最近オンラインクラスが増えて、支払いにPayPalを使っています。
スペイン国内間の送金であればPayPalでなくても銀行口座の振込がタダで行えるのだけど、日本とスペインの間の送金となるとPayPalを使わざるを得ないシーンも出てきてます。
PayPalのマニュアルがわかりやすければいいんだけど、結構情報が少なくて私が実際に海外送金をサポートした時に困りました。汗。
何人かに海外送金を試してもらってわかったことがあるので、PayPalの海外送金を使う人のために私が知っている情報を書き残しておこうと思います。
なお、PayPalの条件は日毎に変わるようで、ここに記載した内容がいつまでも続くかはわかりませんので、海外送金の際は自己責任でお願い致します。
PayPal海外送金の手数料
PayPaldで海外送金する場合は通貨換算手数料(独自レートの為替手数料)と、海外送金手数料がかかります。
そして注意しておきたいのは、クレカ払いをする場合はクレジットカードの手数料がかかるということです。
PayPal海外送金の通貨換算手数料(独自レートの為替手数料)はこちらのページに記載があるのですが、実際手続きしてみると手数料を送金側が支払うか、受け取り側が支払うかの選択肢なんぞありません。
じゃあどちらが支払うことになってるの?というと、受取額に指定の額を入力して送金すれば、送金側が通貨換算手数料を支払うようになっているようです。
日本からスペインにユーロで送金する場合、PayPal上で表示される日本円にすでにユーロの通貨換算手数料が入っているということです。
例えば10ユーロの場合は1,223円(1ユーロあたり122.3円)。現在の手数料なしの為替レート1ユーロ117.5円くらいだからだいぶお高いですね。
銀行口座振替の場合は相手側の受け取り通貨として入力した金額が送金されますが、相手側で為替手数料の差分を取られてしまうことはゼロではないようです。
なお、商品取引でクレカ払いを選択した場合は、受取側でクレカ手数料の支払いが発生します。(次の項で説明)
通貨換算手数料、クレカ手数料以外にかかってくるのは、海外送金手数料です。
PayPalの公式サイトには499円と記載がありますが、実際は支払う通貨によるようでユーロを送金すると4ユーロちょっとが海外送金手数料として引かれました。
PayPal海外送金におけるクレカ手数料
クレカ手数料は国によるそうですが、最近のスペインへの送金でかかるクレカの手数料はだいたい5.9%に満たないくらい。
例えば10ユーロをクレカで送金すると、0.59ユーロ(59セント)はクレカの手数料として引かれるので、9.41ユーロが相手に届く計算です。
相手側(受取側)に10ユーロぴったり払わなければいけない場合は、クレカ手数料を考慮して支払う必要があるでしょう。11ユーロの海外送金をすれば、5.9%の手数料で引かれる額が0.649ユーロなので、10.35ユーロ程度が相手に届きます。
海外(ユーロの国)にクレカ払いで10ユーロを支払おうと思ったら、クレカの手数料を考慮した11ユーロ+海外送金手数料4ユーロ=15ユーロちょっとを支払う必要があります。
しかもPayPalの独自レートが適用された金額で。かなり高いです…。
なお、デビットカードの支払いはクレカ払い扱いになってました。
PayPalの個人間送金と商取引の違い
PayPalで海外送金する場合、2パターンの送金方法があります。
一つは個人間送金と言われるもので、友達や家族に送金する方法。もう一つは物やサービスに対して支払う商取引です。
どちらの送金方法を選択するかによって、支払い方法(口座振替・クレカ)が変わってくる、つまり受取側の手数料が違うので注意が必要です。
個人間送金(友達や家族への送金)
友達や家族へPayPal経由でお金を送る個人間送金は、銀行口座振替のみ対応しています。
日本のPayPalは東京三菱UFJ、三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行が登録できます。(銀行口座の登録方法参照)
ただし、海外への送金が厳しくなってるのか、口座振替を利用した個人間送金ができないケースが結構多いようです。(PayPalのご機嫌による?)
商取引の送金
物を買ったりサービスの提供を受けた場合は、商取引として送金します。
商取引の場合は商品またはサービスの代金支払いに伴う「PayPalの買い手保護」にチェックを入れ、手続きに進みます。万が一商品が届かなかったりサービスが提供されなかった場合に、PayPalが間に入ってくれるというもののようです。
銀行口座振替とクレカ払いの両方が使えるはずですが、ここでも銀行口座振替が利用できないケースがあります。
クレカ払いを選択すると、配送先の住所として自分の住所が表示されます。商取引っぽい。
クレカ支払いで受取側が手数料を負担してくれる場合は指定された金額を入力すれば良いですが、相手が満額受け取らなければならない場合は、クレカの手数料を考慮した額を支払う必要があります。
送金する段階ではクレカ手数料がいくらなのかわからないので、過去の実績から予想するなどしかありません。ここも使いにくいポイント。
クレカ払いの注意点は仮払い(支払い保留)になること
PayPalの海外送金を利用してわけがわからず「ナニ!?」ってなったのは、クレカ払いをすると支払い保留の仮払い状態になることです。
これは相手側がPayPalで商品やサービスを販売して間もないと起こるようなんですが(?)、日本と海外ではルールが違うこともあるようで詳細はわかりません。
送金側の取引履歴では「支払い済み」のステータスになっています。がしかし、実際は支払い済みだけど受取待ち・サービス提供待ちの状態であり、相手側では仮払い(支払い保留)の状態になっています。
送金側では「支払い済み」だけど相手には届いていないのです。
この仮払いを解消するには、商品・サービスの「受領確認」を行う必要があります。
そしてさらに面倒なのが、この商品・サービスの「受領確認」はスマホだと表示されないようなのです…。PCで取引履歴の詳細を開くと住所の下に「受領確認」の文字が出てくるそうなので確認を押します。
「X月XX日にこの注文を受け取ったことを確認しました」の文字が表示されてやっと、相手への送金が完了します。
スマホで取引履歴を見ているだけだと「支払い済み」になっているので、全てのステータスが完了したと思う人も多いようです。(っていうかそりゃ思いますよね)
私は日本のPayPal口座から支払ったことがなく、実際にクレカ払いをした人からこのやり方を聞きました。よく見つけたねという感じですが、今時スマホから見て表示されない仕組みって一体…。
これは最優先でPayPalさんが解消すべきエラーではないでしょうか。
個人的には海外送金はWiseが安くて便利
PayPalの海外送金って高いなと思いました。銀行口座振替を利用した国内送金であれば手数料がかからないし、瞬時に送金できて使える仕組みだと思うけど、海外送金の手数料がものすごく高い。
個人的にはWiseが安くて便利だなと思ってます。
ただし、現在海外送金のトランザクションが増えているようで、Wiseは新規ユーザーは12.5万以上でないと送金できないようになってました。これまでのユーザーは今まで通り使えるようです。
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