ヘレスはシェリー酒の香りとタバンコの文化を楽しむ町だと感じました。そしてフラメンコも。
ヘレス・デ・ラ・フロンテーラに2週間滞在してセビリアに戻ってきました。
せっかくだからヘレス観光でもしようかなと思ったけど、いまいち惹かれる観光名所的なものがヘレスにはない。だからシェリー酒に囲まれた日々を過ごしました。
実はヘレスに滞在するのは17年ぶりくらい。その時は家と学校の往復しかしてなかったから、ほとんどヘレスの町を見ていない。シェリー酒とか飲めなかったし…。
ヘレスは本当に落ち着いた町だった。またヘレスに滞在したいな。
タバンコ文化の根付く町ヘレス
ヘレスと言えばシェリー酒をイメージする人も多いと思います。
ヘレスにはシェリー酒の酒醸工場(ボデガ)がいくつかあって、ボデガの前を通るとシェリー酒の甘い香りがするのです。「あー私ヘレスにいるんだな」と感じる瞬間その1。
街中にもシェリー酒の樽が設置。やはりヘレスはシェリー酒の町なのだなと感じる瞬間その2。
かわいいヘレスの駅舎の前にもシェリー酒の樽。
シェリー酒のボデガ見学はヘレスの観光名所と言える場所です。シェリー酒が好きな人や、製造方法が気になる人はボデガの見学に行くとおもしろいかも。
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そして、ヘレスにはシェリー酒と合わせてタバンコの文化が根付いている。
「タバンコ」とはシェリー酒の直売所で、バルのような機能も兼ね備えたところ。タバンコの店内にはシェリー酒の樽があり、シェリー酒を買いたい人は樽から注がれたシェリー酒をボトルで購入できるのです。
ヘレスの人たちはバルのような感覚でタバンコに行き、昼食前や夕食前にシェリー酒を一杯飲んでいく。ヘレサーノにおすすめされたのはアモンティリャード(Amontillado)と呼ばれる辛口よりのシェリー酒。
何か食べたければ、タバンコでタパスをつまむ。夜はフラメンコのイベントがあるタバンコも。
タバンコでは1杯1.2ユーロ程度からシェリー酒を飲むことができます。種類も豊富で、ブランドものシェリー酒もあれば自家製シェリー酒もあり。
アモンティリャードの次に飲むのはオロロソか?と考えながら隣のおじさんにおすすめを聞く。日ごとに異なるシェリー酒を飲んでみるのも良さそう。
バルのようにタバンコに立ち寄っては、カフェを頼むようにシェリー酒を頼んでいく人たち。セビリアでは見かけないタバンコの文化が、ヘレスには根付いているなと感じたのでした。
ちゃんとした食事ができるタバンコの中では、「タバンコ・ラス・バンデリージャス」のタパスがおいしかったです。胃が元気な人はぜひ!
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ヘレスのタバンコでフラメンコを見るなら「タバンコ・エル・パサヘ」へ。ここは有名タバンコで雰囲気は抜群。
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目の前のフライを買って持ち込みして、シェリー酒飲みながら食べられるタバンコはお気に入りました♪
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ヘレサーノたちとシェリー酒
シェリーという名前は、ヘレスという地名から来ているそうです。シェリーは英語。だからスペインでは通じない。
スペインではシェリー酒は「vino de Jerez/ヘレスのワイン」という言い方をします。シェリー酒とワインは似ているようで異なるものな気がするけど、ヘレスのワイン。
ヘレスのバルではシェリー酒が置いてあるのは当たり前だから、直接シェリー酒の種類を指定してオーダーします。「フィノ」「アモンティリャード」など。
シェリー酒は食事中に飲むものではなく、食前やカフェのような感覚で飲むと教わりました。「食事中はやっぱりワインでしょ」って。
だからヘレスには朝からバルでシェリー酒を飲む人もたくさん。
とヘレスのおじさん。私が驚いていたら
って。日本酒や焼酎の産地の子供はそうかもね…私は湾岸育ちなんで違ったYO.
町を歩けばシェリー酒の香りがし、バルでは朝からカフェの代わりにシェリー酒を飲み、夜はタバンコでつまみながらシェリー酒を飲む。
シェリーに囲まれている生活!
ヘレスのフラメンコのペーニャ
ペーニャフラメンカはフラメンコが見られる場所。ソシオ(socio)と呼ばれる会員たちがお金を出しあってペーニャを維持運営し、アーティストのライブを開催します。
ヘレスのペーニャは入場無料。どんなに有名なアーティストのリサイタルであっても無料。これはすごい。
ヘレスの素晴らしいところはペーニャがタダなところ!ソシオが多くてしっかりしてるのか、助成金的なものがあるのか。セビージャも無料になったらいいのに🤓
しかもペーニャで見られるアーティストもすごい!今日はこれからJuan VillarとNiño Jeroです。この2人のライブが無料なんですよ、奥さん! pic.twitter.com/y4WsFrklJu — moni@スペインセビージャで修行中 (@moni0623) 2018年10月13日
セビリアのペーニャでは6ユーロ〜10ユーロの入場料がかかるから、ヘレスのペーニャは無料と知った時は驚きました。仕組みはどうなっているのだろう。
ペーニャにはカウンターがあって、飲み物や食べ物を頼むことができます。ここでももちろんみんなが頼むのはシェリー酒のよう。
モンタイートと呼ばれる小さなサンドイッチをつまみながらシェリー酒を飲むヘレサーノたち。なので、私も真似してシェリー酒を頼みました。うふふ。
ヘレスの観光名所
ヘレスには「これがメインです!」と呼ばれる観光名所はない気がするけど、カテドラル(大聖堂)やアルカサルなどスペインの歴史ある町と感じるスポットはあります。
美しい見た目のヘレスのカテドラル(大聖堂)。
ヘレスのカテドラルの前にはなぜか自撮りスポットがあります。これは自撮りではなく正面撮り。
ヘレスのアルカサルは昔の要塞。現在は公園と一体になってます。
8月に開催されるヘレスのビエルネスフラメンコはアルカサルの中が会場。
フラメンコをやっている人なら、パケーラの像や
ロラ・フローレスの像は観光したい場所になるでしょう。
ロラ・フローレスの像の近くには、特大アルボンディガスが名物のタバンコがあります。アルボンディガスはビミョーだったけど、他のタパスはおいしかったのでおすすめ。
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ヘレスの中心部
ヘレスの中心部にあるのはアレナル広場。
小さいメリーゴーランドがあります。中心部と言ってもこじんまり。
前は「Gallo Azul」というおいしいバルがあった場所は、現在はバルは潰れてペドロ・ドメックの建物になってました。注目すべきは隣の時計。よく見ると数字じゃなくて「PEDRO DOMEQ」
時計の下には方向を指し示すものが。こっちはカディス。
反対側はセビリア!
ヘレスの中心部はバルがたくさん。小道に入るとバルやタバンコが続いていたりします。
中心部のバルでは「Meson del Asador」のとろとろの牛テールがおすすめ。アンチョビとブルーチーズ乗せのレタスもおいしいよ!
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落ち着いた町ヘレス
セビリアのように学生や外国人が集う街ではないから、ヘレスはとても落ち着いていました。
週明けの月曜〜水曜くらいまでは夜のバルはシーンとしてるし、人もあまり歩いていない。週末になるとみんなバルやタバンコに出かけるという動きのようです。
短い期間でヘレスに滞在する場合は、週末に合わせて滞在するのがおすすめ。月曜・火曜だとヘレスの夜は静まり返ってるかもしれません。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
中心部にあって便利な「Tryp Jerez」
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