スペインでは「こういう時はこういう格好をした方がいい」とい服装があります。
日本の感覚で服を着ていくと「あれっ?ヤバかったかも…」ということも。
みんながきちんとした格好をしている場で浮かないように、そしてお相手に失礼にならないように、スペインできちんとした格好をしていくシチュエーションをまとめてみました。
普段着はシンプル
スペイン人のファッション観というか、服装に対しての感覚が日本と異なると常々思ってました。
スペインでは、普段着はあまりおしゃれしない人がほとんどです。
スペインの普段着は女子ならTシャツとデニム、夏ならショートパンツ、男子ならTシャツとパンツ、以上。女子はすっぴんの人も多く、Tシャツにレギンスだけって人もよく見かけます。「ジム行くんですか」的な。
下はこういうのだけで歩いている人、本当にいっぱいいます。私はせめてシャツとか腰に巻かないと恥ずかしくて無理ですが、レギンス一枚履きはスペインでは普通のようです。
日本人は学校行くだけ、バイト行くだけでも結構おしゃれする(というかそれなりにかわいい洋服を着る)人が多いと思いますが、その感覚で服を着ていると割と突っ込まれます。
「moni今日どっか出かけるの?」って。
いや、どこもイカネー(・∀・;)
普段着でおしゃれをするという感覚が、スペインにはあまりないようです。
しかし、どこかに出かける時やかしこまった場では、スペイン人はかなりキメこんで来る。
そこには普段着との驚きのギャップがあります。そのギャップがいいんだよね!
シチュエーション別の服装がある
スペインに来る前からなんとなく薄々感じてたけど、実際にスペインのどんなシチュエーションできちんとした格好をしなければいけないか、イマイチわかっていませんでした。
周りがきちんとした格好をしている時に一人で普段着でいると、浮いているばかりでなく時には失礼にあたることもあるので、スペインの服装の感覚を覚えることは大事!
「人は見た目が9割(新潮新書)」という本がありますが、まさにその通りなこともあるのです。
これまで2年間のスペイン生活の中で見てきた“こういう時はこういう格好をせよ”というものをまとめてみます。
完全にバチ決めする時(服装キメ度100%)
スペインで完全にバチ決めの服装をするのは、結婚式に招待された時です。
スペインで結婚式に招待された女性の服装は、カラフルなロングドレスやデザイン性のあるドレスが多いです。
日本の結婚式のお呼ばれドレスのようにふわっとした感じの膝丈ドレスというよりは、ロングのドレスやタイトなドレスのイメージ。
それに帽子(メリーポピンズみたいなやつ)をかぶったりします。髪の毛は盛るというよりかは、シックな髪型にまとめます。
化粧も含め(ここ重要)スペインの結婚式ではみんな本当にバチ決めです!
男性がスペインで結婚式に呼ばれた場合は、日本と同じくスーツです。季節によるのかもしれませんが、黒や濃紺よりも青のスーツとかが多いような気がします。
日本でも結婚式に普段着で行く人はいないと思うので、スペインの結婚式でも同じくバチ決めの感覚で行けば大丈夫です!
かなりバチ決めする時(服装キメ度90%)
次は服装キメ度90%、かなりかしこまってる、またはおしゃれして行く時です。
大きな劇場にコンサート、オペラ、観劇などに行く
スペイン人は皆さん、劇場に行く時にちゃんとした格好してきてます。セビリアだとマエストランサ劇場やロペ・デ・ベガ劇場に行く時など。
大きい劇場の場合は、かなりキメて行ってちょうどいいくらいです。
女性はスパンコールのワンピースや、きちんとした素材のスカート・パンツにジャケットなど。
ジャケット着用は状況によりますが、私は寒がりなので防寒用に夏でも持って行きます。劇場の中は寒かったりするしね。
これは年末に家族のお食事に招いていただいた時の服装ですが、劇場に行くような服装で!と言われたのでこれで行きました。大きな劇場に行く時はこんな感じのワンピースに黒いジャケットでOK。
スペインの女の子たちは夏に劇場に行く時は、胸元が開いた服やタイトなスカートを着用しています。
「もっと体のラインを出した服を着ろ。」と友達に注意されたことがありますが(汗)、私はラインが出ないワンピースかカットソーにパンツという組み合わせが多いです。
劇場に行く時は化粧もかなり濃いめ。
もともと顔が平たい族の日本人が薄化粧で行ったら「化粧うすっ!」って言われるので、濃いなと思うくらいの化粧で行こう。みんな濃いから。
男性はシャツ、パンツにジャケットと革靴など。会社員が着るみたいなスーツでなくても、オフィスカジュアルくらいでOKです。
フラメンコのフェスティバル「ビエナル・フラメンコ」の時は、劇場にデニムではなくきちんとした格好で行こう♪
セビリアの春祭りで目上の人のカセタに招待された
セビリアの春祭りでカセタに招待された時は、きれいな格好をしていった方が良いです。
そこまでおしゃれな格好をしていない観光客もいますが、きちんとした格好をしてフェリアにいくと運良くプライベートカセタに入れてもらえたりするので、楽しめる確率が上がると思います。
今年フェリアに行く時に目上の方に、「君はセビリアに住んでいる人なんだから、服装しっかりねっ!」言われました。
かなり念を押されました。特に目上の人が招待してくれたカセタに行く時は、きれいな服装で行きましょう。
女性はフラメンカ衣装(フェリアの衣装)か、水玉のワンピースにジャケットなど。
男性はスーツ。スーツ着なくてもいいだろうと思うかもしれませんが、セビリアの春祭り会場に行ったらスーツで行かなかったことを後悔するくらい若い子はスーツでバッチリ決めています。
私が実際にカセタに招待された時に着ていった服はこれ。タイト目のワンピースにジャケット、ヒールサンダルです。
いつもはこんな格好しないので、友達に驚かれたと同時に「OK!」と褒められました。笑。
春祭りの会場は土で馬の糞も落ちているため、みんなウェッジソールのサンダルを履いています。春祭り近くなると、そこらじゅうの靴屋さんでウェッジソールサンダルが売られるんだYO.
