スペインに住む学生やワーホリでスペインに来ている人たちの中で、シェアメイトに困っている人、イラついている人は割といるような気がします。
日本ではシェアハウスを経験したことがない人も多いだろうから、スペインの同居生活でストレスを感じることもあるはず。
シェアハウスでも他人がよくお泊まりするとか、冷蔵庫の食べ物は勝手に食べられることもあるとか、スペインでは普通のことに始めはギョッとするかも。
これまで4回引っ越しを経験して、仲良しのシェアメイトも合わないシェアメイトもどちらもあった経験から、気の合うシェアメイトを見つけるコツとシェアメイトとうまくやっていく方法を書いてみたいと思います。
私の引っ越し変遷とシェアメイトとの仲
スペインでこれまで4回引っ越しを経験し、5つのお部屋に住んだことがあります。シェアメイトとの仲はこんな感じ。
- 語学学校が持っているピソ(3人〜4人暮らし):仲良くもなく悪くもなく、干渉しない仲
- ちょい家賃が高いピソ(男女3人暮らし):とっても頼れるカップル、今も飲みに行く仲
- 安さ重視で選んだピソ(男女3人暮らし):家主の女の子はほとんど家にいず、男子とはほぼ口聞かない仲
- 条件重視で選んだピソ(女子と2人暮らし):面倒見の良い子だった、今でもお茶仲間
- 時間がなくて選んだピソ(男女3人暮らし):関係良好で、すこぶる居心地良し
3番目のピソで一緒に住んでいた男の子とは全く話が合わず(というか、話しても会話続かなかった…涙)、結構ストレスフルな生活でした。
一番居心地が良いのは現在のピソ。とっても仲良しというわけではないけど、お互いに距離感を保ちつつ、家みんなでBBQはしたりします。
気の合うシェアメイトを見つけるコツ
まずは、気の合うシェアメイトをどうやって見つけるか。
ピソ見学の時点で気がどこまで合うかは判断しづらいから難しいところで、友達からいくつもの同居人とのトラブルを聞いたことがあります。
「人は見かけによらないね〜」っていうケースもあるので、最後は運と直感になってしまう。
のだけど私の経験上、気の合うシェアメイトを見つけるにはここはおさえておこう!という部分を書きます。
住み始める前のピソ見学は絶対しよう
まずこれは絶対!ピソの見学をして、同居人と接してみること。
メッセだけでは伝わらないことがありますが、会えばなんとなく雰囲気はわかります。
もちろん中には猫かぶっている人もいると思いますが、それはこちら側も同じ。ファーストインプレッションというのはやはり大切です。
会ってみて「なんとなく気が合いそうだな」「仲良くなれそう」と思う人ならOK。会って「この感じ苦手」と思うなら、たぶん苦手なままです。
同年代は感覚が合うことが多い
例えば20代前半の大学生と30代の社会人では、やはり感覚は違うものです。
友達になるのに年齢は関係ないと思うけど、同年代の方が生活スタイルや価値観が合うことが多いかなと感覚的に思います。
大学生なら毎晩飲み歩くことも珍しくないと思うけど、働いている人なら毎晩飲み歩くことはないでしょう。
ウェーイ!と過ごしたい人は大学生や短期留学生が住む物件、落ち着いて暮らしたい人は社会人が住む物件、と自分の生活スタイルを考えて見極めると良いと思います。
男女混合のピソは意外といい
私が現在住んでいるピソは、男女混合です。もともとは男子2人と私、現在は男子1人と女子2人。
男子2人と住むことを最初は躊躇していたけど、住んでみたら男子との同居はとっても楽でした。
もちろん人に寄るところが大きいけど、細かいこと気にしなくて優しいし、男子ごはん作ってくれておいしい。私には男子と同居が合ってるのかなと思いました。
ただ、バストイレを男子を共有するのが嫌な女性はいると思うので、好みですね〜。
貸主と住人が異なる場合
貸主と住人が異なるピソもあります。
実際にピソに住んでいる人が部屋を貸している場合は、見学の際に同居人となる貸主に会うことができますが、貸主と住んでいる人が異なると見学の際に同居人に会えないことも多い。
