グラナダのバルはドリンクを一杯頼むとタパスが無料でついてくる、という噂を聞いたことがある人もいると思います。
その噂はかねがね聞いておりましたが実際にグラナダのバルでそれを試したことがなく、今回初めてグラナダのバルで無料タパス文化を体験してきました!
お噂は本当だった〜!
というわけで、8月に出かけたグラナダ小旅行記もかねて、グラナダのバル体験をご紹介します。
グラナダのバルはドリンク頼めばタパスが無料でついてくる?
ずーっと気になっていたお噂。それは、グラナダのバルはドリンクを頼めばタパスが無料でついてくるというもの。
タパスが無料!?そんなんめっちゃお得じゃん!
そう思いながらもなかなかそれを実証する機会がなかった我ですが、ついに「グラナダのバルで飲み物を注文するとタパスは無料でついてくるのか?」を検証するタイミングがやってきました。
結論から申し上げますと、はい、グラナダのバルで飲み物を頼んだらタパスが無料でついてきました!お噂は本当です。
どんな感じでタパスが出てくるのか、タパスの量はどれほどか?など、実際のグラナダバル体験をお話しします。
飲み物1杯頼むとタパス一皿出てくる
2泊3日のグラナダ滞在で、合計4回バルに行きました。そのうち2回は同じバルに行きました。
なんでかっつーと、初めに行った時の店員さんの対応がとてもよくて気に入ったから♪
グラナダで3つのバルに行ったわけですが、どこも飲み物1杯につきタパスが一皿出されました。私たちは3人でしたが、一人一皿なのか3人で一皿なのかはバルによって違いました。
2日連続で行ったバル
2日連続で行ったバルは、グラナダ中心部のヌエバ広場から近い「Bodegas Castañeda」です。
ここは地元の人にも人気のお店のようで、早い時間から家族連れやカップルで一杯でした。店内は混雑していて「密」です。
そんなこんなで、初めてグラナダのバルでタパス無料文化を体験したのはこのバルです。まずはビールを注文。
そうすると、ソース仕立ての肉(carne en salsa)のタパスが出てきました。
タパスは一人一皿。3人で一皿かと思ったら、そうじゃないのね!
この調子で2杯目も出てくるなら、ドリンク頼むだけで料理を注文する必要がないような感じです。
2杯目はグラナダらしくアルハンブラブランドの瓶ビールにしてみました。ちょっとお値段高めのプレミアビール的なやつ。
友達は緑の「Alhambra Reserva 1925」を、もう一人の友達と私は「Alhambra Reserva Roja」と呼ばれる茶色い瓶のビールを頼んでみました。
お味はかなり香ばしい!これは黒ビールですね。すごくおいしい〜♪この味大好きです。
2杯目を注文する時に「タパス何がいい?」と席を案内してくれた親切な若い店員さんに聞かれました。
「選んでいいの?」と言ったら「選べるよ。エンサラディージャ、カルネ・コン・トマテ、アロス、サルピコン…」と選べるタパスを教えてくれて
選べるなんてグラナダのバルはそんな親切な仕組みなんですか!
いい意味で期待を裏切られました。おまけでついてくるタパスじゃなくて、注文してるタパスみたいやん!
しかも!
頼むタパスは3人同じじゃなくてもよくて、「2種類選んでいいよ」だって。(さすがに1人1つずつはダメみたい)
というわけで、アロス(米料理)とサルピコン(魚介のマリネ)が良かったんですが、アロスがまさかの売り切れたのでサルピコンとカルネ・コン・トマテ(トマトソース肉)をお願いしました。
暑いからサルピコンのビネガーがおいしい〜。夏にぴったり!
なお、私たちをアテンドしてくれたおにーさんはとてもいい人で2種類のタパスを選ばせてくれたのですが、本当はダメだったのか?混んでるからか?他の店員さんに文句言われていたようでした。
きっと「混んでる時にめんどくせーことすんじゃねーよ」みたいな感じで言われてたんじゃないかなと…。
ごめんなさい私たちのせいでそんなことになって…でもありがとう。と感謝の気持ちを込めて、帰り際に彼にそっと心づけをお渡ししました。
すっかりこのバル(おにーさん)が気に入った私たちは、翌日の夜もここに行きました。
翌日行ったら例のおにーさんいました。昼も夜も勤務なの!?
