4年スペインに住んでいて、実は一度もスペインの歯医者に行ったことがありませんでした。
スペインへ来る前に痛みに怯えながら親知らずを2本抜き、歯の根元の治療も終わらせて万全の準備で日本を出たので、特にスペインで歯に関して困ったことがなかったからです。
しかし、スペインで歯医者に行く機会は突然やってきました。そして治療はあっさり終わりました。
スペインの歯医者で治療するまでの道のりと、初めてスペイン歯科で治療して感じた良い点と「ん?」と思った点をご紹介します。
スペインへ来る前に親知らずを抜いた時の話はこちら。長期で海外に滞在する前に親知らずは抜いておこう!
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歯が欠けた取れた!スペインで歯医者に行かなければ
いつものように夜歯磨きをして、歯間のゴミを取る用の糸ようじを使っていた時のこと。
もともと歯と歯の隙間がなさすぎて糸が通りにくい箇所がありました。そこを思い切り糸ようじでグリグリしてたら…
すかーん
と歯が欠けました。ギョッ…!
ギョギョギョッ!(さかなクン登場)
しかも休日。今日歯医者やってないじゃん!
取れた歯を見ると、見た目は本物の歯のようだけど、糸ようじをしたくらいで取れてしまうのだから本物ではないのだろう。単に詰め物が取れただけ?
ただし、詰めていた部分が結構大きかったので、歯に大きく穴が空いてしまっている…。がーん。
食べ物を食べると、完全に穴に食べかすが詰まります。このままだと細菌が入りそうで嫌だな。
というわけで、スペインで初めて歯医者に行くことになりました。
スペインの歯医者で治療した流れ
私はMAPFREの「sanitaria Plus」という医療保険に入っています。
保険カードをよく見てみると、“DENTAL BASICA” と書いてある。基本の歯科治療は保険でカバーできるようです。(読んだまんまやないかーい)
MAPFREの提携病院であれば基本の歯科治療は無料なのですが、なんせ初めてでスペインの歯科事情がわからない。
だから初回はおとなしく、MAPFREの「Centro Medico(医療センター的なところ)」に行くことにしました。
病院の事前予約
スペインの病院は救急以外の場合は、“cita” と呼ばれる事前予約をしなければいけません。
MAPFREの保険に入っている人は、オンラインまたは予約センターに電話すれば予約が取れます。
今回詰め物が取れただけで痛みはなく、そこまで急いでなかったので1週間後の予約を取りました。
初診
事前にアポを取った日に病院に行き、歯が欠けたんですと事情を説明。一応取れた歯も見せたら、「あーこれは本物ではないよ」だそうです。
私の口内をまじまじと見ながら女医さんは、私の銀歯にとても興奮していました。
だって。
歯科助手さんにも「見てみて、これが銀歯よ!なんてきれいに作られているの!」と説明するほどに、私の銀歯が気に入ったようです。
穴が空いた部分に応急処置の詰め物だけして終了。
そして「新しく詰め物するには保険の “DENTAL BASICA” ではカバーできないので、本日は予算をお渡しします。治療するには後日また来て」と言われました。
予算取得
初診が終わったら別部屋に通され、予算の提示を受けます。
えっ高っ!
ディスカウントして50ユーロ?直感的に私はそう思いました。
MAPFREの医療センターって割高なのかしら、セカンドオピニオンしてみようかなと考えながら、とりあえず次のアポ(cita)は取らずに帰宅。
なんとなくツイッターで詰め物50ユーロが高いと思ったとツイート。
歯の一部が欠けてそれ治すのに50ユーロって言われたんだけど高くない?こんなにかかるの?😱#スペインの歯医者 — moni@セビージャで修行中💃🇪🇸 (@moni0623) November 11, 2019
そしたら、スペイン在住者さんに「それは安い」とのご意見をいただいたのでした。
セビリアで歯医者に行ったことがある友達にも聞いたら、相場は50〜70ユーロのようです。
日本は保険適用内で治療できる内容だけど、スペインでは保険適用外の治療になるからこれでも安い方なんですね!
