コロナ関連で、アンダルシアにも新たな規制が適用されることになりました。
スペインは現在コロナウイルスの感染者数が130万人を超えてしまっていて、外出禁止だった頃よりも数が増えています。
特に感染者が多いのがマドリードやバルセロナなど都市部だったため、これまで都市部では他の州と異なる規制が行われたりしていました。アンダルシアではグラナダで少し早く規制が始まっていましたが、その内容がアンダルシアの他のいくつかの県にも適用されるとのことです。
アンダルシアの一部県で適用される新しい規制内容と、現在のアンダルシアの生活状況を書きたいと思います。
10月28日(水)にアンダルシアの規制内容がまた変わったので更新しました。
もくじ
アンダルシアの規制

規制が2週間ごとに変わってよくわからなくなってますが、11/24時点の規制内容が以下です。
これらの規制は現時点で12/10(水)まで継続されます。2度延長されてます。特に若者たちが夜に集まるのを規制したい意図があるようです。
参考記事:
ABCdesevilla
ElPais
Junta de Andalucia
夜間外出禁止
アンダルシア全土で22時〜7時まで夜間外出禁止となりました。
警察が見回ってるようですし、この時間に外には出られません。
活動は18時まで
2020年11月10日(火)からアンダルシアの活動は夜18:00までになるそうです。
バルやレストランの営業も18時まで。入店できるのはバルやレストランの定員50%まで。

商業施設も同様に50%までの入店制限があり、18時以降の営業は禁止。18時以降は重要ではない活動は全て禁止になりました。
何が重要な活動かと言うと、生活必需品を売るお店や薬局、デリバリー飲食店、本屋と印刷屋はOK、あと美容院もOK。それ以外は18時以降営業禁止。(詳細はDiariodeSevillaに載ってました)
アンダルシア全土で統一です。なお、グラナダに至っては一日中全ての活動が禁止。これはグラナダがもっともコロナ感染者が多いからです。
青空市や公園でのイベントは中止で、公園は封鎖。ペーニャも閉まるそうです。涙。
一度に集まれるのは6名までで、バルやレストランでも一緒に食事ができるのは最大6名。スポーツ施設は50%までの定員で、グループ競技は最大6名までとのこと。結婚式や宗教的な行事は最大30名まで、お葬式は屋外で15名、室内で10名まで。
市外に出るのは禁止
11月8日(火)から12月10日(水)までは、アンダルシア全土で自分が住んでいる区域から出られないという規制が追加されました。
仕事で移動が必要な場合は、公的な証明書を準備すれば出ることは可能。
義務教育の学校はやっていますが、大学の授業はオンライン化するとのことです。
スペインは州ごとに対応が異なる
3月にコロナウイルス影響でスペイン全土で外出禁止となった時は、非常警戒体制という形で一斉に外出禁止の規制がされたのですが、現在のスペインは州ごとに規制の内容が異なっています。
マドリードやバルセロナなど感染者が多い地域では、少し前から上記のような規制が始まっていました。一方で、マスク着用以外の規制があまりない(現在のセビリアのような)ところもあります。
スペイン全土で同じ状況というわけではありませんので、ご注意ください。
アンダルシア・セビリアの生活状況

現在私が住んでいるセビリアの生活状況を書いてみます。
スーパーや商店での買い物
入店時はマスク着用必須。お店に入ると消毒液が設置されているので、それで手を消毒して買い物開始。
お店ごとに人数制限が設けられているけど、キャパオーバーで入れないのは本当に小さいお店くらい。スーパーは普通に入れる感じです。
手袋着用は必須ではなくなりましたが、気になる人はした方がいいかも。
バルやレストラン
10月25日(日)の規制前の時点では今まで通りの営業ですが、コロナ以降ずっと閉まっているバルやレストランもあります。
バルやレストランで食事をする時はマスクを外してOKですが、食事を待っている間や食後はマスク着用必須となりました。マスクしないでぼーっと座ってるとかはだめっつーことですね。
店内は席数を減らしているレストランもあり、ソーシャルディスタンスが保てるようにはなっています。
フラメンコのクラス
6月からフラメンコのクラスは再開していますが、クラスの人数が集まらなくてキャンセルということもあります。
それと、講師であるアーティストたちがスタジオでクラスをするのを拒むケースもあり、スタジオでのクラスよりオンラインクラスが主流になりつつあります。
劇場などの公演
劇場は収容人数を半分にするなどして、公演が開催されています。
コロナウイルス影響による外出禁止の後、野外の劇場に2回、屋内の劇場に1回行きました。野外の劇場はソーシャルディスタンス的に?でしたが、屋内の劇場は1人ごとに1席の間があけられていました。
なお、フラメンコのペーニャは9月・10月とライブがありましたが、10月25日からの規制によって閉まってしまうそうです。最近楽しみなメンバーのライブが続いていただけに残念です。
友達との集まり
友達との集まりはありますが、以前より減ったと思います。
大人数で集まることはほとんどなく、少人数でお茶したりご飯食べるくらい。私は外出禁止が解除された以降は、クラブのような夜のお店には行ってないです。
これからアンダルシアへ来る場合の考慮事項