この日もタパスを選ばせてくれたので、今回は3人で同じタパスにすることにしてサルピコンを頼みました。2日目はなんとサーモンのサルピコンでした。珍しい!
このバルはシェリー酒やワインも取り扱いがあり、店内に樽があります。その中で自家製ベルムー的なものがあって気になったので、2杯目はベルムーにしてみました。
ベルムー(Vermú)とは、ワインにハーブを漬けたお酒。大人の味で、スペインのタパスによく合います。「2杯目は何がいい?」と例のおにーさんに聞かれたので、スペインオムレツ(tortilla de papas)を。
一般的なサイズのスペインオムレツに比べると半分くらいの大きさですが、無料のタパスだしまぁこんなもんかな。
1日目はケーキの後、2日目は公演前で時間が早かったので、2杯+2皿のタパスで満足しました。普段だったらもう1杯飲むか、皿料理一つ頼んでたと思うな。
このバルは1杯につき一人一皿出てくるので、少食な人や一人旅ならドリンク2〜3杯飲めばそれだけでお腹いっぱいになると思います。再訪したいくらい気に入った♪
混んでる店内で注文する勇気がない場合は、早めの時間帯に行ったほうがよさそうです。
お一人様でもOKな雰囲気。タパスだけ楽しむなら、カウンターや樽が置いてある立ち食いゾーンで食べましょ。
「tabla」と呼ばれるハムやチーズの盛り合わせ的なものが人気のようなので、食事席できちんと食べる時にぜひ食べてみたいです。
◆Bodegas Castañeda
住所:Calle Almireceros, 1, 3, 18010 Granada
電話番号:958 215 464
営業時間:11:00-1:00
予算:10ユーロ程度/人
フライのタパスが無料で出てくるバル
グラナダでもう一つおいしかったバルは、1軒目の「Bodegas Castañeda」のすぐ近く裏手にある「Bar Casa Julio 1947」です。
グラナダに住んでいた友達が教えてくれたところで、グラナダグルメの「なすの黒蜜がけ(berenjena a la miel de caña)」が食べられます。Yちゃん情報ありがとう!
一杯目のビールを頼んだら白身魚のフライのタパスが出てきました。3人で一皿くらいの量でした。
無料タパスが一人一皿ではないので、ドリンクについてくるタパスだけだと足りないなということで、半皿のイカフライを注文しました。揚げたておいしかったです♪
2杯目で出てきたタパスは友達が他のテーブルのお客さんを見て「食べたい」と言っていたタパス。これ、名前なんて言うんですかね。エビナゲットみたいなタパスです。
お弁当に入ってそうな味だけど、それがなんだか懐かしい感じがしておいしい。
グラナダグルメと言われるなすの黒蜜がけも注文しました。甘いなすと甘い黒蜜は合います。これはワインとか濃いめのシェリー酒おいしいかも。
この日は朝ごはんが遅く、さらに時間潰しのためにモロッコティーを飲んでから来てお腹があまり空いてなかったので、こんなもんで満足しました。
ここも人気のバルなのか、少ない席(全部立ち食い)はあっという間に満席に。開店と同時に入ったほうがよさそうです。
店員さん親でした。コンパクトなお店だし、お一人様でも大丈夫な雰囲気です。
◆Bar Casa Julio 1947
住所:Calle Hermosa, 5, 18010 Granada
営業時間:火曜-土曜 13:00-16:00 20:00-23:00/日曜 13:00-16:00
定休日:月曜
予算:10ユーロ程度/人
2杯目からはタパスがないバルもある
上記のバルは2軒とも2杯目以降もタパスがついていましたが、2杯目以降はタパスを出さないバルもあります。
グラナダで訪れた3軒のバルのうちの1軒、バルレストランみたいなところでしたが、そこは最初の一杯だけタパスが出てきました。恐らく皿料理の食べ物を注文したから、2杯目は出てこなかったのだと思います。
もしくは2杯目以降は「タパスはもらえないんですか?」と聞くと出してくれるバルがある模様。事情をよく知らない観光客だったら2杯目以降は出さない手法なのでは?とGoogleの口コミに書いている人がいました。
なかなか自分から聞くのは恥ずかしいかもしれないけど、2杯目を頼む時に「2杯目もタパスついてきますか?」とさらっと聞いてもいいかもしれないですね。
タパスが無料になる仕組みはなぜ?
