後ろの方の席でライブやコンサートを見ていると、「アンコールを聴かないで帰る人もいるんだな」ということに気付きます。
1曲も聴かずに帰る人は数名、アンコールの途中で帰る人がちらほら。
私はアンコールがあるなら最後まで聴きたい派なので不思議に思ってたのだけど、なぜアンコールを聴かないで帰る人がいるのか、その理由を考えてみました。
単純に疑問に思っただけなので、アンコール聴かないで帰るなーってディスってるわけではないです。
アンコール聴く派?聴かないで帰る派?
アンコールとはコンサートやリサイタルでプログラムが終わった後に、出演者にさらに演奏をお願いすること、または出演者が拍手にこたえて演奏することを言います。
長らくクラシックのコンサートから離れていた私は、昨年久々にリサイタルに行って、アンコールの曲数が多いことに驚きました。フラメンコだとフィン・デ・フィエスタが終わった後にまた出てくることは基本ないのでね。
リサイタルでアンコール1曲目は演奏曲を事前に決めてる人もいるみたいだけど、3曲目、4曲目、5曲目となるとその場で演奏するかどうか決めているみたいです。当日の演奏家の気分や観客の反応にもよるのだろうね。
私は演奏家が表現するものは全て聴きたいし、一瞬の芸術がいつ出てくるかわからないから、アンコールは最後まで聴きたいのですが、中にはアンコールは最初から聴かなかったり途中で帰る人もお見かけします。
アンコールを聴かずに帰る理由
アンコールを聴かないで帰る理由を考えてみました。
終電の時間が迫ってる
遠方から電車を乗り継ぎ、日帰りでコンサートやリサイタルに行く人もいます。アンコールは見られないと最初からわかってるけど、それでも行きたいという強い熱意があってこそだと思います。
夜の公演だと終電の時間を気にしなければいけません。そんな場合は後ろ髪を引かれつつ、終電に間に合うようにアンコールを聴かないで会場を後にするのだと思います。
混雑している電車に乗りたくない
この理由が多いのかな?終演後は最寄駅が混雑して電車も混雑するので、その混雑を避けるためにアンコールを聴かずに先に帰るという人。
アイドルの公演だと横浜アリーナに数万人が詰めかけることになったりするので、終演後の新横浜駅は入場制限がかかります。電車に乗るのに1時間かかるなんてこともあったような。
クラシックのリサイタルだと多くても数千人なのでそこまでにはならないですが、それでも混雑する電車に乗りたくないという気持ち>アンコールを聴きたいになるんだろうな。
プログラムの世界観で終えたい
演奏家が練りに練ったリサイタルや公演のプログラム。そこには考え抜かれたストーリーだったり、独創的な世界観が表現されています。
その世界観を体験したら、もうそこで終わりにしたいという人もいそうです。アンコールの曲数が多いと、アンコールのイメージが残ってしまうこともあるからね。
交響曲の大作はその体験で十分fullなので、アンコールの短い曲は聴かずに大作のフィナーレに浸りたいのかも。
演奏が好みではなかった
こんなケースもあるのかもしれない。その日の演奏が好みではなかったので、アンコールはいいかなという気持ちで聴かない。
恐ろしいほどの衝撃的な演奏になる時もあれば、空気を掴みきれない日もあると思います。聴く方の気持ちの問題もあるから、心を動かされないこともあるのはしょうがない。芸術は脆いから美しい。
その日の演奏が好みでなければ、アンコールを聴かない選択をする人もいると思います。もしかしたらアンコールで印象が変わることもあるかもしれないけど。
のっぴきならない事情
急に体調が悪くなったとか、この後デートだとか、隣の席のにおいが苦手だったとか、のっぴきならない事情で帰る人もいると思います。
自分ではコントロールできない非常事態のこともある。
自分はアンコール聴く派
演奏家に拍手を送りたいし、もう少し聴かせてくれたら嬉しいなと思うこともあるから、私は最後までアンコールを聴きます。
なんなら終わっても本当は15分くらい席で余韻を味わいたいくらいなんですが、スタッフさんに見られると恥ずかしいのでササッと会場を後にして1駅くらい歩きながら余韻を楽しみます。
一瞬の芸術はいつ降りてくるかわからず、アンコールでハッとするような演奏が聴けることもあると思います。
フラメンコの公演やライブを観に行って、最後のフィン・デ・フィエスタでパルメーロ(手拍子のスペシャリスト)が踊った一振りがその日の中で最も「Oleee」な瞬間だったというほほえましい笑い話は、まぁまぁあり得ることだし。
アンコールで本プログラムの演奏とは違った魅力を感じさせてくれることもあるかもしれない。
だから私は最後までアンコールを聴きたい派なんだけど、この疑問を自分なりに咀嚼してみてコンサートの楽しみ方はいろいろだねと思ったのでした。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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