気の利く貸主なら同居人と自分の相性が良いかを鑑みて返事をくれますが、誰でもいいから入れちゃえ的な貸主の場合は入居してから「同居人と全然合わないんですけど」となることもあるかもしれません。
貸主と住人が異なるピソは、同居人に会わずして入居する可能性もある点を考慮しておきましょ。
貸主がそのまま同居人となるピソは多少居候感があるのに対し、貸主と住人が異なる物件は1人1人が同じ立場の借り主なので良い面もあります。
何か気になることがあれば貸主に言えばいいし、部屋の広さに応じて家賃が設定されているので不公平感が少ない。そして備品が壊れたら貸主が負担してくれます。
シェアメイトとうまくやっていくコツ
いざピソで同居生活が始まるとなったら、シェアメイトと良好な関係を築いていきたいですよね。
イラっとさせちゃったかなとドギマギしたり、不本意に怒られたりした経験もあり、私はシェアメイトとの関係は結構気にします。
事なかれ主義なので揉め事は嫌いなんですが、揉めなくても相手とギクシャクしたら居心地悪い。多くの時間を過ごす家でくつろげなかったら、そりゃストレス溜まるよね。
というわけで、これまで4回引っ越して心得たシェアメイトとうまくやっていくコツはこちら。
細かいことを気にしない
スペイン人は細かいことを気にしない人が多いというイメージがありますが、それは同居生活においても如実に現れてきます。
もちろん細かいスペイン人もいるのだけど、そうじゃない人の方が多い印象なので、細かいことは気にしないくらいの気軽さで構えていた方が楽!
例えば冷蔵庫の食べ物を勝手に食べられたとしても、後日似たような食材で戻されていたりします。笑。
卵1個とか、牛乳1杯くらいは許容の範囲。そんな小さなことで「私の食べ物勝手に食べたでしょー!」なんて怒る人はいません。
洗剤などの日用品代をみんなで割ったり、なくなったら気づいた人が買う仕組みになっているピソの場合、
洗濯機回している数は私が一番少ないのに、割り勘だと損する気がする
前回は私がトイレットペーパー買ったんだから、今回は誰か買って補充しといてよ
みんなで使うアルミホイルがなくなって買ったから、アルミホイル代1.5ユーロを割り勘したい
こんな風に思ったら、それは細かすぎるという感覚。
毎回日用品を自分だけが買っているならそこは一言申して良いですが、1ユーロ単位まで割り勘するほどスペイン人は細かくないです。
ピソによっては「ボテ」と言って、例えば月初に一人3ユーロずつ出して貯金しておき、日用品を買ったらその貯金の中から支払うという方式にしているところもあります。
関連記事 ▷ スペインでおごる・おごられる時のお作法
価値観の違いに慣れる
日本人は、同居生活に慣れていない人の方が多いのではないかと思います。
サロンで恋人とイチャイチャしてる
朝起きたらソファに友達が寝てた
これらのことは、日本人の感覚からすると「えっ!」と感じる人もいるはず。(私は思ってた…)
でも、スペインの同居生活の中では割と普通。自分の中の普通が相手の普通ではないから、そこはよく理解しておくべし。
友達を頻繁に家に呼ぶのもスペインでは日常茶飯事。私は2〜3日に1回くらいのペースで、家で同居人の友達に遭遇しています。
家がうるさくなるとか、サロン占領されるとか、最初のうちは不快に感じたり気を遣ったりするかもしれません。が、これも慣れ。
同居人の家だけど自分の家でもあるので、同居人の友達がいようが自分は普段通りに過ごせばいいだけです。向こうもこっちのことなんて気にしてないから。
家に同居人の友達を呼ばれるのが嫌な人は「家に人を呼んではいけません!」というルールがある選ぶのも手。
でも、同居人の友達が来てそこから繋がりができることもあるから、スペイン人と住むならある程度家でフィエスタされるのは許容しても良いかと個人的には思います。
スペイン語力が低い外国人を受け入れてくれる側の立場も考えよう
ピソを探す中で「慣れないスペインで不安いっぱい!」と思うかもしれませんが、向こう(貸す側)もそう思ってます。
シェアハウスに慣れない日本人が来て、話すスペイン語もカタコト…
この子と生活して果たしてうまくいくだろうか?
