アンダルシアの田舎を勝手に紹介するシリーズ。地味に3回目(°∀°)
今回は2017年8月に観光で訪れたアンテケラ(Antequera)をご紹介。
アンテケラには遺跡やアルカサバ(要塞)があって、歴史のある町だということがわかります。
かつては商業都市としても栄えていたそうですが、現在は商業都市っぽさは全くないし、アンテケラに観光で訪れる人は少ないかも。でも、1日くらい足を伸ばしたら面白い場所です。
それと、ポーラ・アンテケラーナは必食!アンテケラの街歩きをご紹介します。
アンダルシアの心臓
アンテケラはマラガ県にあります。
小さな町ですが、セビリア、マラガ、コルドバ、グラナダを結ぶちょうど真ん中くらいにあって昔から「アンダルシアの心臓」と呼ばれていたそうな。心臓って、重要じゃないか!
アルカサバがあることも考えると、アンテケラはアンダルシアの心臓として本当に機能していたんでしょうね。
アンテケラは交通の要所でもあるから、セビリア、マラガ、コルドバ、グラナダを行き来する人の交易の場として商業的にも発展したというのも理解できます。
現在アンダルシア州の州都はセビリアだけど、アンダルシア州都をアンテケラにする案もあったそうな。
アンテケラがアンダルシア州都だったらアンテケラはセビリアみたいになってたのかな。パッと見た感じアンテケラはセビリアより全然小さいし、観光する場所は少ないけど。なんか想像つかない。
アンテケラの街並み
アンテケラは昔の街並みと思われる景色が残っていました。アンダルシアらしい白壁の家も並びます。アンダルシアの町の雰囲気はやっぱ落ち着く。
噴水があるサンセバスティアン広場(Plaza de San Sebastián)には門がありました。Arco Tribuna del Dulce Nombre de Jesús Nazarenoという名前だそうです。長っ。門の方ではなく左の道を進みます。
門の隣の道は坂になっています。坂の上から噴水のあるサンセバスティアン広場を見渡すとこんな感じ。
8月だったので大好きなアンダルシアの青空も拝めました。
さらに進んで行くと「QUE NOS SALGA EL SOL POR ANTEQUERA」と書かれた、牛の鼻から出る湧き水に出くわしました。アンテケラに陽が昇る的な文ですが、スペイン語の慣用表現で「なるようになる」という意味だそうです。
アンテケラの展望台
鼻から出るかわいらしい湧き水を少し進むと、アンテケラの展望台「アルメニージャ」に着きます。
展望台からはアンテケラの街並みが一望。まさに旧市街という印象の白壁とオレンジ色の屋根。こういうアンダルシアの田舎の雰囲気はいいね。
アンテケラのアルカサバ
展望台の後ろには大きな門があります。その名も「Arco de los Gigantes」巨人たちの門ってか。
門をくぐり抜けて展望台側をパシャりの図。
門を抜けるとアルカサバがあります。入らなかったけど、4〜5ユーロだったと思います。アンテケラの要塞の歴史を見たい人は、アンテケラ観光の際に是非どうぞ。
ポーラ・アンテケラーナは食べるべき
アンテケラに観光で訪れたら食べなくてはいけないものがあります。
それは「ポーラ・アンテケラーナ」
アンテケラに来る1ヶ月前くらいまで私は知らなくて、twitterでマラガ在住者さんに教えていただいたのでした。ありがたい!
ポーラ・アンテケラーナはアンテケラのご当地グルメで、サルモレホがもっと濃く、もったりしたようなものです。スープというよりは、まさにクリームって感じで、サラダのような食べ方をします。
アンテケラの町で道行く人に聞いたら、アンテケラのバルやレストランではポーラ・アンテケラーナを提供しているところが多いらしい。そりゃそうか。
バルでだべってたおっちゃん達に聞いて、「ここが美味しいよ」と言われたバルでポーラ・アンテケラーナを初体験してみることにしました。
トマト、ゆで卵、ツナ、生ハムのみじん切りが乗っかってるこの感じ。サラダみたいというのが伝わりましたでしょうか。これがさ、すっごく濃厚でおいしいわけよ。
アンダルシアの定番フラメンキンも食べました。ソッコーなくなったYO.
タラのトルティージャ。
きのこをシンプルにオリーブオイルと塩で味付けしたやつ。うまし。
◆Cafetería Bar Chicón
住所:Calle Infante Don Fernando 1, Antequera
電話番号:952 843 241
営業時間:月〜木 7:00-22:30 金 7:00-0:00 土 7:00-16:00
定休日:日曜日
アンテケラへの行き方
今回のアンテケラ旅は車で行きました。車があると時刻表を気にしないでいいので便利。
交通の要所とあって、アンダルシアの各都市からアンテケラへはアクセスしやすいです。車がないならバスで行くのが便利そう。
セビリア、マラガ、コルドバ、グラナダからアンテケラへの行き方はこちらをどうぞ。
アンテケラは歴史ある町
アンテケラは観光地という感じではないので日本ではあまり知られていないかもしれないけど、なかなか興味深い町でした。
あまり時間がなかったので、今度行く時は遺跡を見たいし、ポーラ・アンテケラーナももう一回食べたいす!来年また行けるかな〜。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
追記:その後縁があって、twitterの皆さんとアンテケラで集合してポーラを食べることができました!
コメント
コメント一覧 (4件)
3月末にアンダルシアに行きます。最近になってmoniさんのブログを知り参考にさせてもらっています。残念ながらセビリアには寄れないので非常に残念に思っているところです。
教えていただきたい事があります。コルドバからロンダに行き(MDのチケットの買い方とても役立ちました)、ロンダに泊まってから翌日グラナダに移動します。このロンダからグラナダまでの移動、乗り継がなくてはいけないようですが、オススメな移動方法を教えて下さい。
> ベスさん
ブログ読んでいただきありがとうございます!
ロンダからグラナダへはバスが出ていないので、鉄道でのアクセスになると思います。
鉄道でもアンテケラ・サンタ・アナでMDからAVANT-MDへ列車乗り換えになりますが、わからなければ係員に聞いたり一緒に乗車している人に聞けば教えてくれるはずです。
バスの場合はマラガなどで乗り換えをしなくてはなりませんが、同じバス会社ではないので自分で乗り継ぎを行わなくてはなりませんし、時間のロスもあるかと思うので、私なら鉄道を使います。
ご参考になれば幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
早速の返信ありがとうございます。大変詳しく教えて下さり感謝です。
鉄道が良さそうですね。omioで見たところ、MDの情報は出て来ないんです。やっぱり予約はレンフェでしょうか。レンフェはなかなかハードルが高くて。moniさんのレンフェの予約方法のページを見ながらトライしようと思います。
ところで、こういうローカルな地域もやはりチケットは予約しておいた方が良いのでしょうか?
>ベス さん
鉄道の予約はRENFEのサイト、またはレイルヨーロッパジャパンが便利です。
乗りたい列車の時間が確実に決まっているなら、前日までに買っておくのがおすすめです。前日に駅に行くことができるのであれば、駅で前日購入でも問題ない気がしますが。
ローカル線でも売り切れる時は売り切れます!(ロンダから乗る人が少なくても、途中の区間が満席だったら乗れませんので…)
参考になれば幸いです。
よろしくお願いします!