気の公演は瞬く間に売れました。
フェスティバル公式の公演は、オンラインで購入したら劇場で引き換えというちょっと面倒な手順。公演のチケットをまとめて引き換えできるので、ヘレスに到着したらすぐ引き換えます。
公式の公演以外も guarida de angel のライブチケットは、事前に購入することをおすすめします。
売り切れると入場できませんし、後で購入した場合は入場できても上の立ち見席に案内されます。っていうかされました…。
なお、ヘレスフェスティバルの公式クルシージョを申し込むとビジャマルタ劇場公演のチケットが付いてくるので、公式クルシージョを申し込む場合はチケットの購入が不要です。詳しくは次の項。
クルシージョ申込み
ヘレスフェスティバルのクルシージョ詳細は9月頃に明らかになります。
人気のアーティストはクラスが埋まってしまうこともあるので、お目当の先生がいる場合は申込み開始となったらすぐに申し込んだ方が良さそう。事前の支払いが必要です。
ヘレスフェスティバルの公式クルシージョを申し込むと、ビジャマルタ劇場の鑑賞チケットが付いてきます。
公式クルシージョは前半と後半に分かれており、前半のクルシージョを申し込んだ場合は前半の劇場公演、後半クルシージョに申し込んだ場合は後半の劇場公演のチケットをもらえる仕組みです。
つまり、前半のクルシージョのみ申し込んだ場合は、後半の劇場公演チケットは付いてこないのでご注意ください。
ヘレスフェスティバル中の街の雰囲気
ヘレスフェスティバル中は、普段は静かなヘレスの街に多くの人が滞在します。
噂によるとスペイン人の次に参加者が多いのが日本人。ヘレスは小さな街なので日本人の姿をまぁ本当に見かけます。バルに行ったら1組はいるよくらいな感じ。
素朴な田舎の街の雰囲気をイメージしてヘレスフェスティバルの時期にヘレスに行くと、かなり印象が違うかもしれません。昼間も夜も多くの人が歩いています。
とにかく活気のある2週間です!
ヘレスフェスティバル期間中の宿泊施設
そんな感じで多くの人がヘレスに押し寄せるので、宿泊施設は埋まりがちで値段も高くなりがちです。
ヘレスフェスティバル狙いの人は前の年の9月くらいから旅行スケジュールを立て、宿泊施設を押さえています。ヘレスフェスティバル目当ての人は、早めに宿泊施設を予約しておくのがおすすめです。
普段はヘレスのホテルを予約するのに苦労することはないと思いますが、旅行者さんはヘレスフェスティバルの期間中はなかなかホテルが予約できない、または予約できても高いことは覚悟しておいた方が良さそうです。
フラメンコフェスティバル期間中にヘレスに泊まるなら、早めに予約するのがおすすめ。多くの人が街に泊まるので、いいところから早々に埋まっていきます。
年によってはカディスのカーニバルの時期と重なることもあって、日帰りでカディスのカーニバルが楽しめます♪ただし、カディスも宿泊施設の値段が高くなっています。
ヘレスフェスティバル期間中のフラメンコさんのスケジュール
私はヘレスフェスティバルに行くと言ってもセビリアから日帰りまたは1泊で出かけて1〜2個公演を観るくらいですが、日本からヘレスフェスティバル目当てでくる方々の行動力はすごいものがあります。
1日短くても2時間以上あるクルシージョを受け、その後に劇場公演や小スペースでやる公演を2つや3つはしごして観たら、早く帰っても寝るのは2時〜3時。翌朝起きたらまたクルシージョへ向かう、というようなかなり忙しいスケジュールのはずです。
その合間にご飯を食べて、フラメンコ小物のショッピングをしたり、お友達とお茶したり。練習着から劇場公演用のドレスに着替えてetc…
私は今年ヘレスに3泊したので、忙しくも充実したヘレスフェスティバル生活を送る人々を見て、いいな〜とうらやましく思いました。
ヘレスフェスティバルの時はクラスと劇場公演の間にあまり時間がなかったりして、そのまま普段着で劇場に行く人もいますが、ビジャマルタ劇場のような大きな劇場に行く時はおしゃれしていった方が実は浮かないと思います。
時間があればぜひドレスアップして出かけてみて♪
2月末〜3月頭のヘレスはフェスティバルで大賑わい
ヘレスフェスティバルは毎年2月末〜3月頭の2週間で開催。この時期のヘレスはフラメンコの催しでいっぱいで、賑わっています!
たくさんの公演やクルシージョがあるし、フラメンコさんならとっても心躍る2週間。観光でヘレスを訪れる場合は、街の雰囲気や宿泊施設の事情は考慮しておいた方が良さそうです。
私の今年のヘレスフェスティバル訪問はほぼ終わったのですが、来年も行けるといいな。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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