スペイン人は約束を守らない?約束に対する考え方の違い

2018-08-02スペインの生活

スペイン人は約束を守らない?約束に対する考え方の違い

スペインで生活するとスペイン人は約束を守らないことに最初は驚くはずです。日本の感覚で接すると、スペイン人の約束の守らなさに困ることがあるかも。

実はスペイン人の約束に対する考え方は、日本人の約束に対する考え方と違うということに気がつきました。

スペイン人にとって約束とはなんぞや?考えてみました。

スペイン人が約束の守らないことに驚く

スペインに来て最初の頃は、スペイン人が約束を守らないことに驚いていました。

  • 2週間後にスペイン人と会う約束をしたときに、やっぱり会えなくなったと当日言われる可能性:50%
  • 今日18時に集合ねと約束をして、実際に来るのが20時という可能性:50%
  • 今週中に連絡するよと言われて、連絡が翌週以降になる、または連絡がこない可能性:60%

スペイン人と会う約束をすると、約束自体がなくなったり、待ち合わせ時間に大幅に遅刻してくる可能性がかなりあると感じます。

例えば◯月◯日に会おうねと約束した時、会う予定の週になっても向こうから連絡がない場合は、その約束自体がなくなる可能性は70%くらい。会う前日に連絡をしたら「明日は無理」と言われる可能性が高いです。

スペイン人にとって約束した時間は出る準備をする時間。だから15分や30分遅れは当たり前。私の友達は1時間〜2時間遅れもザラです。笑。

友達と会う約束をした時、日本人はみんな時間通りに着いていたけどスペイン人の友達が予定の時間になっても現れないので連絡したら、「今ごはん食べていて、これから準備する」と言われたことがリアルにあります。

日本の感覚で接しているとかなり驚くはず。予定が立てずらかったり、待ちぼうけを食らったり…と最初の頃は「No me diga…」な状況に私も陥っとりました。

スペイン人にとって約束とは

少しのスペイン生活経験を経て私が気づいたこと。

セビリアのバル「Cafe Piola」

スペイン人にとって約束とは、必ず守らなければいけないものではない。

スペイン人の約束に対する考え方が日本人と違うとわかってからは、ストレスなく、自分の予定が振り回されることなく、スペイン人と付き合うことができるようになりました。

では、スペイン人と日本人では約束への考え方がどう異なるか。

予定を決めるのが好きじゃない

スペイン人は直前まで予定を決めない生き物です。

例えばフラメンコのクラスやライブの情報。日本なら下手すりゃ半年先の予定までわかっていることも多々ありますが、スペインでは半年先の予定がわかってるなんてほぼない。大規模な祭典(フラメンコならビエナル)くらい。

クラスの情報が確定するのは次の月が始まる1週間前。ペーニャなどのライブの情報がわかるのは早くて2〜3週間前。1ヶ月も先の予定なんて決めないのがスペイン流。

2週間後に会おうと言われた時は「会いたい気持ちはあるけど都合つけられるかわからないから、とりあえず2週間後に設定しておく」くらいの感覚で捉えておくとちょうど良いです。

当日天気が悪くなるかもしれないし、他に優先すべき予定が入るかもしれないし…当日にならないとその予定が遂行されるか否かわからないと究極的には考えています。

citaとcompromisoの違い

日本語では「約束」と一言で片づけられますが、スペイン語にはcita(会う約束)compromiso(義務のある約束)の2種類があります。

友達と会う約束は義務でも契約でもない。だから、守らなければならないものでもない。

日本人は友達と会う約束に対してでも

  • 相手に悪いから
  • わざわざ都合をつけてもらったから
  • 一度言ったことには責任を持ちたいから

というような考えを持つ人が多いはず。だからよっぽどのことがない限りは会う約束は守る。

スペインではcita(会う約束)はもっと軽い感覚で捉えられているので、

  • 当日気が向かなかった
  • もっと行きたい約束ができた
  • 具体的な話が進まなかったからなくなったと思ってた

などの理由で友達と会う約束は簡単に流れます。

約束自体を忘れる

スペイン人は瞬間瞬間を生きている人が多い。これは私がとてもうらやましいなと感じる部分。

だから、約束したこと自体を忘れてしまう人も少なからずいます。

例えば「後でメールで連絡するよ」と言ったきり連絡がこないとか。これはスペインあるある。(アンダルシアあるあるかな?)