旅行や留学でこれからスペイン・アンダルシアを訪れる人もいると思うので、知っておいた方が良いかなと思うことを書いておきます。参考になれば幸いです。
スペイン・アンダルシアを旅行する場合
今スペインを旅行した場合、日本に帰国した時に14日間の隔離措置を取らなければならないので、日本からこのタイミングでわざわざ来る旅行者はあまりいないと思いますが…。
直近でスペイン旅行を考えている人は、スペインの状況がよくなるのは時間がかかりそうだと思った方が良いかもしれません。「5〜6ヶ月は厳しい期間になる」と健康大臣が言っていたので、年明けに万事解決というわけにはいかなさそうです。
スペインを旅行される場合は、イベントの催行状況はこまめに確認した方が良いと思います。観光スポットは現在のところ通常通り開いているところが多いはずですが、イベントは結構中止になっています。

バルやレストランは営業していますが18時で閉まってしまうので、夕食をバルやレストランで食べるのは厳しいと思います。
スポーツ観戦は無観客試合になっているので、スタジアムなど現地での観戦を楽しむことはできない状況です。スポーツバーのようなところは、現在は営業しています。
フラメンコ鑑賞は、開いているタブラオなら可能でしたが、18時以降営業禁止となったことによって閉まるのではないかと予想されます。
・カサ・デル・フラメンコ
・エル・アレナル
・フラメンコ博物館
・テアトロ・フラメンコ・トリアナ
上記が22時以降営業禁止の時には営業していたタブラオ。10月25日の規制以前も、営業日が限られていたり、お客さんが少なければ営業しない日があったようです。
ペーニャのフラメンコライブはやっていましたが、10月25日(日)以降の規制で閉まってしまいます。
なお、先日ひょんなことから、H.I.Sさんがオンライン体験ツアーをやられているということを知りました。サン・セバスチャンのバル食べ歩きや、セビリアの春祭り解説、サッカー留学セミナーなど旅行を疑似体験できるようなオンラインツアーをやられているそうです。
海外旅行熱が収まらない時は、こういうオンラインツアーもおもしろいかもと思いました。(回し者とかではないです)
check! H.I.Sのスペイン オンライン体験
スペイン・アンダルシアに留学する場合
次はスペイン・アンダルシアに今後留学を考えている場合に考慮したいこと。
語学学校の授業は再開していると聞きました。例年に比べると生徒の人数は減っているようですが、学校で授業を行なっているようです。
人数が少なければオンラインにするところもあるかもしれないので、学校に問い合わせた方が良いでしょう。オンラインクラスならスペインにいなくても受講できます。(時間はスペインに合わせないといけないですが)
フラメンコ留学を考えている人に伝えたいのは、いつもよりもクラスが少ないのと、現地で生のフラメンコを観られる機会がとても少ないことです。涙。
留学生の数自体が少ないので、クラスになかなか人数が集まらず、開講しない場合があります。
スタジオで集まってクラスをすることを嫌がり、オンラインクラスしか行わない先生もいます。というか、そういう先生の方が多いような印象があります。
そんなわけで、スタジオで生で受けられるクラスがいつもよりも少ないです。
フラメンコのイベントも中止になっているので、劇場公演や野外フェスティバルの数が例年に比べると圧倒的に少なく、かろうじてタブラオが開いているようですが、ペーニャは10月23日から閉まることになりました。
フラメンコ留学しに来たのにクラスがない、またはオンラインクラス中心で、本来ならたくさん観たい現地の生の公演が観られないとなると、結構行動範囲が限られます。オンラインだったら日本でも良かったんじゃないの?と思うかもしれません。
もちろん、バルに行ってビールを飲んだり、日常的にスペイン語に触れたり、スペインでしか体験できないものはあります。
夜の仲間同士の宴とか、野外フェスティバルとか、そういったスペインの文化が見られないのは少しもったいないかなという気もします。なので、通常時よりも制限のある留学になってしまうことは、考慮した方が良いと思います。
最低でも半年は耐える…
冬は今より厳しくなるのかな…となんとなく予想していたけど、健康大臣が「とても心配な状況」「5〜6ヶ月は厳しい」という発言をしているので、あーやっぱりそうなんだ…と現実味を増してきました。
クリスマスは家族が集まれるように一部規制を解除したいようだけど、またロックダウンに入るんでしょうか。

県をまたぐ移動は禁止くらいやらないと、感染拡大が収まらなさそうな予感。辛抱。
最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!
いつも楽しく拝見していますが、今日は寂しい限りです。
大変な状況になりましたねー欧州旅行の計画がいつになるやら、再訪したいスペインにいつ行けるのか、残念な思い出一杯です。お身体ご自愛のほど、ボチボチとお励みください。
> 岩永正雄 さん
早速コメントいただきありがとうございます!
なかなかコロナの終息が見えず、身動きが取れない旅行者さんも多そうですね…。
スペインとしては観光業でなんとか経済回復したいところだと思いますが、現在は国内別地域からの旅行に頼るしかなさそうで、観光客が減っているのがわかります。
私は外出禁止が解禁となった後、夜出歩くことはあまりなかったのですが、フラメンコのペーニャの催しがなくなるのは本当に残念です…。
またしばらくクラス以外は家に引きこもる日々が続きそうですが、体調管理に気をつけて毎日を過ごしたいと思います。
ありがとうございます(^^)