カディスのウニ祭りでしょうゆの偉大さを再認識するの巻

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2月9日にスペイン・カディスのウニ祭りに行ってきました〜♪

念願のウニ!ウニ!

これからカーニバルが始まるカディスでは、ウニだけでなくカキやムール貝など他の魚介類のフードイベントもあります。ペスティーニャと呼ばれるお菓子のイベントも。

冬のカディスはおいしさが詰まっているのだ。

というわけで、カディスのウニ祭り “erizada” をご紹介します!

目次

カディスのウニ祭り erizada

ウニ祭りと私が勝手に命名しているイベントは、カディスの “erizada” と呼ばれるイベントです。

2年前の秋にカディスを訪れた際、バルのおにーさんから「冬にこの通りでウニフィーバーがあるよ!」と聞き、行ってみたいと思ってました。

昨年は日本に一時帰国していたので行けず…今年やっと念願叶った!

カディスのある地区の道端でウニが売られるのが “erizada” ことウニ祭り。

カディスのカーニバル時期の始まりを告げるイベントで、この数週間後には本格的なカーニバルが始まります。2020年のカディスのカーニバルは2月20日(水)〜3月1日(日)予定です。

カディスのカーニバルめちゃくちゃ楽しいのでおすすめです♪

ウニ祭りの日程

カディスのウニ祭りの日程は毎年変わります。天候とウニの出来具合によるのかな。

2020年のカディスのウニ祭りは、2月9日(日)でした。カーニバルの始まりを告げるイベントなので、1月〜2月に開催することが多いようです。

ウニ祭りの日程は結構直前にわかります。行こうと思っている人は、カディスの観光サイトなどでこまめに日程をチェック!

カディスでウニが食べられる時期

ウニ祭りを逃してしまっても、1月〜3月の冬の時期はカディスでウニが食べられます。

カディスの市場の周辺やバルで、「erizo(エリソ)ありますか?」と聞いてみましょ。

2020年ウニ祭り小旅行記スタート!

それでは、私が先日行った2020年ウニ祭りの小旅行記をどーぞ。

カディスへ到着 ビーニャ地区を目指す

12時半過ぎにカディスに到着!

カディスのウニ祭り当日
電車やバスを降りると旧市街地の入り口に

この日は気温が高めで、コートがいらないくらいの陽気です。これからもっと晴れそう。

カディスのペルラ像
カンタオーラ ペルラの像

カディスに来たら、まずは大好きなカンタオーラであるペルラ・デ・カディスの像を拝みます。

セビリアからカディスまではバスで移動。往復18ユーロ也。ウニ祭りの日はカディスに行く人が多くて混雑するので、帰りの便はabierta(未定)ではなく必ず指定しましょう。

間違えてabierta(未定)を買ってしまった場合は、カディスに到着してからバスターミナルで便指定に変えることができます。

カディスまでの行き方はこちらを参考にしてくださいませ。

路上で売られるウニ

ウニ祭りが開催されているビーニャ地区は、駅やバスターミナルから離れた海沿いにあります。GoogleMAPで “barrio de La Viña” と入れれば出てくるYO.

カディスのビーニャ地区のウニ祭りで集まる人々
ものすごい人の量

ビーニャ地区の通りには、ものすごいたくさんの人がいます。みんなウニ祭りを楽しみに待ってたんだね。

カディスのerizadaの路上のウニ
路上で売られるウニ

こんな感じで路上でウニが売られています。その場でカットし、お皿にどどんと盛る豪快なスタイル。

カディスのウニ祭りで見たカキ
カキも売られてる

カキも売られていましたが、私はアレルギー持ちなのでパス。このカキはちょっと大丈夫かなと思ってしまったが…。

カディスのウニ祭りの路上のウニ
ウニの争奪戦

人が多すぎて列もあってないようなもんなので、頼んだもん勝ちな感じです。テーブルの周りに陣取るも、海水がテーブルからこぼれてコートがビッチョリになりました。

コートが海の香りに…。ウニ祭りに行く人はきれいな格好をしていかないように注意しましょ。海の香りがどっさり服につきます。

カディスのウニ祭り
1皿7ユーロ

3人だったので2皿頼みました。私たちの順番の頃にはウニがスッカスカになっていて、中身がほとんどないウニばかりに。とほほ。

カディスのウニ祭りのウニ
海の味がするウニ

ウニ祭りのために、実はしょうゆを持参していました。が、とりあえずはそのままで、スペインのウニを初めて食べてみることに。

気になるウニの味はというと、磯の味や海の味って感じ。

ウニの身だけでなく周りの海藻?も一緒になっているので、スペインのウニは日本で食べるウニの味とはだいぶ違います。

ウニの無料配布!?