小さいことを気にしないスペイン人は、小さい口約束はすぐに忘れてしまうので、覚えているこちらからプッシュや催促してあげましょ。

時間に対する読みが甘い

スペイン人は時間に対する読みが甘いと常々思います。

例えば歩いて20分の距離を「5分だよ」と言ったり、すぐ終わるからと言って30分かかったり。(スペイン人の「すぐ」はすぐではない!)なんと言っても帰ると言ってからが長い生き物だし。

だから19時に終わると思っていた用事が、実際に終わったのは20時だったということはよくあります。それで遅刻する、または約束がなしになる。

「親戚にちょっと顔出すだけだから」と言っていても、実際には親戚と会ってお茶してしゃべってしゃべって…スペイン人がしゃべり通して時間が過ぎていく様子は目に浮かぶようです。

そんな時スペイン人は悪気もなく、「Es que no me daría tiempo./時間なさそうだわ…」って言うの。

約束の優先順位

セビリアのグアダルキビル川沿いの公園

スペイン人の約束の優先順位は、日本人が考える約束の優先順位と異なります。

先約は優先されない

日本人は先約を優先するという考えが一般的。後からもっと行きたいなと思うイベントが発生しても、先に行くと言った方の予定を優先するはずです。

スペイン人に先約を優先するという考えはないです。

スペイン人が大切にしているのは「自分がどっちに行きたいか」ということ。先約があっても後から魅力的なイベントが発生したら、後発イベントに行きます。

これはスペインでは悪いことではないのです。自分の気持ちを大切にするというスペイン人らしい考えだなと思います。

家族が一番大切

どんな約束よりも優先される事項。それは家族に関わる問題です。

仕事であっても家族が病気になった、子供が怪我したなどあれば、仕事の予定はキャンセル。友達と会うという約束ももちろんなし。

日本では子供が熱を出していても飲みに行くサラリーマンがいたりしますが、スペイン人からしたら子供が不調の時に、子供を置いて友達と会うなど考えられないはずです。

アンダルシア時間

おきなわんタイムのように、アンダルシアにはアンダルシア時間があります。

日本人の感覚からすると「こんなに待たせてありえない」と思うことが、アンダルシアでは普通にある!

ポイントとなるのは、常に1時間〜2時間遅れていいということではないということ。ここがいささか難しい。

私がアンダルシア時間にどのように対応するかというと、例えば友達と会う約束をしたのなら、約束時間の30分前とか1時間前に「どのくらいで着く?」と確認する。

80%以上の確率で「遅れる」って返ってくると思う。だから自分も遅れて到着するように合わせる。

セビリアのムリーリョ公園

ただし、アンダルシア時間で動くアンダルシア人も、時間通りに登場することがあります。その時にも対応できるように、準備しておく。

メンドクセーと思う人もいるでしょう。

これが、慣れてくるんです。このアンダルシア時間に。

私はあまり時間通りなタイプではないので、逆に「遅刻しちゃいけない!」という強迫観念がなくてやりやすいです。

たまに私が最後に到着することがあります。そんな時は「japonesa? sevillana?」(日本人なの?セビジャーナなの?)って友達に問い詰められるくらいです。笑。

スペイン人と約束した時の感覚を覚えておこう

日本で時間にきっちりしていた人、時間前行動だった人は、スペイン、特にアンダルシアに来ると人々が時間や約束にあまりにルーズでびっくりするかもしれません。

でも、約束がなくなったりいつも遅刻されるからといって、ナメられているというわけではないのでご安心を。スペイン人はそういう人たちなのです。

スペイン人の約束や時間に対する考え方を理解して、それに合わせて自分も順応しちゃうくらいでいいと思う。そうすればストレスなくうまく付き合えます。

もちろん、スペイン人でも時間通りな人はたくさんいますよ!

最後まで読んでくれてありがとう。
Hasta luegui!!!

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この記事を書いた人

moni

10年勤めた会社を退職し、スペイン語とスペイン文化+αを学ぶため、2015年6月よりスペインのセビージャ暮らし。日々の生活で気づいたこと、スペイン語のこと、セビージャのこと、などなどをブログに記録。熱中したら止まらないB型。Sevilla tiene un color especial〜♬