スペインの桜を見に行ってきました!
日本で暮らしているとこの時期は自然と桜が目に入ってきますが、セビリアの街には桜を鑑賞できる場所がありません。ので、セビリアよりだいぶ北のエストレマドゥーラ州カセレス県に足を伸ばしました。
スペインの桜は日本の桜とは形も色も違ったけど、美しくかわいかったです。
セビリアからヘルテの谷へ桜を見に行った弾丸お花見ツアーをご紹介します。
エストレマドゥーラは遠いけどがんばってセビリアから夜行バスを使って日帰りしたので、これからスペインで桜を見に行く人ぜひ参考にしてくださいませ!
スペインで桜が見られる場所がある!
スペインのエストレマドゥーラでは桜が見られると、カセレス出身の友達から聞いていました。「絶対好きになるからいつか行ってみな!」とアドバイス付き。
そうなんだ〜とぼんやり認識していた時に、twitterでお世話になっている方から「桜見に行く人募集」のお声が!興味あると思い、早速手を上げてみた。
スペインの桜で有名なのはValle del Jerte(ヘルテの谷)と呼ばれる場所で、エストレマドゥーラ州のカセレス県にあります。
ヘルテの谷では例年3月末〜4月にかけて桜が見られ、シーズン期間中は周辺の村でイベントをやったり、無料のシャトルバスが出たりと盛り上がっているそう。
泊まりで行くほどスペインの桜を見に行く熱量はなかったけど、セビリアから夜行バスを使ってほぼ日帰りできることを突き止め、それならいけるかなとスペインの桜を見に行くことにしました。
青空に映える美しいスペインの桜
スペインの桜は、日本の桜と形状も色もかなり違います。
スペインの桜の花の色は白いです。花びらの形も日本の桜とは違います。
スペインの桜の木は背が低いです。大木というよりは、こじんまりとした木。
枝が下から上に向かっているような、盆栽みたいな生え方をしている桜の木もあります。
背が低いので、桜の木のすぐ下でお花見するスタイル。桜の木の下でボカディージョを食べピクニック気分。
青空×白い桜のコントラストはスペインらしい。個人的にはこれが見たかった!
スペインの桜が日本の桜と違う理由は、スペインの桜はチェリーのお花だから。これから季節が進むとこの花はチェリーの実になるのです。
一つ一つの桜の木は結構離れて植えられています。
ヘルテの谷ではどこに行っても桜の木あり。近くまで行かず、谷に桜の木がある風景を楽しむのがスペイン流のお花見らしい。
スペイン人はあまり桜の木の下まで行かないようで、桜の木の下でお花見してるのは私たちくらいでした。
村のはずれにある橋下からハイキングコースと思われる道を登って行ったら、スペインの桜に出会えました。ハイキングはしてないです。
カベスエラ・デル・バジェ橋(Puente Cabezuela Del Valle)を渡って、左側に登っていく感じです。
小さいカベスエラ・デル・バジェ(Cabezuela del Valle)の村
私たちが桜を見たカベスエラ・デル・バジェ(Cabezuela del Valle)は、ヘルテの谷(Valle del Jerte)の中にある小さな村です。
奥に見えるのが、カベスエラ・デル・バジェの村。
桜のシーズンは村が着飾っていて、かわいい感じに仕上げられていました。
メインと思われる通りは一応広場らしい(Plaza de Extremadura)で、バルやレストランが数軒営業。桜の時期だからだと思いますが、お客さんでいっぱいです。
カベスエラ・デル・バジェを含むヘルテの谷の村は、チェリーを使った料理やスイーツが名産です。
バルではチェリーソースとか、チェリー入りのスイーツが食べられるはず。なんだけど、私たちがバルに入った時間が遅く、コーヒーやお茶しか提供してもらえませんでした。
ケーキが出ないことを心底残念がったら、「カーニャ」という名前のお菓子を出してくれました。パイ生地まじりのツイストドーナツみたいなお菓子。
お土産屋さんにはチェリーモチーフの食べ物や雑貨が置いてありました。
村の脇にはヘルテ川が走っています。日中は水遊びしたいくらい良い天候で良かった!