毎回ゆっくり説明しないと理解してくれないのだろうか?
きちんと支払いしてくれるかな?
変な習慣があったらどうしよう?
と、貸す側は思っているかもしれません。
私たちのような外国人ではなく、スペイン語で問題なくコミュニケーションが取れて、同居生活にも慣れているスペイン人を受け入れたいと思うのも自然。
そんな中、不安要素溢れる私たち外国人を彼らは受け入れようとしてくれているのです。
シェアメイトと仲良くなって、スペイン語の練習がたくさんできて、ホームパーティーで思い出ができて、スペインで困った時は助けてくれて…などはこちらに都合の良い妄想。
シェアメイトはスペイン語の練習台ではないし、困った時のお助け舟でもないので、そこは配慮しましょ。
なお、一緒に暮らすと日本人の以下のような面はいいね!と思ってもらいやすいようです。
友達を頻繁に家に呼ばない
家賃の支払いが遅れない
基本的にきれい好き
物音立てない
いい意味でも日本人は同居生活に慣れていないから、家で静かにしている感じが良いみたい。
シェアメイトとは干渉しない仲の方がうまくいく
お互いの生活にあまり介入しないように、シェアメイトと接しているとうまくいくというのがスペインで4回引っ越しを経験した私の肌感覚としてあります。
友達として仲良くなりすぎると、ちょっとしたことが鼻についたりするんじゃないかなと。仲良くなってくると人間は図々しくなるからね。
朝食の後の食器洗わなくなったり、早朝や深夜に映画観たり音楽聴いたり…相手への配慮や敬意が薄れると、同居生活においてストレスにつながる原因になります。
友達のような同居人であっても、相手への敬意は忘れずに接するようにするとうまくいきやすいです。
どうしてもストレスフルなら一人暮らしせよ
同居生活ではある程度は我慢しなければならないことがあります。
友達や恋人が泊まりにくるとか、朝晩に音で起きちゃうとか、洗濯物が洗濯機に入れっぱなしとか、他人と同居する上ではある程度しょうがないことです。
それすらも耐えられななら、お金を払ってでも一人暮らしするべし!
家は生活の中でもっとも時間を過ごす場所と言っても過言ではありません。誰と住んでも同居はストレスフルと思うなら、迷わず一人暮らしを。
もし、経済的な理由でシェアハウスに住むことを選ぶのであれば、多少の我慢は許容しましょ。
スペインのピソは最低3ヶ月、6ヶ月などの滞在期間指定はありますが、日本のように2年契約とかではないので、家を変えるという選択肢もあります。
家が自分にとって居心地が悪く、いつもブーブー文句を言うようなら、引っ越した方が良いです。
同居が苦手な人もいるし、自分の生活がストレスフリーになることを考えましょ。
同居生活が快適かどうかは重要
数ヶ月など短期の滞在であれば家は気にならないかもしれませんが、長期の滞在になると家はとても重要です。
3回目の家の時は、挨拶をしないほど冷え切った関係の同居人と住んでいました。ストレスが溜っていたのか、今思うと生活が荒れ、心も荒んでいたなと。
現在の家は家にいて嫌だなと思うことがないので、心が安定している気がします。良き。
自分もそうだし、同居人たちも気持ちよく過ごせるよう、距離感を保ちつつ相手への配慮を忘れ図に暮らすことができたら良いのではないかなと思います。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
コメント