スペインでは、外でお酒を飲む若者たちを「ボテジョン(botellón)」と言います。すごいことに一年中外で飲んでるわけです。
私もかつては、高田馬場のロータリーで小騒ぎなどしてました。スペインのボテジョンはそのイメージだね。
スペインは道路でお酒を飲むのは違法なので本当はダメなのですが、警察にほとんど見つからないので野放し状態です。
セビリアでは週末のアラメダの広場や、グアダルキビル川沿いに行ったらボテジョンだらけ。特に多い季節は夏から秋にかけて。
スペインの若者たちの文化「ボテジョン(botellón)」はこんな感じです、をご紹介します。
外でお酒を飲む「ボテジョン」はスペインの若者文化
「ボテジョン(botellón)」とはスペインの若者文化の一つで、スーパーや酒屋でお酒を買ってきて外で飲酒する人たちのことです。
バルやクラブで飲酒するのに比べてスーパーで買えば安く済むので、若者たちに多い傾向。
若者と言っても、30代くらいまでならボテジョンしている人も見かけます。でもほとんどは10代〜20代と思われる若者たち。
飲んでいるお酒はビールの他に、ウィスキーやラム酒をボトルで買ってみんなで割って飲んだり、ワインをレモンソーダで割ってティント・デ・ベラーノにしたりなどです。
スペインの飲酒可能年齢は18歳からですが、中には中学生くらいかな?と思うような若者もいて、スペインでボテジョンという文化が当たり前になっていることを感じます。
と同時に、中学生は危なくない?と心配にもなります。
若いとお酒の適量もわからないかもしれないし、耐性度合いもわからないし、体も発達途中だからやはり危険ですね。
ボテジョンたちが多く集まるエリアで子育てしている親御さんは心配なのではないかと思います。
ボテジョンが多いエリア
いくら堂々と外でお酒を飲んでいるからと言って、本来はダメなわけで観光客が集まるような市の中心部にはボテジョンはいません。
ボテジョンたちが集まるのは若者た多く集まるエリアや、広場、ビーチ、川沿いなどのだだっ広いところ。
セビリアだとアラメダやグアダルキビル川沿いに多くのボテジョンたちがいます。集まりだすのは22時過ぎくらい。
アラメダの広場は年中ボテジョンで溢れていますが、特にハロウィンの日が今まで見た中で一番のボテジョン数でした。アラメダを歩くのも大変だったくらい。
数が多いだけで、こちらがシラフで歩いていても何かされるわけではないのでご安心を。しかし、絡みに行くのはやめた方が良いでしょう。
私は見かけたことがないですが、ボテジョン同士で痴話喧嘩になることはよくあると友達が言ってました。割れたビール瓶が散らかっていることがあるから、その形跡なのかも。
ボテジョンが多いエリアに出くわしてしまったら、人が集まっていないところをサササッと通った方が良いかもしれません。
ボテジョンは違法?
スペインでは外でお酒を飲むことは違法です。なので、ボテジョンもしてはいけない行為。
しかし、警察官に見つからなければ罰金を課されることはないので、みんな臆せずに堂々と外で飲むのでしょうね。
スペインでは22時以降にお店でお酒を売ることも制限されています。バルではもちろんお酒が注文できますが、その飲み物を外に持って行ってバルのテラス以外で飲むのはNGです。
たまにモヒートなどのアルコールを売っている屋台がありますが、あれもNG。危ない橋を渡りながら商売しているということです。
お酒はバルで正しく飲もう
夏以外の時期は寒いし、トイレに行きたかったら近くのバルに行かなければいけないし、つまみやお酒を自分たちで用意しなければいけないし、結構めんどいのによくやるなと毎回思いながらボテジョンたちを見ていますが…。
スーパーや酒屋でお酒を買ってみんなで割る方が、バルに行くより圧倒的に安く済むからこんな文化が生まれてしまったのですよね。
特にカクテルはバルだと7ユーロくらいするから、10代や20代の若者にとっては高額。だから、ボテジョンは若い人が多いという背景も。
私も10代や20代そこそこならボテジョンの文化に憧れて一緒に楽しむのかもしれませんが、もうそんな年代は過ぎた。大人は大人しくバルでお酒を楽しみましょ。
もし、スペインの若者にボテジョンに誘われたら、自己責任ですが本来はダメということを理解しておいてね。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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