2017年からスペインでワーキングホリデー制度が使えるようになり、ワーホリでスペインを訪れる人も増えました。セビリアでも日本人が増えたなという印象があります。
フラメンコ留学でもワーホリビザで滞在している人がいて、彼らを見ていると30歳以下の若者はワーキングホリデー制度を使ってフラメンコを勉強しに来るのはありかもなと思いました。
30歳以下の若者がフラメンコ留学するならワーホリビザも良いと思う理由と、ワーホリビザでフラメンコ留学する場合の注意点を書きます。
若い人のフラメンコ留学にワーホリビザが使える理由
スペインのワーキングホリデー制度は30歳以下の若者が対象です。
私は残念ながら全然年齢が外れておりますが、20代でフラメンコ留学を考えている人には大いに使える制度です。
若い人のフラメンコ留学にワーホリビザが使えると私が思う理由は以下3つです。
複数の都市で学べる
ワーホリビザであれば都市を移動することができます。例えばセビリア、ヘレス、グラナダ、マドリードとフラメンコを学ぶ都市を変更することができるのです。
多くのフラメンコ留学生は、学校に通わなければいけない関係で一年の間に都市を移動することは困難。都市を変えることができるのは、ワーホリビザで滞在する人の特権の一つです。
フラメンコは地域色がとても出るから、好きな地域がある人も多いと思いますが、それ以外の地域を見てみるのも良い経験。
セビリアで各国のフラメンコ留学生と知り合ってクラスに通ったり、ヘレスで心地よいコンパスを体感したり、マドリードのアカデミアでテクニカを磨いたり…ということが一年の中でできるのがワーホリビザの魅力です。
学校に行かなくても良い
ワーホリビザの場合は学校に行く義務がないので、クラスに通わなくてもスペインに滞在ができます。
フラメンコ留学に来たばかりの頃は、クラスをガンガン取るはず。
でもそのうち、クラスだけではなくペーニャやフエルガのフラメンコを見たり、フラメンコな人たちとお酒を交わしたり、アンダルシアに住むことで学べるフラメンコの側面に気がつくと思います。
クラスはお休みしてのんびり滞在したいなとか、観たり聴いたりすることに専念したいなと思った時、ワーホリビザなら学校に通う必要がないのでそれが叶えられる環境にあります。
一応働く権利はある
ワーホリビザであれば、スペインで働く権利はあります。
働き先が見つかるかどうかは別として、フラメンコを学ぶだけでなくスペインで働いてみたいと思った時、ワーホリビザならそれが可能です。
ワーホリビザでフラメンコ留学する場合の注意点
ワーキングホリデー制度を使ってフラメンコ留学する場合に、注意すべき点は以下3つかなと。
滞在延長できない
ワーホリビザは1年間という期間限定のビザなので、長期ビザのように延長申請はできません。
1年間スペインでフラメンコを学んで「もうお腹いっぱい!」と感じる人もいると思いますが、多くは「もう少し勉強したい!」と思うのではないでしょうか。
それだけフラメンコというのは奥深く、1年勉強してやっと少し近づいたかなというくらい程遠い存在に感じると思います。
もう少しスペインに滞在したいなと思っても、1年経過したら帰らなければいけないのはワーホリビザのデメリットです。
働きながらクラスに通うのはたぶん難しい
ワーホリビザなら働けるからバイトしながらクラスに通おう!と思う人もいるかもしれませんが、私の知る限り働きながらクラスに通うのはかなり厳しいと思います。
スペインは日本のように時間単位のアルバイトはあまりなく、基本的に午前・午後など決まった時間割で働くことになります。
クラスと夜の公演の間の14時〜20時だけ働くとか、柔軟な時間割の仕事は基本ない印象。そもそもお昼はお店やレストラン閉まってるしね…。
たいていのフラメンコのクラスは午前。もし午前の仕事をしたら、クラスに通うことはできないです。
午後の仕事が運よく見つかったとしても、今度はフラメンコの公演やライブを見逃すことになります。それは残念すぎる。
1年間という限られた時間しかないから、できるだけフラメンコに触れたいと思うはず。
朝はクラスに行って、夜は観たいライブを観てという生活を送ろうと思ったら、働きながらだとなかなか難しいものがあります。
10代・20代前半はワーホリカードを使うべきか考えよう
スペインのワーキングホリデー制度の対象となるのは、18歳以上30歳未満。
20代後半なら使えるうちにワーホリビザのカードを使っていいと思いますが、10代〜20代前半の若者さんは、今ここでワーホリのカードを使うべきか一度考えた方が良いかもしれません。
というのは、ワーホリのビザは人生で一度しか取得できないので、例えば5年後にフラメンコとは関係なく「スペインで働いてみたいな」と思った時、すでにワーホリのカードを使ってしまっているとワーホリ制度を活用できないからです。
こんな私でも10代・20代前半の超若者に知り合うことがたまにありまして、彼らに伝えるのは「延長の可能性がある場合と、今後スペインで働きたいと思う可能性があるなら、ワーホリビザは使わない方が良いかもね」ということです。
若者よ、大志を抱け
スペインのワーキングホリデー制度は、フラメンコ留学したい若者にも使える制度だと思います。
複数の都市で学べる
学校に通わなくて良い
一応働く権利がある
上記がワーホリビザでフラメンコ留学するメリット。注意した方が良いのは以下です。
滞在延長できない
働きながらクラスに通うのは難しい
10代・20代前半は一生に一度のワーホリビザを使うか要検討
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
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