ビールがとても安いので、ビール党の人はスペインに来たら天国です!スペインのビールは発泡酒のような値段で飲めちゃいます。
夏の暑い時期はビールをぷは〜っと飲んで涼みたくなる。だから、スペインに来たら、暑い夏はビールを飲もう!
というわけで、スペインビールのお値段や地域ごとに異なる人気の銘柄とそのお味について、今までに私が飲み比べたビールを中心にご紹介します。
夏におすすめのレモンビールも紹介するぜよ!
スペインビールの値段
スペインはワインがよく飲まれるので、ドイツのようにビール大国!というほどではないはずです。日本の方が地ビール含めいっぱい銘柄があるのではないかと。
しかし、値段に関してはスペインのビールは日本のビールに比べて圧倒的に安いです。
バルでビールを頼むと小さいコップで出てきますが、1杯の値段は1ユーロ〜1.5ユーロ程度。(122円〜182円:2019年7月現在)ソフトドリンクより安い値段。
ワンコインの値段言っても500円玉ではなく、1ユーロや2ユーロのコインで飲めちゃうのがスペインのビールなのです。
さらにビールが安いのはスペインのスーパー。
銘柄ビールでも1本0.5ユーロ〜0.8ユーロと1ユーロを切る値段。スーパーのプライベートブランドビールだと、1本0.3ユーロを切るくらいの値段だったりします。
ビール安っ!
日本では100円を切る値段じゃ、発泡酒とか第三のビールしか買えない。スペインのビールは超お財布に優しいのです!
会社帰りにエビスビールを横目で見つつ、第三のビールを買っていた自分が懐かしいわ〜。
スペイン各地で異なるビールの人気銘柄
スペインのビール人気銘柄ランキングとかよく見ますが、あれは全国的に見た消費量のことなのかなと想像します。
というのもですね。スペインは地域ごとに人気ビールの銘柄が異なっていて、バルセロナで人気のビールが必ずしもアンダルシアで人気とは限らないのです。逆も然り。
なんならスーパーの販売スペースも地域差があります。
セビリアのスーパーは「クルスカンポ」がデカデカと売られているのに対し、バルセロナのスーパーに行ったら「クルスカンポ」なんてほんのちょっとしたスペースしかない。
セビリアのスーパーにはバルセロナで人気の「エストレージャ ダム」はなくて、「エストレージャ デル スル(南の星)」が売られてます。
スペインのビールの人気銘柄は地域によってかなり異なるということです。
スペインにはビールマップなるものがあって、各地域でよく飲まれるビールをご丁寧にマップに落とし込んでくださってます。これを見ると、地域差がよくわかるはず。
出典:El mapa de España, según las cervezas que hay en nuestra nevera(EL Pais)
スペインのビールを楽しみたかったら、それぞれの地域で人気の銘柄を飲むのが一番よろし。
沖縄でオリオンビールを飲むからおいしいのと同じで、気候やその地域の食事とビールは密接な関係があると思うのです。
ガリシアに行ったら「エストレージャ ガリシア」だし、セビリアなら「クルスカンポ」でビールは決まり!
スペイン各地のビールの銘柄と種類
具体的にスペイン各地ではどんなビールが飲まれてるの?
という疑問がわくので、私がこれまでに飲んだことがあるスペインのビールを中心に、各地で主に飲まれるビールの銘柄と種類を紹介するわYO!!