外れのウニを引いちゃったかな〜って感じで諦めきれなかったので、再度別の場所でウニを探すことに。そしたら、とっても長い行列を見つけました。

カディスのウニ祭りの無料のウニの列
2つの通りにまたがる行列

なんだなんだ?と思って並んでる人に聞いたら、なんと無料でウニが配られているんだって!そのための列のようです。

それは是非いただきたいと並んでみたものの、ものすごい長い列で全然進まない。地元の人曰く、2〜3時間は並ぶかなとのこと。

ギョエ〜そんなに待てない!

というわけで、無料配布のウニは諦めて他を探すことにしました。無料のウニをもらいたかったら、11時くらいからスタンバッてた方が良いのかもね。

市場場外の露店でウニに再チャレンジ

ビーニャ地区に向かう途中に、カディスの市場場外でもウニが売られているのを見ました。市場に行ってみよう!

市場にもいくつかウニの露店が出ていますが、ほとんど身がないウニを売っているお店もあります。今度は外したくないのでよーく観察して…。

カディスのウニ祭りの市場場外
ウニのためなら並ぶ

このお店が良さげかなと思った露店に並びました。今度は頼むよ〜。

カディスの市場場外の露店のウニ
手際よくウニを盛っていく職人技

お兄さんに「身が詰まったウニでお願い!さっき残念な思いをしたから」とお願いし、たくさんのウニを盛ってもらいました。

ちなみにウニの身のことをスペイン語で “carne” と勝手に呼んでましたが、正しくは “hueva” だそうです。タラコと一緒だね。

カディスのウニ祭りの露店のウニ
1皿5ユーロ

おいしそうなウニきた〜!

しかも、1皿5ユーロでさっきより2ユーロも安い!こっちの方が当たりかも♪お兄さんありがとう!

カディスのウニとエストレージャガリシアのビール
ウニのお供はエストレージャガリシア

もちろんビールも一緒に飲みたかったので、市場のバルでビールを買いました。クルスカンポもあったけど、魚介類にはお気に入りのエストレージャガリシア!

いや〜おいしそう♪

カディスのウニ祭りのウニ
身が少ないウニ

殻を割ったウニの中には海藻がたくさん入っているので、身はこんなもんしか入ってないです。日本のウニだと身がギッシリのイメージあるけど、スペインのウニはちょっと違うね。

カディスのウニ祭りにしょうゆを持参
しょうゆをかけて食べたら…

満を辞して、持ってきたしょうゆをかけてカディスのウニを食してみます。

おいしい〜!

これこそ慣れ親しんだウニの味。

しょうゆってすごいわ〜偉大だわ〜!

2回目のウニは、しょうゆをひたすらかけて食べました。ビールもぐんぐん進む。

バルが大混雑

ウニだけだと昼食としては量が足りないので、バルに入ろうと思いました。

がしかし、どこのバルも大混雑!ドヒャー。人だらけで入れないYO!!

以前にカディスに来た際に訪れたフライ専門店に行きたかったのだけど、人でごった返しててどう考えても無理。というわけで、16時過ぎでも空いていた市場場外のバルに入りました。

カディスのバルで食べたかき揚げ
tortillita de camarones(かき揚げ)

カディスでよく食べられるかき揚げのタパスをつまみに白ワイン飲んだり

カディスのバルのイワシやイカのフライ
イワシ(boquerones)やイカ(choco)のフライ

魚介類のフライを食べました。

なお、バルだけでなくトイレも大混雑です。

市場の地下にトイレがありますが、トイレに入るのに15分くらいは並んだかな。男子トイレにおばさまたちが入って鍵を閉めちゃって男性が締め出しになって、カディスの人たちは大盛り上がりでした。ゲラゲラ笑いながら

Cadiz es el mejor del mundo.(カディスは世界一)