セカンドオピニオンすることなく、在住者さんたちと友達の言葉を信じてこのお値段で治療をすることにしました。
治療予定日に財布とMAPFREカードを忘れる
早速電話で次のアポを取ったわけなんですけど、治療予定日に私はおバカな失態を犯しました。
お金とMAPFREの保険カードが入っているドラえもんの財布を家に置き忘れたまま出発。
seviciに乗ろうと思ったら、財布ないのに気づいてそのままドライブ〜♪じゃなくて、慌ててMAPFREに電話。
と至極当たり前のことを言われる。この時点で家に戻ってももう予約時間には間に合わない。
オーマイガー
というわけで、4日後に予約を取り直すことになりました。なにやってんだか…。
再度アポを取って治療
さて、気を取り直して迎えた診療日。今日こそドラえもんの財布は忘れないぞ!
そう決意して爽快に歯医者に向かい、無事に診療が開始される運びとなりました。
本日も女医さんは私の口内を見ては、銀歯の精巧さを大絶賛。
Espectacular!! すばらしい
Durará toda la vida 一生モノね
と素晴らしきお褒めの言葉をいただき、最後は女医さんが自分のスマホで私の奥歯をパシャリ。私の口内の銀歯は、女医さんによって語り継がれるようです。
スマホ撮影会が終わったら治療に移るわけなんですが、口を大きく開いて目をつぶっている間になんだか体験したことある感覚に襲われました。
はい、麻酔されてました。「麻酔するよー」と声がかかることもなく、沈黙の間に麻酔は行われたのです。そーゆーもん?
麻酔されたらもはや口の感覚がないので痛みはなく、シュイーンという音やガガガという音を聴きながら終わるのを待つのみです。
詰め物をしてるっぽい感覚は感じたけど、結局どんな治療をしたのかわからないまま終了。
詰め物は白と言っていたので、もしや日本では応急処置としてやるような白い詰め物をされたってこと?
最終的な歯の状態も見てないので、全て謎です。
スペイン歯科の良い点
スペインの歯医者で治療してみてスペインの歯科って良いなと思った点は、1回短時間で治療が終わったこと。
日本の歯医者だと、詰め物が1回で終わることはないはずです。型を取って型ができ上がったら詰めに行って、と最低でも2回は行くし、もっと通っていたような気もする。
スペインの歯医者では精巧に型を取ることもないから、短時間でチャッチャとやって終わります。
何度も歯医者に通わなくて済むのはイイ!
スペイン歯科の難点
反対にスペインの歯医者で「ん?」と思った点もあります。
詰め物が精巧でない気がする
日本の歯医者で治療した時は、詰め物をする時は型を取り、型ができ上がったら噛み合わせを見ながら調整して…という流れでしたが、スペインの歯医者では型取りのステップがありません。
精巧さに欠けているのではないかという心配があります。
噛み合わせとか大丈夫だよね?と。
日本では保険適用内の治療費が高い
日本では保険適用内となる治療がスペインでは保険適用外となるので高く感じます。
今回の詰め物50ユーロもそうだし、私は歯ぎしりする癖があって「マウスピースを作ったらどれくらい?」と聞いたら180ユーロと言われました。
ゾッ!
日本で歯ぎしり用のマウスピース作った時は5,000円程度だったので、マウスピースで2万円近くの治療費はものすごく高く感じました。
しかし、矯正やオールセラミックのような日本で保険適用外の治療はスペインの方が安いそうです。
日本でオールセラミックの歯を作った時は10万越えだったので、そういった治療が安いのは魅力かも。一長一短だね。
スペインの歯医者の珍体験終わり
こんな感じで私のスペイン初歯医者の体験は終わりました。
日本の保険適用外の治療費が安いとは言え、詰め物のような治療費は高いなとなんとなく感じたので、できるだけ歯医者にはお世話にならずにいきたいなぁと思ったのでした。
これからスペインで歯医者や病院に行く人へアドバイス。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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