スペインのクリスマスは1月まで続きます。どちらかというと1月の方が伝統的なクリスマスと言えるのかもしれません。
1月5日にスペインのクリスマスパレード「カバルガータ」、1月6日に東方三賢者からのプレゼントが控えているからです。
スペインでクリスマスシーズンを過ごしたら、パレード「カバルガータ」をぜひ楽しんでみてください。大きいバッグを用意して見に行こう!
というわけで、スペインのクリスマスパレード「カバルガータ」とセビリアの「カバルガータ」のルートについてご紹介します。
スペインでクリスマスプレゼントをもらう日はいつ?
クリスマスプレゼントはサンタクロースが24日の晩に各家に置いていくので25日の朝にもらう、というのが普通と思っていましたが、スペインでは異なります。
まず、プレゼントを配っているのはサンタクロースではないです。
プレゼントは東方の三賢者(Reyes Magos)たちによって5日の夜中に各家に配られ、6日の朝にはツリーの下に置かれている、という仕組みです。
1月5日に市長から東方の三賢者に、セビリア市の全ての家を開けることができる鍵を渡す儀式があります
その鍵を使ってお宅へ侵入しているというわけ。(あ、侵入なんて言ってはいけませんね。)
最近ではサンタクロース(スペイン語でPapa Noel)と、東方の三賢者と両方からクリスマスプレゼンとをもらう子どももいるそう。つまりクリスマスシーズンに2回プレゼントをもらうということです。
1年に2回も、しかも短いスパンでもらうなんて贅沢だね!
東方の三賢者とは?
東方の三賢者(Reyes Magos)とは、誓約聖書の中でイエス・キリストが生まれた際に拝みに来たとされている3人です。
- メルチョール(Melchor)
- ガスパール(Gaspar)
- バルタサール(Baltasar)
スペイン人のお友達のざっくりした説明によると、メルチョールは青年の姿をしたヨーロッパの王様、ガスパールは老人の姿をしたアジアの王様、バルタサールは青年の姿をしたアフリカの王様だそうです。ふむふむ。
東方の三賢者の中ではバルタサールが一番人気だそう。人気の理由を聞いたら、「黒くてかっこいいから。」とのことです。
これまたお友達のざっくりした説明によると、東方の三賢者がキリスト誕生の際にキリストにプレゼントを渡したというのが発端となって、東方の三賢者がクリスマスプレゼントを配るという文化になったそうです。
キリスト誕生が25日とされていますが、1月6日に渡すまでに時間がかかったのね。東方の三賢者は道中で年越ししたのでしょうか?
カバルガータは東方の三賢者が行うパレード
パレードという表現が正しいのかわかりませんが、カバルガータ(la Cabalgata de Reyes Magos)は、スペインのクリスマスパレードです。
キラキラに装飾された山車が街中を一周するのがカバルガータ。
山車には東方の三賢者のほか、子どもがたくさん乗っていて飴を配りながら(いや、正しくは投げながら)、セビリア市内を周ります。
見物客はバッグやビニール袋を持ってきていて、そこに飴を投げ入れてもらうという面白いイベントです。
カバルガータはまだ明るいうちにスタートして、だんだんと暗くなってきます。
パレード沿いは人でごった返しているので、飴をもらうために少しでも注意を向けようと、「Guapaaaa aquiiii.(かわいこちゃん、こっち!)」とか「Fuerteee!!(強く!)」と叫んでいる人多かったです。
山車に乗っている人たちは、結構な勢いで飴を投げつけてきます。
私は飴が歯に直撃しとても痛かったし、友達は鼻に直撃して擦り傷になってました。
そして、投げられた飴は隣の人との取り合いです。宙で飴をキャッチするのはなかなか難しいから、いかに早く拾うかが重要。
カバルガータはある意味戦いなのです。
東方の三賢者の山車が通る前はアバニコ(扇子)を持った人たちが通り、その後に三賢者がそれぞれ登場。
メルチョール→バスパール→バルタサールの順で登場しました。彼らが通る時の歓声は一段と大きくなり、降ってくる飴の数も多くなります。
