グラナダの街を歩いていると、ところどころでザクロモチーフを見かけます。
スペイン語 “granada” は都市としての地名の他にザクロという意味もあり、そのザクロが街に散らばっているような感じなんですが、ここで疑問が湧くのは
なぜザクロ?ということです。どうやら「グラナダ」という地名の起源には、いくつか説があるよう。
というわけで、グラナダとザクロの関係、都市Granadaの名前の由来を調べてみました。
グラナダの街中にあるザクロモチーフ
グラナダの通りを歩いていると、たまにザクロモチーフを見かけます。道路だったり電柱だったりいろんなところで。
なんでザクロ?と思う人も多いはず。セビリアの街はこんなかわいらしいモチーフではなく「NO8DO」のロゴだからね…。
スペイン語 “granada” には「ザクロ」という意味もあるので、granada=ザクロがモチーフになって街を飾っているのだろうということは理解できます。
そこで疑問が湧くのは、都市名グラナダはザクロと関係があるのか?ということ。グラナダという地名はフルーツのザクロから来てるものなのでしょうか?
いくつかネットの記事を漁っていたら、3つの説を見つけました。
説1:昔の地名ガルナタが音声変化した説
スペイン語で情報を検索すると一番ヒットするのは、昔の地名メディナ-ガルナタ(Medina-Garnata)のガルナタが音声学的に変化してグラナダになったという説です。
11世紀以降、現在のグラナダあたりの首都をメディナ-エルビラ(Medina-Elvira)からメディナ-ガルナタ(Medina-Garnata)に移転したそうです。
メディナ(Medina)は丘とか町のような意味を持つらしく、ガルナタ(Garnata)はアラビア語のGar-anate(巡礼者の丘)からきてるとか、ラテン語のGranado(ザクロ)からきてるとか諸説ある模様。
ラテン語についてはザクロが実るということから、この名前がついたとも。
時が経つにつれてガルナタ(Garnata)が変化して、グラナダ(Granada)になったという説です。
説2:グラナダの夕景をザクロに例えた説
2つめの説は、遥か昔にグラナダの夕景を見ていた人が、朱色に染まるグラナダを見て開いたザクロに例えたという伝説。
よくアルハンブラ宮殿の夕焼けを「燃えるアルハンブラ」と例えたりしますが、そのイメージですかね。高台からアルハンブラ宮殿やグラナダの美しい景色を見ていると、朱色の印象を持つのかもしれません。
なお、スペイン語 “granada” にはザクロという意味の他にもう一つ、「手榴弾」という意味があります。
私が見たスペイン語記事の “granada” が手榴弾の意図で書かれたのか、ザクロの意図で書かれたのか読みきれなかったので、実は手榴弾の意味だったらさーせん。
朱色に輝くグラナダを見て手榴弾のように例えた、戦いがあった時代ならなくはない話のような気もします。ただ伝説としては、ザクロの方が美しいですね。
説3:大変だったグラナダ攻略をザクロで表してる説
日本語で書かれた記事で見つかるのが、レコンキスタの間、最後まで攻略できなかった難攻不落のグラナダ(ナスル朝)を落とした大変さをザクロの固い殻で表しているという説です。
2年間陥落できなかったグラナダ(ナスル朝)を、カトリック両王が最終的に侵略してこじ開けたことを、口を開けたザクロで表しているとのこと。
確かに街中のザクロのモチーフは口を開けています。口を開けてなければ、ザクロかどうかわからないからかなとも思いますが…。
グラナダの地名の期限の真相わからず
私がネットで調べた限りは3説があるように見えたんですが、結局どれが真実なのかはわからないようです。
個人的には一つ目の説、「ガルナタ」という地名が変化して「グラナダ」が一番信憑性があるのかな〜という気がします。昔の地名がなまって現在名になるってことよくあるしね!
真相やいかに…。
もしグラナダの歴史に詳しいよ!という方や、家族がグラナダ出身で知ってます!という方いたらぜひ教えてください!
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
参考にしたスペイン語記事
El origen del nombre de Granada(inmsol)
¿Por qué la provincia de Granada tiene este nombre?(IDEAL)
コメント
コメント一覧 (2件)
グラナダってザクロのことなんですね。
私は宝塚ファンですけど、題目のグラナダ、バレンシアなど
スペインの地名が出てきます。
>西川晴朗さん
わわ、申し訳ございません。コメント返しが漏れておりました…!
スペイン語のグラナダ(granada)はざくろ、または手榴弾の意味です。
宝塚の題目にグラナダやバレンシアが出てくるとは…スペインが舞台になった作品というわけではないんですかね?
グラナダの妖艶な感じは宝塚のイメージにはぴったりな気がします、個人的に(^^)