セビリアの街中を網羅するように走っている市の路線バスは「TUSSAM」と言います。
なんと発音するのか知らなかったけど、トゥッサムらしいです。
今回はこのセビリアの市バス「TUSSAM」の乗り方やTUSSAMカード、「TUSSAM」バス乗車時の注意点についてまとめてみます。
TUSSAMの車体
セビリア市内は近距離の町へ出ているバスや、市内を周遊する観光バスなど、TUSSAM以外のバスも走っています。
TUSSAMの車体には、赤色に黄色の文字(おうど色に近い)が書いてあります。お間違えのないように。
上記は2台分がくっついた車体。乗車人数が多いとこうなるみたい。
セビリア市内の主要なところはTUSSAMバスで行ける
TUSSAMは広範囲を走っているバスなので、セビリア市内の主要なところはTUSSAMのバスで行けます。乗り換えが必要なケースはあると思うけど。
セビリアセントロ内の狭い通りは、ワゴンくらいのサイズのTUSSAMバスが通ってたりします。
TUSSAMのバスの運行時間は、おおよそ朝6時台が始発で、最終が23時台。「Nocturno」と呼ばれる夜行運行している区間もあります。
TUSSAM のバスの乗り方・降り方
いざ乗る時に慌てないように、TUSSAMのバスの乗り方・降り方を知っておきましょう。
バスに乗るとき
TUSSAMのバス停にはいくつかのルートのバスが止まるので、自分の乗りたいバスが来たら手をあげます。
何もしないと通り過ぎられることがあります。
私は手を挙げてなくて、実際に通り過ぎられたことがあります…汗[
いくつかの駅には電光掲示板があって、次のバスがいつ来るのか表示されています。その通りに来ないこともあるけどね。
バスから降りるとき
降りるときは日本と同じく「降りますボタン」を押します。
大体誰か降りるので自分が押さなくても大丈夫だったりするけど、誰も押さないとこれまた止まらずに通り過ぎられることがあると思います。
誰かが「降りますボタン」を押している場合、バス前方の掲示板が「PROXIMA PARADA SOLICITADA」と赤く点灯しています。
TUSSAMカードを買うとお得
日常的にTUSSAMのバスを利用する可能性がある場合は、TUSSAMカードを買っておくとお得です。
というか、TUSSAMカードは絶対に買ったほうが良いです。
通常のTUSSAMカード
乗車して1回分を現金で支払うと1.4ユーロです。
チャージ式のSuicaみたいなTUSSAMカードを使うと、1回あたり0.69ユーロで乗ることができるのでお得です。乗り換えをする場合は1時間以内のみ有効で、0.76ユーロです。
観光客向けのTUSSAMカード
短期旅行者向けには1日乗り放題の5ユーロのカードと、3日間乗り放題の10ユーロのカードがあります。(別途デポジット1.5ユーロ)
セビリアは徒歩でも回れる街なので、市内中心部を観光する際にバスに乗ることはあまりないと思いますが、滞在先のホテルが市内から離れているなどの場合は、このカードを使うとお得になると思います。
この旅行者向けの乗り放題カードはプラド・デ・サンセバスティアンやアラメダ、マカレナなどにあるTUSSAMのオフィスで購入できます。
その他のTUSSAMカード
30日乗り放題のカードは35.3ユーロです。1ヶ月の短期留学なら元が取れそうな、取れなさそうな値段ですね。
その他、1年乗り放題や学生割引、シニア割引、短期旅行者向けの乗り放題、などかなりの数の割引カードがあります。
これらのカードを購入する場合は、パスポートなどの身分証明書のコピー提出が必要。上記と同じく、TUSSAMのオフィスで購入できます。
カードの種類について詳しくはTUSSAMの公式サイトを参照ください。
TUSSAMカードの購入はキオスコで
チャージ式の通常のTUSSAMカードは街中にあるキオスコや、タバコが売っているところで買えます。
このように店先に「RECARGUE AQUI」と書いた紙が貼られています。
「バスに乗るためのカードがほしいのですが」と言えば、「いくら分チャージしますか?」と聞かれます。
通常のカードをチャージする場合、チャージのミニマム額は7ユーロ(約10乗車分)で現金払いのみです。初回は1.5ユーロのデポジットが必要。
「sin transbordo」が乗り換えなしの場合のチャージ、乗り換えをする場合は「con transbordo」でチャージします。
乗車後にチャージがないと気づいた場合
バスに乗って機械にかざした際にチャージが足りないとわかった場合、例えば0.5ユーロしか残ってない時、日本だったらその場でSuicaのチャージができますよね。
TUSSAMカードはバスの中でチャージはできません。チャージは前もってキオスコでやっておきましょう。
1回は不足金額があるまま乗れます。なぜかそこは珍しく信用をもとにサービスが作られているみたいで、次にチャージした時に不足額が差し引かれる仕組みになっています。
TUSSAMバス乗車における注意点
TUSSAMバスにはルールがあります。念のため事前にルールを確認しておいてね。
21時以降はお釣りがない
TUSSAMのバスでは、21時以降はお釣りがないのでジャストな金額で払わなければいけないということになっています。
5ユーロ紙幣で払おうとしていて「お釣りがありません」と乗車を断れられている人を実際に見たことがあるので、現金払いで21時以降に乗る場合は注意してください。
大きなスーツケースはNG
機内持ち込みサイズの小さいスーツケースは大丈夫ですが、それを超える大きなスーツケースはバスに持ち込みできないことになっています。
が、実際には乗せてくれることも多いです。そこは運転手さん次第みたい。
一応TUSSAMが出しているお願い事項では大きなスーツケースはNGとなっていますので、ご注意ください。
TUSSAMのスマホのアプリ
TUSSAMのスマホアプリがあります。
このTUSSAMアプリで確認できる項目は以下です。
- バスの時刻表確認ルート
- 近くのバス停検索
- カード(個別のナンバーが割り振られている)の使用履歴
いざという時にチャージがない!と焦らないように、たまに履歴をチェックし、時間のある時にキオスコでチャージしておくのを忘れずに。
セビリアの春祭りの時期の特別運行バス
Feria de Abril(セビリアの春祭り=フェリア)の時期はフェリア特別運行のバスが走っていて、夜中もずっとノンストップで運行しています。
TUSSAMがあると移動が便利
わたくしは普段はチャリを活用していますが、スーツケースがある時と目的地があまりに遠い時はTUSSAMのバスに乗ります。
TUSSAMのバスがあればセビリア市内のたいていどこにでも行けるので、本当に便利です。
でも、乗車賃が塵も積もればだから、大体自転車を使ってるというか自転車を使いなさい!と自分に戒めを込めています。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
コメント
コメント一覧 (1件)
観光客向けのTUSSAMカード
この旅行者向けの乗り放題カードはプラド・デ・サンセバスティアンやアラメダ、マカレナなどにあるTUSSAMのオフィスで購入できます。
→街中で一番近いのはプラド・デ・サンセバスチャンです。アラメダ・マカレナは遠い。TUSSAMのオフィスはバスセンターの外にあるシルバーの四角い売り場で日曜はお休みです。平日はたしか8:00くらいから窓口があいていたと思います。(2024年6月情報)