パレードの山車に乗るためには参加料を支払う必要があるそうです。参加料は150ユーロ。結構高い。
カバルガータが終わった後
カバルガータの後の道路がどうなっているか、想像がつく人も多いと思いますが…飴だらけです!そして道がベタベタ。
カバルガータの日は、汚れてもいいスニーカーで行くのがおすすめ。
家に入る前に玄関マットできちんと飴を落とし、それでも落ちなければ濡れ布巾などで拭きましょ。そうでないと家がベタベタになる大惨事になります。
カバルガータの日の夜は清掃車が街を回って掃除しています。Lipsam(セビリアの清掃会社)ありがとう。
拾った飴は家に持ち帰り、日々日々食べます。
銀行の飴が多い。さすが銀行は財力あるね。
ロスコン・デ・レジェスを食べるスペインのクリスマス
スペインのクリスマスパレード「カバルガータ」終了後は、お友達とロスコン・デ・レジェス(Roscón de Reyes)を食べました。
ロスコン・デ・レジェスは、スペインでクリスマスの時期に食べるケーキというか菓子パンのようなものです。
正直、ロスコン・デ・レジェスは想像通りの味。みんな「今年のは超おいしー」とか言って食べてますが、年によって味に違いが出るものでもなさそうな…おっと失言。
ロスコン・デ・レジェスの中には人形とコーヒー豆が入っています。
人形を当てた人はその年の幸運が訪れると言われていて、コーヒー豆だった人はロスコン・デ・レジェスをおごるというお決まりごとがあるのです。
2020年はカバルガータの後に近くのカフェでロスコンを食べたのですが、人形を当てました!
サーブされた時点で見切れていましたが、中には戦士みたいな人形が入ってました。これ誰?
1月6日はプレゼント受け取りデー
クリスマスパレード「カバルガータ」の翌日の1月6日は、朝から家族で集合。
クリスマスツリーの下に親がプレゼントを設置東方の三賢者からのプレゼントが置かれています。
まずは子どもたちからプレゼント開封の儀式。その後は大人。プレゼントの包装紙にそれぞれ名前が書かれています。
まさかの私のプレゼントも用意されていました。ピンクのかわいいストール。わーいうれすぃ!
スペインのクリスマスは年明け!
こんな感じでスペインの長いクリスマスは幕を閉じました。年明けのクリスマスというのは、なんだか新鮮です。
私は2017年に初めて「カバルガータ」に参戦し、2018年はさらにたくさん飴を拾いました。うひ。
2016年はアルバセテに行っていてちょうど5日の夜に帰って来たので、その頃にはもうカバルガータは終わっていて、ベタベタした道だけ歩いたのを覚えています。
そして年明けのクリスマスが終わった後は冬のセールの開始です!セビリア中心部は人の海でした。試着するにもレジで買うにも20分とか待たないといけないのが苦痛。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして、こんにちは!たまごと申します(HNでしつれいします)!
兄が十日ほど前からスペインに留学に出発したのをきっかけに、大学でスペイン語をかじっているのも相まって、スペインについて調べるネットサーフィンをしていたところ、このブログにたどり着きました。
記事を読みながら、スペインでの生活がどのようなものなのかなぁ、楽しいだろうなぁ、と想像が膨らみます。文章からエキゾチックなイメージが浮かんできて、わくわくします。
…なんだか私も留学したくなってきました~~!笑
ブログ更新おつかれさまです。
コメントしつれいしました。
>たまごさん
初めまして!コメントありがとうございます(^^)
お兄さん留学生活が始まったのですね!それは楽しみですね♫
初めはやはり言葉の壁にストレスを感じると思いますが、慣れてくるとそれ以外のことが見えてきて、色々な文化の違いが興味深くなってくると思います。あと食事も!もちろん日本食はとても恋しいですが。
お兄さんの留学先の地域によっては、私のブログと全然異なるかもしれません。アンダルシアの人はマドリッドやバルセロナの人に比べるとゆるいと言われていますので・・・。
また遊びに来てくださいね♩