さて、グラナダのバルではドリンクを注文するとタパスが無料でついてくることが実証できました。
なぜそんな太っ腹なことをしてくれるのか?不思議に思っていましたが、グラナダのバルを体験してなんとなく仕組みが少しわかりました。
ドリンク代が少し高い
同じアンダルシアのセビリアや他都市のバルに比べて、グラナダのバルで設定されているドリンク代は高いと思います。
例えばセビリアのバルだったらブランドものじゃないビール一杯1〜1.5ユーロ程度ですが、グラナダでは1.7〜2ユーロとか。少し高く設定されています。
作り置きタパスを提供するからお店側のコスパが良い
グラナダのバルで無料で提供されるタパスは作り置きのものです。作り置きと言っても、エンサラディージャ、サルピコン、スペインオムレツ、米料理など人気のタパスが食べられますYO!!
注文が入ってから焼く肉料理は無料提供タパスにはないので、お店からするとコスパが良いのかなと思います。作り置きのものを出すだけだから。
無料提供されるタパスは基本選べないとすると、フードロスが少ないメリットもあると思います。例えば無料タパスでサルピコンがなくなったら、エンサラディージャを出せば良いしね。
バルのメニューにタパスがなく皿料理しか頼めない
私たちが訪れたバルは、注文できるタパスメニューがありませんでした。タパスはあくまでもドリンクについてくるもの。
ドリンクについてくるタパス以外の料理を食べたかったら、別で注文する必要があります。
無料タパスは作り置きなので、たいていは冷たいタパスになっちゃいます。だから温かい肉料理などが食べたい時も別途オーダーが必要。
そんな時にオーダーできるのはタパスではなく皿料理です。
タパスだけでお腹いっぱいにならない人や、ドリンクをそんなに何杯も飲めないけどご飯は食べたい、という人は結局皿料理を頼むことになり、逆に高くつくこともあるかもしれません。
グラナダタパス天国のお噂は本当でした
タパスが無料で提供されるグラナダの仕組みは、ちょっと小腹を満たしたい時や、ひとり旅で食事を安く済ませたい時は最適ですね!
ちょっと一杯飲みたい時、わざわざタパスを頼む必要がなくてもおつまみがついてくるのは嬉しい。
地元の人がふらりとバルにやってきて、一杯飲みながらタパスを食べている光景を見てそう思いました。あの後きっと家に帰ってきちんとした食事をするのでしょう。
お酒がたくさん飲める人なら、本当にタパス天国飲み歩き天国な状態になると思います。5杯飲めば5皿のタパスが食べられるので、さすがにお腹いっぱいになります。
またグラナダに行く機会があれば、いろんなバルの無料タパスを試してみたいと思ったのでした。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
コメント
コメント一覧 (2件)
今年の2月にスペイン行きでお世話になった者です!
moniさんのグラナダの日記を見て、懐かしく思い出しています。
グラナダのタパス文化すごいですよね。。
夜景観光に引率してくれたおにーさんが
「グラナダには、フラメンコと綺麗なバルコニー、美味しいタパスがあります。
これは我々の誇り(自慢?英語もスペイン語もできないのでちゃんと訳せないですが;)です」
って言ってました。
ほんとにその通りだった!
わたしはお酒は飲めないので、
生搾りオレンジジュース(オレンジ10個分!)を頼んだのですが、
ちゃんとタパスついてきました(・∀・)
一皿に三種類ものってて、お得感凄かったです!
グラナダ、また行きたいなあ。。
コロナが早く終息しますように!
> おかださん
記事読んでいただきありがとうございます(^^)
「グラナダには、フラメンコと綺麗なバルコニー、美味しいタパスがあります。これは我々の誇りです」
素敵な言葉ですね!
本当に!タパスおいしかったです♪そして店員さんも親切で、また来たいなと思わせてくれました(^^)
オレンジ10個分の生搾りオレンジジュースおいしそうですね〜!
しかも一皿で3種類とはとってもお得な気分になりますね。うらやましい!
グラナダはセビージャから遠くてなかなか行く機会がないですが、いろんなバルのタパスを楽しんでみたいと思いました。
コロナが落ち着いたらまたグラナダ旅ができると良いですね♪