ちなみにどのビールの銘柄も”sin alchol(ノンアルコール)”があります。
お酒が飲めなくてもビールの味わいを楽しんでみたい人は、ノンアルコールを飲んでみてください。
アンダルシアで人気のビールの銘柄
私は住んでいるのがアンダルシアのセビリアなので、まずはアンダルシアでよく飲まれる人気のビール銘柄をご紹介します。
クルスカンポ(Cruzcampo)
アンダルシアのビールと言えば!もちろん「クルスカンポ」です。
クルスカンポは、比較的ホップの苦味が効いたビール。暑いアンダルシアで夏に一気に飲むとおいしく感じます。
セビリアのバルはほとんどがクルスカンポ。それもそのはず、クルスカンポはセビリア生まれのビールなのです。
アルハンブラ(Alhambra)
「アルハンブラ」はクルスカンポが牛耳るアンダルシアにおいて、一目置かれているビールです。
ホップと麦芽の味が濃いめで、ビールの苦味がしっかりするという印象。
クルスカンポよりアルハンブラという声もあり、根強いファンがいます。
アルハンブラのプレミアムビールは、スペインビールナンバーワンの呼び声も高いビールです。
マドリードで人気のビールの銘柄
マドリードでよく飲まれるビールの銘柄は、星が目印の「マオウ」です。マオウは7種類あるので、マオウだけでも飲み比べできます。
セビリアのバルでもマオウが置いてあるはバルあるし、おそらくスペイン全土で飲むことができるビールなのだと想像してます。
マオウ クラシカ(Mahou Clasica)
マオウのビールの中でも飲みやすいのは「マオウ クラシカ」です。
マオウ クラシカはライトなビール。香ばしさとちょっとフルーティな感覚のバランスが良いというのが私の感想。
どんな食事にでも合いそうなオールマイティキャラなので、とりあえず迷ったらマオウ。
マオウ シンコ エストレージャス(Mahou cinco estrellas)
マオウを代表する種類は「マオウ シンコ エストレージャス」です。
マオウ クラシカに比べるとマオウ シンコ エストレージャスの方が、濃厚で味がしっかりしているビール。トーストした感が強いです。
シャープだけど軽くないビールが好きな人は、マオウ シンコ エストレージャスがおすすめ。日本人は好きそうな味だし、おつまみと一緒に飲むならこれくらい濃い方が良いかと!
バルセロナで人気のビールの銘柄
バルセロナのビールは、有名な2種類を飲み比べたことがあります。
セビリアのバルだとほとんど見かけなく、スーパーでも売られていないことすらあるバルセロナのビール。バルセロナでは、むしろこれらのビールくらいしか飲まれていないそうな。
スペインのビール文化って本当におもしろいですよね。
エストレージャ ダム(Estrella dam)
「エストレージャ ダム」は、スペインで一番量が飲まれているビール。カタルーニャのビール会社のビールで、FCバルセロナの公式ビールにもなっています。
バルセロナを含むカタルーニャでは、ほとんどがエストレージャ ダムのビール。他のビールは本当に影が薄いくらいです。
私の感覚では、エストレージャダムは後味が甘いビールという印象。100%天然素材でできているそうなので、素材の味が出ているビールなのではないかと想像しています。
同じエストレージャ ダム系列の「ボル・ダム」は、アルコール度数が7.2%と強めのビール。ビール好きなら試してみてはいかが。
サン・ミゲル(San Miguel)
「サン・ミゲル」は、エストレージャ ダムと並んでバルセロナで人気のビール。
アンダルシアのバルで見かけることはあまりないですが、カタルーニャ州のスーパーなら確実に手に入ります。セビリアのスーパーだとあったりなかったり。
エストレージャ ダムと人気を分かち合うだけあって、エストレージャ ダムと似たような味でスッキリしているけど、甘みはない。あまり特徴がないビールというイメージです。
ガリシアで人気のビールの銘柄
アンダルシアに住んでいるとほとんどお目にかかることがないのが、ガリシアのビール。
私はウエルバのバルでガリシアのビールを飲んだことがありますが、それ他のバルではガリシアのビールを見たことがなく、アンダルシアのスーパーでは手に入りにくいです。
エストレージャ ガリシア(Estrella Galicia)
「エストレージャ ガリシア」は、スペイン北西部のガリシア地方で絶対的な人気を誇るビール。
軟水を使用しているのが特徴で、泡立ちがよく爽やかな飲み口のビールです。クルスカンポより薄めでさらに飲みやすい。
私はエストレージャ ガリシアのビールが大好きです!
さっぱりシャープな口あたりなので、魚介類など素材の味を楽しみたい食事に向いています。
バレンシアやアリカンテ人気のビールの銘柄
東海岸のバレンシアやアリカンテにもあるご当地で人気のビール。
セビリアのバルでは見たことがないような東海岸のビールの銘柄ですが、スーパーなら手に入ります。
アムステル(AMSTEL)
「アムステル」は、バレンシアやアリカンテで飲まれるビール。よく飲まれる地域は限られているけど、消費人口は多そうです。
アムステルの缶はスーパーのプライベートブランドみたいに安い!
