先日ピソの同居人からおもしろい話を聞きました。
スペインでは子供が新しい家に引っ越したときに、両親からオリーブオイルのボトルと1kgの塩がプレゼントされるというのです。
日本の引越しそばのようなもの?
なんてスペインぽい贈り物なんだ。そして実用的!と思ったのですが、なぜオリーブオイルと塩なのでしょう。
というわけで、スペインと日本の引越しにまつわる風習について調べて見ました。
スペイン版引越しそばはオリーブオイルと塩?
スペインでは、子供が引越したときのお祝いとして親がオリーブオイルと1kgの塩を贈るそうです。合わせてビネガーを贈る家もあるそうな。
日本では引越し祝いでこれ!というものはない気がするけど、引越しのときにおそばを食べますよね。引越しそば。
スペイン版の引越しそば?と思ったけど、引越しそばは引っ越した本人が用意して食べるもの。
スペインではオリーブオイルと塩1kgはもらうものだから、日本の引越しそばともまた違う位置付けのようです。
オリーブオイルと塩はスペイン料理に欠かせないものだから、かなり実用的なプレゼントですよね!
日本の引越しそばの意味
日本は、引越しのときになぜ引越しそばを食べるのでしょうか?その意味を調べてみました。
そもそも引越しそばは、引っ越した先で食べるものではなく、引越し先のご近所さんに配っていたそばが由来になっているそうです。
引越しそばの始まりは江戸時代まで遡ります。新居に引っ越した際に、ご近所さんに引越しの挨拶として配られていたのが引越しそば。
なぜそばだったのかと言うと、かつてはめでたそうな小豆入りの食べ物を引越しの挨拶として配っていたそうですが、小豆は高価なものでした。そこで安いおそばが登場。
高価な小豆に代わり、安いおそばが引越しの挨拶の主役となったようです。
引越しそばには「末長くおそばに」的な意味が込められてるとか、「おそばに引っ越してきた」というシャレがかった意味もあるとかないとか…。
これは、後から付けられた話のようですけどね。真相やいかに。
現在では引越し先の近所におそばを配る人は減って、引越し先で食べるおそばに慣習が変化していったようです。
きちんとした家では新居に親戚や友達を呼んでそばを振る舞うみたいだけど、大抵の人は引越し先で家族と、または一人でそばを食べる人が多いのではないでしょうか。
引越しそばを食べる理由は「そばは作るのが簡単だから」だと思ってました!笑。
スペインの引越しオリーブオイルと塩の意味
ところ変わってスペインの引越しはどうなのかと言うと、引越し祝いに両親から子供にオリーブオイルと1kgの塩が贈られると同居人は言ってました。
オリーブオイルと塩は生活に必要なものだし、いくらあっても困らない。そして、幸運を呼ぶものとして捉えられているのだと。
確かに、どんなスペイン料理にもオリーブオイルと塩は使われます。
初めて一人暮らしをする子だったら、オリーブオイルと塩をもらってこれから自炊することを自覚するのかな、旅立ちの意味が込められてるのかな、と勝手に想像してみました。
しかし!
twitterではこの風習を知らないと言っているスペイン人からもコメントいただきました。
もしかしてセビリアだけの引越し祝いの風習なのか?ピソの同居人はスペインの風習みたいな言い方してたけど…。
インターネットでは引越し祝いでオリーブオイルと塩(場合によってはビネガーも)を贈るという記事を発見しましたが、もしかしたら地域に限られた風習なのかもしれません。
謎は深まるばかりだ…。
実用的なスペインの引越し祝い
日本にいたとき、引越し祝いって意外と難しいなと思っていました。何を贈れば喜ばれるんだろう、新居で使うものってなんだろうと。
スペインの引越し祝いの話を聞いて、実用的な引越し祝いっていいなと思いました。
オリーブオイルと塩なんて、まさに生きていくために必要なもの!これ以上に生活に役立つものはないでしょう。
引越し祝いは高価なものでなくても、生活に必要なものを贈るのが一番喜ばれるんじゃないかと思った次第です。
日本で引越し祝いにしょうゆとかつお節持って行ったら、怒られるかな。汗。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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