っておじさん言ってた。このカディスの陽気さがたまらないです。

ウニ祭りからカーニバルにかけてはカディスに大勢の人が来るので、仮設トイレが設置されています。トイレは行ける時に行っておくべし。

美しいカディスとペーニャを散策

カディスは青い空と青い海が美しい。

カディスの青空と青い海
つながるような青空と青い海

海沿いを歩いているだけで、癒しになります。

テーブルと椅子を出して、海沿いで持ち寄りパーティーしている人たちも。晴れた時は毎週やってるのかな、羨ましすぎる。

カディスのカモメと大聖堂
カモメと大聖堂

カディスの大聖堂は黄色いドームが特徴的。大聖堂をバックにカモメをパシャり。

海沿いのカモメはめっちゃ人馴れしていて、この距離で撮っても全然動じなかったです。

カディスのペルラ・デ・カディスのペーニャ
フラメンコのペーニャ「ペルラ・デ・カディス」

海沿いにはフラメンコのペーニャ「ペルラ・デ・カディス」があります。開いてて中に入れた!

カディスのペルラ・デ・カディスのペーニャ
カディスのアーティストたちが描かれた絵

前に来た時はこの絵に気がつかなかったけど、素敵な絵だね〜。

カーニバル仕様のカディスのペルラ・デ・カディスのペーニャ
ペーニャもカーニバル仕様に

内部がどことなくカーニバル仕様になってました。翌週はここでもフードイベントが開かれるよう。

カディスの大型豪華客船
港の豪華客船

駅前のカディス港には豪華客船が停泊してました。クルーズでカディスに立ち寄るなんて優雅ですな。

ウニ以外にもあるカディスのフードイベント

冬のカディスで楽しめるフードイベントは、ウニ祭り(erizada)だけではありません。

  • ペスティーニョ祭り (pestiñada)
  • カキ祭り (ostionada)
  • ムール貝祭り (mejillonada)

ウニ祭り(erizada)と合わせて4つのフードイベントが、冬のカディスで楽しめます。

ペスティーニョとは小麦粉とはちみつで作られたクリスマスのお菓子。スペインのかりんとうと言われたりしますが、カリカリはしてなくてシナっとしています。

ペスティーニョ祭りが行われたのはウニ祭り前日の2月8日(土)。路上でペスティーニョが配られたそうです。

アンダルシアのクリスマス菓子ペスティーニョ
耳みたいな形のペスティーニョ

カキ祭りとムール貝祭りは、ウニ祭りの1週間ごの2月16日(日)に開催予定。

カディスの観光サイトをいくつか見ると、サン・アントニオ広場で12時〜カキ祭り、ペルラ・デ・カディスのペーニャで13時〜ムール貝祭りの予定になっています。

スペイン人のお友達に聞いたら

ウニ祭り(erizada)は昔からカディスにあるイベントだけど、カキ祭り(ostionada)とムール貝祭り(mejillonada)は後から観光客向けに作ったお祭りっぽいな〜。

だって。どうなんでしょ。

しょうゆ持参でカディスのウニを食べよう〜♪

スペインのウニは正直ウニだけだと、日本のウニのようなコクや深みはないです。身が小さいのでまた別の食べ物って印象。

海の味や磯の味はそれはそれでカディスらしいと思うのですが、ウニにしょうゆをかけて食べたらおいしかったです。やっぱり自分は日本人だなと思った次第。

2月3月にカディスに行く人は、しょうゆを持参してウニを食べてみてください。

身は小さいけど、しょうゆがあればあの想像しているウニの味が楽しるはずです♪

それと、ウニ祭りに行くならスプーンも持っていくべし。スプーンが置いてある露店もあるけど、ないところもあります。

2020年はまだまだカディスでウニが食べられると思うので、これから行く人は是非ウニを食べてみて。私もあと1回は行きたいです。むふふ。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため会社を退職して2015年〜2021年までスペインのセビージャ暮らし▷2024年東京大学文学部に学士入学して現在は美学芸術学専修の3年生。好きな言葉は「我々は無理をしない」のふなっしー推しなっし。多言語学習中。X(twitter)は悩める大学生活や勉強に関するポスト多め。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 先日、AVEの乗り方について教えていただいた者です。
    その際はありがとうございました。
    カディスも行く予定なんです。。お祭り見たくて、27日に!
    軽く仮装しようかと考え中です(笑)
    ウニ、まだあるかな?スプーン持参ですね\\\\٩( ‘ω’ )و ////

    • > おかぴーさん

      2月末なら市場などでウニ食べられると思いますよ!
      ぜひスプーンと醤油持参してください。スペインのスーパーでも醤油は買えます(^^)

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