スペイン年越し12粒のぶどうを甘く見てはいけない

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Feliz año nuevo!!!明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

12月31日の大晦日(NocheVieja)を初めてスペインで迎えました。そして、スペイン年越しの習慣の12粒のぶどう(doce uvas)も初挑戦。

これが、、、12粒のぶどうを甘く見てました。

スペインの年越しの慣わしと、12粒のぶどうを食べる際に注意することをご紹介します。

目次

スペインでは年越しに12粒のぶどうを食べる

スペインには、カウントダウンの鐘の音とともに12粒のぶどうを食べながら願いごとをすると、幸運がもたらされるという話があります。

だからスペインの年末のカウントダウンは、12粒のぶどうを食べるのが習慣です。

スペインのカウントダウンはマドリードのプエルタ・デル・ソルが有名で、テレビではプエルタ・デル・ソルの時計塔が映し出されます。プエルタ・デル・ソルの鐘の音が聞こえるので、家でぶどうを準備して家族や友達とみんなでぶどうを食べるのです。

マドリードに住んでいる人はプエルタ・デル・ソル、バルセロナに住んでいる人はスペイン広場に行って年末を迎えるのかもしれませんね。

以下は家族でぶどうを食べる様子。若い子もお年寄りも必死になって食べています。

スペイン年越しの12粒のぶどうは準備が必要

「カウントダウンに合わせて12粒ぶどうを食べるだけでしょ?」と思っていたけど、12粒のぶどうには下準備が必要でした。

まず、12粒のぶどうを自分のお皿にとっておきます。

スペイン年越しの12粒のぶどう
取り分けていただいたぶどう

スペインの家庭にお招きしてもらった場合は、すでに12粒取り分けられて用意されていることが多いです。

さて、くせ者は種と皮です。

カウントダウンの鐘が鳴るスピードは思ったより早いので、それに合わせて種と皮を吐き出すのは結構大変。

スペイン年越しのぶどう
皮や種を取り除くかは個人差あり

「皮ごと食べちゃうぜ」という方は良いけれど、ぶどうの皮を食べたくない人は事前にむいておきましょ。

スペインの年越しで食べるぶどう
スーパーにはぶどうがたくさん売り出されます

ぶどうを食べ慣れていない人は種をあらかじめ抜いておくか、種なしぶどうを買った方が良いです。

いちいち種を吐き出していたらとてもじゃないけど間に合いません。種なしぶどうなら種を吐き出す心配がなくて安心。種なしぶどうは争奪戦なので、早めに買いに行ってね。

鐘の音は秒針の速さで鳴るので、種なし皮なしだったとしても12粒のぶどうを口いっぱいに含ませることになります。12粒鳴り終わる頃は、まだ口の中がぶどうで埋まっているはず。

スーパーには種なし皮なしの缶詰ぶどうも売られているので、外でカウントダウンをする人は缶詰が便利かも。缶詰のぶどうはあまりおいしくないですけどね。

ちなみにスペイン人のお友達は、種も皮も食べちゃうと言ってました。そういう豪快な人は、種ありぶどうでも大丈夫!

テレビを見ながら年越しぶどうを食べよう

大晦日にテレビをつけると、マドリードのプエルタ・デル・ソルの時計塔が中継されています。スペインのメインの年越しカウントダウン場所です。

家で年越しをする人は、マドリードのプエルタ・デル・ソルを中継しているチャンネルに合わせておくと良いでしょう。

アンダルシアのテレビ局「Canal Sur/カナルスル」にチャンネルを合わせると、アルメリアの時計塔を見ながらのカウントダウンとなります。地方局はそれぞれその地方でのカウントダウンを中継するようですね。

12個の鐘の前に、準備の4つの鐘の音があります。これは「los cuatro」と呼ばれる鐘で準備の合図なので、この鐘の間はまだぶどうを食べません。

moni

スペインで初めて年越しをした時、私はそれを勘違いしてぶどうを食べ始めてしまいました。(バカ…)

テレビでは画面下に数字が出て鐘の音をカウントしてくれるので、それに合わせてぶどうを食べると良いと思います。12回鐘が鳴り終わると花火があがります。

スペインの年越しで起きたテレビ局の大失態

2014年から2015年のスペインの年越しでは、アンダルシアのテレビ局「Canal Sur/カナルスル」が大失態をしています。

まさに今から新年へのカウントダウンという時に、ヘレスのプロモーションビデオが流れてしまいました。

画面がカウントダウンをしている時計塔に切り替わった時には、12個のうち既に9個の鐘の音が終了。9個の鐘の間は広告が流れていたので、ぶどうを食べることができなかった視聴者たち。

鐘を数える数字がコカ・コーラのアイコンだったこともあり、「これは広告で正規の鐘ではないでしょ?」と思ってしまった人もいるみたい。でもそれは正規の鐘だった。

テレビでは残り3個しかない鐘が鳴り終わったところで、ハッピーニューイヤーの花火があがってしまいます。

問題の映像はこちら。家族の放心状態の表情やリアクションと共にお楽しみください。一番最初に問題のプロモーションが流れ、その後に複数の家族の反応が見られます。

見ている視聴者家族はみなさん一瞬何が起こったのかわかってない状態で、他のチャンネルを見たり、携帯で時間を確認したりして、「Canal Sur」の大失態を認識した様子。

そこから慌てて12個のぶどうを食べ始める家族たち。

この「Canal Sur」の大失態に大笑いする家族もいれば、「Canal Surのク○が!」と怒っている人、「チャンネルをCanal Surに合わせたのは誰か?」と犯人探しの気まずい雰囲気になってる家族もあります。

一番最初の家族はこのビデオでめちゃくちゃ有名になったそうです。確かにおもしろい。

2016年は失態なく無事に年越し

今年は「Canal Sur/カナルスル」の失態がなく、無事に年明けできて良かったです。

「Canal Sur」は2014年から2015年の年越し失態の自虐コマーシャルを2015年末に打っていて、2015年〜2016年の年越しの瞬間は過去最高視聴率を叩き出したらしいです。

失態を追い風に変えた「Canal Sur」さすがっ!

私は初心者でぶどうを食べるのにうまくいかなかったので、来年またスペイン年越し12粒のぶどうに挑戦したいです。

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luego!!!

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この記事を書いた人

スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため会社を退職して2015年〜2021年までスペインのセビージャ暮らし▷2024年東京大学文学部に学士入学して現在は美学芸術学専修の3年生。好きな言葉は「我々は無理をしない」のふなっしー推しなっし。多言語学習中。X(twitter)は悩める大学生活や勉強に関するポスト多め。

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