2019年4月22日より日本への肉製品の持ち込み禁止が強化されました。さらに2020年7月1日から罰則が厳しくなりました。
これまでも肉製品の持ち込みは禁止だったのですが、空港で見つかった際に任意放棄すれば済んでいた感じがあります。
罰則があまり厳しくなかったので、スペインからお土産で生ハムやサラミなどをお持ち帰りしていた人はいるのではないでしょうか。
しかし、2019年4月22日以降は罰則を強化すると農林水産省が事前告知をしていて、任意放棄でも罰せられる可能性があります。そして、2020年7月1日からはさらなる厳罰になりました。
というわけで、肉製品の持ち込み禁止強化の内容について。
スペインから生ハムやサラミを持ち帰りするのは絶対ダメだYO!!
農林水産省が日本への肉製品持ち込み禁止を強化
今回ニュースになっているのは、2019年4月22日から農林水産省が日本への肉製品持ち込み禁止を強化するというものです。
具体的にどういうことかというと、海外からお土産などで肉製品を持ち込もうとする時に、輸入申告・検査証明書のない場合は、違法な持ち込みとされ罰則の対象になるということです。
例えばスペインの生ハムやサラミなどのお肉(加工品含む)を、お土産として買って日本にお持ち帰りするのは違法です。個人消費・真空パック・加熱品、どれもNG。
検査証明書のある肉製品は申告すれば持ち込み可能ですが、ヨーロッパでは検査証明書が添付されている肉製品はほとんどないようなので、実質ヨーロッパの肉製品は持ち込めません。
詳細は農林水産省動物検疫所の告知ページをご参照ください。
肉製品違法持ち込みの罰則内容
今までは空港でスーツケースを開けるよう言われて肉製品の持ち込みが見つかったとしても、任意放棄(その場で持ち込みを放棄)すれば罰せられることはなかったと思います。
しかし、今回は農林水産省が罰則強化をわざわざ告知しており、肉製品を不正に持ち込もうとした場合は違法行為として罰則を強化するとのこと。
家畜伝染病予防法が改正されたそうで、2020年7月1日〜罰則内容がさらに厳しくなりました。
- 3年以下の懲役
- 300万円以下の罰金(100万円だったものが引き上げ)
農林水産省のページでは
違法な肉製品などの畜産物の持ち込み等により、逮捕された人もいます。
とも書かれていました。本気度合いが伝わりますね。
詳細は農林水産省動物検疫所の告知ページをご参照ください。
肉製品の検疫が強化される背景
これまでも肉製品の持ち込みは法律でNGとなっていました。が、見つかっても任意放棄という逃げ道があったのでさほど気にしていなかった人が多いと思います。
今回検疫が強化された背景には2019年1月に、中国人がお土産として中国から持ち込もうとしたソーセージから、アフリカ豚の生きたウイルスが見つかったことによるようです。
生きたアフリカ豚のウイルスが見つかったのは日本国内で初めて。その際は検疫で持ち込みを防げたものの、感染を防ぐために今後検疫が強化されることになったようです。
「バレなければ持ち込みできる」はやめよう
「スーツケースの中に入れて、バレないように生ハムを持ち込んじゃえば大丈夫でしょ?」と、これまではスペインのお土産で生ハムを黙ってお持ち帰りしていた人もいると思います。
「バレなければ大丈夫」という考えは今後は捨てた方が良いです。
空港には検疫探知犬という犬たちがいて、肉製品の臭いを嗅ぎ分けています。実際にこの犬によって、海外の肉製品を日本に持ち込もうとしたのが見つかった人はかなり多くいるのは事実。
また、犬に見つからなくても出口でスーツケースを開けるよう言われればバレます。
肉製品の持ち込みは違法として罰せられる可能性があるだけでなく、肉のウイルスなど伝染病が蔓延する原因になることもあって危険です。
検査証明書のない肉製品の持ち込みはやめましょう。
スペインの生ハムは日本に持ち込みできない
スペインのお土産として生ハムやサラミをお持ち帰りしたいという気持ちはわかります。おいしいですもんね。
しかし、スペインの生ハムを日本に持ち込むのは違法ですし、変な病気が日本に持ち込まれたら危険なので持ち込みは絶対にやめましょう。
肉製品の持ち込み禁止は今に始まったことではありません。これまでは任意放棄で甘く見られていただけ。
スペインで売られている肉製品は日本に持って帰れないことを今一度確認しましょ。
スペインの生ハムはスペインで食べるからおいしいのだ。と思って、スペインにいる間に思う存分食べよう!
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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