プラセンシアは中世感残る街
セビリアからカベスエラ・デル・バジェまで行く途中で、プラセンシアという街でバスの乗り換えをしました。
行きは駆け込みでランチのボカディージョを半分食べるくらいの時間しかなかったけど、帰りは夜にたっぷり時間があったのでちょっと観光。
プラセンシアは城壁が残る街で、中世の香りがします。水道橋があるいうことが判明したので、水道橋を見に行きました。
結構長く残るプラセンシアの水道橋。セゴビアの水道橋ほど背が高くないけど、なかなか存在感がありきれいに残っている水道橋でした。
旧市街地と新市街地の間には城壁があり、門も残ってました。
エストレマドゥーラと言えば生ハムとかチョリソが有名ということで、夕食はそれ系の有名バルへ。
生ハム1皿。エストレマドゥーラの赤ワイン(ティアラ)とともに。
骨つきリブロース肉のにんにくバジルソース。かぶりつく。うまし。
住所:8 Plaza Mayor, Plasencia, Cáceres
電話番号:927 41 45 05
営業時間:10:00-16:30 18:00-0:00
定休日:不定休
ヘルテの谷(Valle del Jerte)への行き方
スペインの桜を見に行くなら、ヘルテの谷(バジェ・デル・ヘルテ=Valle del Jerte)が有名どころです。
私たちは最初勘違いしていて、バジェ・デル・ヘルテ=Valle del Jerteという地名の場所があると思っていましたが、バジェ・デル・ヘルテとはブラセンシア(Plasencia)〜バルコ・デ・アビラ(Barco de Avila)の辺り一帯を指しています。
エストレマドゥーラで桜を見たかったから、プラセンシア〜バルコ・デ・アビラ間一帯のどこかの村を目指しましょう。
バスの運転手さん曰くヘルテ(Jerte)やカベスエラ・デル・バジェ(Cabezuela del Valle)で桜は見られるとのこと。私たちはカベスエラ・デル・バジェで降りました。
カベスエラ・デル・バジェはハイキングコースがすぐそこだったので、バスと徒歩で行く人にはおすすめです。
セビリアからヘルテの谷の村への行き方
私たちは、セビリアから夜行バスを使ったほぼ日帰り弾丸旅行でした。
ルートはセビリア〜プラセンシア(ALSAのバス)・プラセンシア〜ヘルテの谷の村(CEVESAのバス)です。
「CEVESA」のバスの時刻は平日か土曜日か日曜日かで異なるので、公式サイトでよく確認してください。
私たちは土曜日だったので、行きはプラセンシア発のバスが14:45とわかり、それに間に合うバスということでセビリア発9:15のバスにしました。
セビリアからプラセンシアまでは途中サフラ(Zafra)・メリダ(Melida)・カセレス(Caceres)に停車します。サフラとカセレスはトイレ休憩あり。
プラセンシアからヘルテの谷の村へのバスはバスの中でチケットを買う方式。プラセンシアからヘルテの谷の村へ向かうバスは本数が多くないので、乗り遅れないよう要注意です。
帰りはヘルテの谷の村を19:00頃出発し、プラセンシアに20:00前に到着。プラセンシアからセビリアに戻る夜行バスは1:30出発です…。
アクセス手段:バス
バス会社:ALSA
セビリアのバスターミナル:プラサ・デ・アルマス(Plaza de Armas)
本数:1日5本
所要時間:5時間
料金:往復50.79ユーロ(時間によって変わります)
※時刻表はALSAの公式サイトで確認(OrigenにSEVILLA、DestinoにPLASENCIAと入力)
関連記事 ▷ セビリア「プラサ デ アルマス」バスターミナルのフリーWiFiとコインロッカー
ALSAのバスは長距離を走っていることが多く、バスターミナルの電光掲示板に掲載される出発地や目的地が自分のそれとは異なる場合があります。
チケットの下の方に「Linea AA-BB」の記載があり、AAがバスの出発地、BBが目的地になるので、これをもとにバスターミナルの電光掲示板で出発番線を確認しましょう。
アクセス手段:バス
バス会社:CEVESA
本数:1日2〜4本
所要時間:約30分
料金:往復4.05ユーロ