それなりに気を遣った服装の時(服装キメ度70%)
バチ決めほどではないけれど、それなりに気を遣った服装で行った方が良いよというケースはこちらです。
目上の人にホテルのレストランに招待された
スペインのホテルのレストランで食事をする時はきちんとした格好が基本。特に招待された時はかしこまって行った方がいいです。
カジュアルな中にスマートな人がいても大丈夫だけど、スマートな中にカジュアルな人がいると浮きます。
女性ならワンピース、男性ならシャツにジャケットを着用していればきちんと見えます。
友達のご家族とのお食事(クリスマスや年末など)に招待された
スペイン人の家族は多いです。いとこのいとこみたいな、日本では知りえない関係の人も繋がっていたりします。
友達のご家族が集まるような場には、誰が来るかわからないので、ある程度きちんとした格好をしていくことをおすすめします。
女性ならワンピースやシャツとスカートなどきちんと見えるもの、またはラグジュアリーに見えるもの。男性ならシャツにパンツと革靴など。
ジャケットは着用しなくても大丈夫だけど、クリスマスや年末は寒いので私はジャケット着用します。
夏の野外コンサートに行く
スペインの夏は野外のコンサートが多くあります。セビリアだとアルカサルの庭園や、カルトゥハ修道院など。
コンサートの種類にもよりますが、フラメンコのフェスティバルでは音楽フェスとは異なるので、汗かいてもいい格好とかでは行きません。それなりにきちんと見える格好をして行きます。
シャツときちんとした素材のパンツ、ワンピースなど。
アンダルシアの夏と言っても夜は冷え込むので、防寒用に厚手のストールやカーディガン、山間部に行く時ははウルトラライトダウンなどを持って行きます。
フラメンコのフェスティバルは終わるのが4時、5時頃なので寒い時はかなり寒いです。生足の出ているワンピースは冷えるので、フェスティバルが長丁場になる時はパンツかロングスカートがおすすめ。
寒がりな人はホッカイロを持参すると良いですよ!
セビリアの春祭りで友達とカセタに行く
春のフェリアで友達が持っているカセタなどに行く時は、ジャケットを着るほどのキメ度である必要はありません。
きちんとしているなーということがわかる程度の格好で行けば大丈夫です。
これは実際に春祭りで友達のカセタに行った時の服装。水玉のワンピースにジャケットを着て行きました。4月でまだ寒かったので、足元はオープントゥのブーツ。
スペインらしい水玉のワンピだと、フラメンカ衣装じゃなくてもフェリアっぽくなります♪
劇場ではない場でのコンサート
リサイタルやCD発売記念コンサートなどで劇場ではなく小さなホールで行われる場合、迷ったらきれいめな格好をして行きましょう。
こういう場合はジャケット着用はなくても大丈夫です。
ワンピースやシャツなど、普段は着ないようなきれいめな格好で行けばOK。キメ度70%より、50%〜70%の間くらいかな。
ちょっと気合い入れるくらいの時(服装キメ度30%)
普段着とそんなに変わらないけど、少しおしゃれするかなくらいのキメ度30%はこんなシチュエーションです。
友達の誕生日祝いでご飯食べに行く
「ご家族と」とかではなく、誕生日会などあくまでも友達同士の集まり。
普通の格好で大丈夫だけど、せっかくだからちょっとおしゃれしようかなーくらい。
ディスコテカに行く
「踊りに行こうー」となってスペインでディスコテカ(クラブ)に行く時は、タイトなパンツにカットソーとかワンピースとかで行きます。パンツ派だったな私は。
人によっては超キメてくるし、ボディコンみたいなワンピースの人もいます。っていうかスペインでディスコテカに行く=ボディコンなのかと一時期思ってました。
本当にいるの、こういうので来る人。
フラメンコのタブラオやペーニャに行く
フラメンコのタブラオやペーニャは、普段通りのファッションで行って問題ないです。
でも、なんかちょっとだけおしゃれしてく。お気に入りのカットソーを着てくとか、普段履かないスカートを履くとかそんな感じです。
お葬式に行く時
日本ではお葬式はブラック、そして喪服と決まっていますが、スペインでは普段着でお葬式に来る人も割といます。
お葬式に来てくる洋服の色も様々で、ホワイト・ピンク・赤・花柄・アロハシャツなどがいました。特にお葬式だからと言って目立たない服装で行く必要はないような印象を受けました。
ただし、家庭やお葬式に出席するメンバーにもよるので、日本人がスペインでお葬式に行く時は目立たない格好をして行った方が良いと思います。
私は黒いシャツとパンツに黒いパンプスで行きました。
服装迷ったら友達に聞こう
「今日はおしゃれすべきか?」迷ったらスペイン人の友達に聞いた方がいいです。
全然感覚がわからなかったら、「今日どんな格好してく?」と聞きましょう。
「arreglar(アレグラール)していく」と言ってたら、キメ度70〜90%のファッションでおしゃれして来るんだろうなと判断してます。
だいたい「こんな時はこんな格好をせよ」は感覚をつかんだけど、まだ体験していないのは結婚式と男性とガチのおデート。どんな感じなんだろうね。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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