そんなダントツの安さを誇るアムステルは、ダントツで味がないです。笑。風味がないし苦味もない。
とっても飲みやすいビールですが、ビールを飲んでいるというよりは、ほのかに味のついた炭酸飲料を飲んでいる感じです。
私が飲んだことないスペイン各地のビールの銘柄
ここから先は、私が飲んだことがない未知のスペイン各地のビールです。
ご当地に行ったら、これらのビールをぜひ味わって飲み比べてみてください。
エストレージャ デ レバンテ(Estrella de Levante)
「エストレージャ デ レバンテ」は、アルバセテやムルシアで飲まれているビール。かなり少数派です。
セビリアではエストレージャ デ レバンテを提供しているバルやスーパーで売られているのを見たことがなく、アルバセテやムルシアなどのご当地でないと飲めないビールなのだと思います。
アンバル(AMBAR)
サラゴサ生まれの「アンバル」は、サラゴサ周辺の地域で飲まれるビール。
このビールも少数派ですが、セビリアのスーパーでも「アンバル」は買えます。エストレージャ デ レバンテに比べると手に入りやすいかも。
モリッツ(Moritz)
「モリッツ」はバルセロナの地ビールで、バルセロナでは有名です。
パエリアやオリーブオイルを使ったスペイン料理との相性が良いそうで、エストレージャ ダムの人気に追いつきそうな人気なのだとか。
がんばる地ビールブランドということですね。バルセロナに行くことがあったらぜひ試してみたい地ビール。
夏におすすめのレモンビール(クラーラ・コン・リモン)
スペインには、ビールよりもさらにさっぱり飲めるビール飲料があります。
それはレモンビール(クラーラ・コン・リモン)!ビールをレモンの炭酸で割ったものです。
レモンのすっきりさと甘みが加わっているので、ビールが苦手な人でもレモンビールなら飲めますYO!!
アルコール度数はビールより低くなるので、今日はお酒をちょっと控えたいというときにもおすすめなのがレモンビールなのです。
バルでレモンビールを頼むときは“clara con limon(クラーラ・コン・リモン)”またはcerveza con limon(セルベサ・コン・リモン)と言うと通じます。
夏の暑い日はレモンのすっきりした味が飲みたくなるので、レモンビール(クラーラ・コン・リモン)はおすすめ。おいしいです!
日本にもレモンビールはあるみたいだね。
最近はクラフトビールも注目!
スペインでは最近、クラフトビールの専門店が増えてきました。ブランドビールだけでなく、クラフトビールの市場も広がりつつあります。
バルに「cerveza artesana」と言う文字を見つけたら、それはクラフトビールの意味。クラフトビールを作っている県もあります。
せっかくなので、バルで自慢のクラフトビールを楽しんでみるのがおすすめ!
ご当地グルメに合わせて飲むことを考えて作られたクラフトビールは、食事にもぴったりです。
五つ星レストランが作ったブランドビール
スペインのブランドビールで世界的に有名になったビールがあります。
それは、スペインの五つ星レストラン「エル・ブジ」のオーナーシェフとソムリエが共同で開発したと言うブランドビール「イネディット」です。
超高級レストランの食事に合わせてセレブ向けに作られた「イネディット」は、シャンパンのようなビールと言われており、ビールグラスではなくワイングラスに注いで大切に飲まれます。
「イネディット」は、スペインで一度は飲んでみたい憧れのブランドビールですね。
お土産にもおすすめのスーパーの缶ビール
私は特にビール党というわけではありませんが、スペインのスーパーではビールが安いので、よくビールを買って飲み比べるようになりました。
スーパーでは1缶1ユーロしないので、缶ビールは手頃なお土産にもおすすめです。
スーパーで買えるビールは、各地で人気の銘柄ビールから、スーパーのプライベートブランドのビールまで種類はさまざま。
銘柄ビールで1缶0.6ユーロ程度、プライベートブランドのビールは1缶0.22ユーロ〜ととてもお買い得です。
友達へのお土産にするなら各地の銘柄ビール、普段家で飲む自分へのお土産なら安いプライベートブランドのビールと買い分けてみても良いかも。
スーパーにはレモンビールの缶や、ノンアルコールビールの缶もあるので、ビールを飲まない人へのお土産にもなります。
個人的には各地のビールをお土産でもらったらテンション上がります⤴︎
スペインでいろんな種類のビールを飲もう
日本では缶ビールが高いので家でビールはほとんど飲まなかったし、居酒屋に行っても最初の一杯くらいしかビールを飲みませんでした。
スペインに来たらビールが安いので、バルや家でビールばかり飲んでいます。
旅行でスペイン各地に出かけるときは、その土地で人気のビールを飲み比べてみるのが私の個人的なお作法。
各地で愛される人気のビールは、その土地で飲むからおいしいのもあるのだと思います。
スペインに行ったら、各地の人気銘柄ビールをぜひ試してみてね。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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