※時刻表はCEVESAの公式サイトを確認(OrigenにPLASENCIA、Destinoのヘルテの谷の村(例えばCabezuela del Valle)を入力
マドリードからヘルテの谷の村への行き方
マドリードからヘルテの谷の村に行くのはもっと簡単です。マドリードとプラセンシアの間を走る「CEVESA」のバスに乗ればOK。
朝一のバスでカベスエラ・デル・バジェなどのヘルテの谷の村へ行き、夕方または夜のバスで帰って来れば日帰り可能です。
アクセス手段:バス
バス会社:CEVESA
マドリードのバスターミナル:南バスターミナル(Estacion Sur)
本数:1日2本
所要時間:3時間
料金:片道15.06ユーロ
※時刻表はCEVESAの公式サイトを確認(OrigenにMADRID、Destinoのヘルテの谷の村(例えばCabezuela del Valle)を入力
プラセンシアのバスターミナル
昼のプラセンシアでの乗り換えは45分で、その間にランチしようと思ってました。
バスターミナルにあるしゃれおつバルに入りたかったけど予約でいっぱい!桜の時期だから予約が多いのだと!
ということで、バスターミナル近くのバルで持ち帰りボカディージョをオーダー。
何の変哲もないバルだと思ったけど、ウェイターやお客さんが陽気な感じで良かったです。
夜は0:30頃も開いていました。遅くまで開いているかどうかは日によると思いますが、開いていれば時間を潰せるので便利ですね。
住所:Calle Tornavacas 11, Plasencia, Cáceres
営業時間:火曜-木曜 8:00-23:00 / 金曜 8:00-0:00 / 土曜 9:00-0:00 / 日曜 10:00-23:00
定休日:月曜日
プラセンシアから夜行バスに乗る場合、バスターミナルでずっと待つのはかなりキツイです。バスターミナルのしゃれおつバルが閉まっちゃったら人がいなくなって、かなり寂しい感じに。
夜遅くのプラセンシアのバスターミナルは、正面入り口が閉まっているので駐車場横の入り口からバスターミナルに入る必要がありました。慌てないよう余裕を持ってバスターミナルには着いておきましょ。
バスターミナルで運転手さんが気づくように待っていないと、バスが出発してしまう可能性があるので要注意です。
セビリアへ戻る夜行バスがなかなか来ずちょっと焦りました。最終的には15分遅れくらいで到着。
ALSAのバスは現在地をタイムリーに確認することができます。心配な人はチケットに記載されている「Localizador」という番号で現在地をチェック。(ALSAのLocalizador)
カベスエラ・デル・バジェのバス停
カベスエラ・デル・バジェのバス停は、降車地と乗車地が離れているので注意が必要です。
プラセンシアからカベスエラ・デル・バジェに到着する場合、村の手前にバスが到着するので坂を登っていく方向に歩くと村の中心にたどり着きます。
カベスエラ・デル・バジェからプラセンシアに戻る時は、橋のふもとにあるバスターミナルから乗車。降りたバス停とはかなり遠く離れているので要注意です。
スペインの桜を見に行く弾丸お花見旅行完
スペインの桜は白いので、スペインの青空にとても映えます!
スペインの桜も花は散りますが、日本の桜のように花吹雪で埋め尽くされることはなさそう。私が日本人だからそう感じるのかもしれないけど、「日本の桜の風景は格別なんだな」とスペインの桜を見て思いました。
スペインで桜のお花見する日が来るとは思わなかったけど、弾丸お花見旅行楽しかったです。
スペインで桜を見たい人は、ぜひエストレマドゥーラのヘルテの谷(Valle del Jerte)に行ってみてね!
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
夜行バスはキツイという人はプラセンシアに泊まるのが便利です。中世好きはパラドールに泊まるのもおすすめ。ヘルテの谷は宿泊施設少なく、料金高めなのでご注意を。
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